日ごろよく耳にするであろう「TOEIC」と「TOEFL」。この二つはどちらも日本でメジャーな英語の試験ですが、その違いがよくわからない……という人も多いのでは無いでしょうか。今回は、「TOEICとTOEFLの違い」をお送りしていきたいと思います。
名前が似ている二つのテスト
TOEICとTOEFL、どちらのテストも受けたことがある方はよく知っていると思いますが、名前が似ているこの二つのテスト、中身は全然違います。簡単に違いを言い表すならば、TOEICは「日本人向けに作られた、日常からビジネス寄りの英語テスト」であり、TOEFLは「英語圏の大学や大学院におけるコミュニケーションを測る英語テスト」ということです。つまりTOEICはビジネス寄り、TOEFLはアカデミック寄りと言っていいでしょう。
TOEFLとは?
TOEFLについて詳しく見てみましょう。TOEFLは”Test of English as a Foreign language”の略で、1964年にアメリカのETSによって開発されました。英語を母国語としない人々の英語コミュニケーション能力を測るテストです。テストは「リスニング」「リーディング」「スピーキング」「ライティング」の4つから構成され、すべて30点満点の計120満点です。学術的なことに焦点を当てているため、リーディングでは大学の教科書レベルのパッセージの読解をしたり、リスニングは大学の講義と会話の二種類で構成されたりしています。 また、留学のための審査や、大学院の入試としても活用されています。
TOEICとは?
次はTOEICです。TOEICは”Test of Engish International Communication”の略で、1979年に日本経済団体連合会と通商産業省の要請によりETSが開発したテストです。多くの日本人がビジネスにおけるコミュニケーションを円滑にすすめるためのテストです。「リスニング」と「リーディング」から構成されていて、10~990点のスコアで評価されます。身近な会話からビジネス英語が重視されています。たとえば、リーディングでは広告やメール文の読解をしたり、リスニングではアナウンス文を聞き取ったりします。 どちらかというと、外資系企業などで必要とされることが多いようです。
自分の目的に合ったほうを受験しましょう
ふたつの違いを簡単に見てきましたが、いずれにしても受験する際重要なのは、「その形式に慣れること」です。みなさんも、目的にあったほうを受験して、将来に役立ててくださいね。
*** 参考 TOEIC|コミュニケーション英語能力を測る世界共通のテスト TOEFLテスト-国際基準の英語能力認定試験 TOEICとTOEFLの違いからの戦略的攻略! wikipedia-国際コミュニケーション英語能力テスト

