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テストの復習ノートを作るよう学校から課題が出されている中高生は多いのではないでしょうか。
たしかにテストの復習は重要です。
でも、復習ノートがなぜ重要なのか、そのノートを作る意味はなんなのかを理解していないと、その課題はただの面倒な重荷になり、頭には何も残らないという結果になりかねません。
今回は、復習ノートを作る意味、そして成績の上がる復習ノートの作り方をご紹介します。

badge_columns_1001711復習ノートは、自分の現在地を知るツール

100点満点のテストが返却された時を思い返してみてください。
「78点だった!」と言う人はいても、「22点落とした!」という人はいないのではないでしょうか。
全米No.1マーケティングコンサルタントのジェイ・エイブラハムがマーケティングにおいて重要だと言っているのは、「売れた数値を追いかけるのではなく、取れなかった数値に注目する」ということです。
取れなかった数値に焦点をあて、
そこからどれだけの可能性があるか、どうすればその失った数値から利益に変えられるか[引用元:『限界はあなたの頭の中にしかない――小さなアクションで、最大の成果を引き寄せる』]

を分析することが必要だと彼は述べます。
これは、成績を上げたい時にも当てはめることができます。

わかるための道のりの第一歩は、わからない部分をいかにたくさん発見できるか

[引用元:『トヨタで学んだ「紙1枚!」にまとめる技術』]

自分がどこができなくて、どこができるのかが把握できていないと、その後の勉強の方針が立てられません。
現在地がわからなければ、地図を見ても目的地にたどり着けないのと一緒です。
自分の現在地を知るためにも、自分がどんな問題で間違えてしまうのかを把握することが必要なんです。
復習ノートは、まさにそのためにあります。
落とした点数に注目して、そこから自分がどうすれば点数を上げられるのかを分析するためのツールが、復習ノートなんです。

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badge_columns_1001711世界のトップ企業・トヨタの「トヨタの一枚」

トヨタでは、どんな書類もA3~A4の紙一枚にまとめるという習慣が企業全体の文化として根付いていると言います。
紙一枚に伝えたいこと全てをまとめるという、思考と情報を極限までシンプルかつ的確にまとめるメソッドが社員に行き渡っているからこそ、トヨタは、世界のトップ企業として様々な企業のお手本となっているのです。
その「トヨタの一枚」は

①ひと目で全体が見える(一覧性)
②枠がある(フレーム)
③枠ごとにタイトルがついている(テーマ)

から構成されています。
ひと目で見えるから確認がスムーズになります。
枠があるメリットは、人間の心理を利用しています。
例えば、七夕の短冊や神社の絵馬を思い出してみてください。
何もないところで願い事を書くよう言われてもなかなか書けませんが、短冊や絵馬を前に出されたら、それらは「願い事を書くフレーム」なので、何か書いて埋めようという気になりますよね。

人は目の前にフレームがあると、そこに意識が集中し、その中を「埋めたい」という心理が働くのです。

[引用元:『トヨタで学んだ「紙1枚!」にまとめる技術』]

そして枠ごとにテーマがついていれば、その枠に何を書けばいいのかがわかります。
これをフォーマット化することで、仕事がぐんぐん進むようになるというのです。

badge_columns_1001711「トヨタの1枚」を復習ノートでも実践する

復習ノートでも、「トヨタの一枚」のメソッドにのっとってフレームとフレームごとのテーマを決めてしまいましょう。

復習ノートで書くべきテーマは4つです。

①自分の誤答
②正答
③間違えた理由
④コメント

どの問題でも、①~④までの項目を埋めるように書いていくことで、あとで見返す時にもどこに何を書いたかがわかりやすくなります。
また、復習ノートに何を書けばいいかが決まっているので、答案を確認する時にどこに注目すればいいかがわかるようになります。
自分の誤答を見ながら、③のフレームを埋められるように、どうして、どこで間違えたのかをきちんと見ていくことが、正答を知るよりも重要です。
簡単なことでいいので、ここで計算をミスした、とか、スペルを間違えた、といったことを書いておきましょう。
④のコメントのフレームには、「前もこんなミスをしていた!」と感想を書くのもいいですし、以前実際に似たような問題で間違えた記憶があるのなら、その問題の載っている問題集や教科書のページ数を書いておくのもおすすめです。

誤答と正答を写すだけでは、復習ノートの「自分の弱点を知る」効果は得られません。
このフォーマットを実践していけば、自分がどういうところで間違えるのかが見えてくるようになります。
復習ノートは提出する先生のために作るものではなく、自分のために作るものです。
こんなミスをしてあきれられるんじゃないかなんて気にすることなく、自分だけの復習ノートを作ってみてください。

参考・引用文献
著・ジェイ・エイブラハム/訳・島藤真澄/2015/PHP研究所/『限界はあなたの頭の中にしかない――小さなアクションで、最大の成果を引き寄せる』
浅田すぐる/2015/サンマーク出版/『トヨタで学んだ「紙1枚!」にまとめる技術』


京都大学文学部所属。長野県立松本深志高校卒業。ぱんだとししまいがとても好き。在学中は京都でしか見られないししまいを見てまわりたい。