ビジネスの基本スキル "文章力" はTwitterで鍛える! Twitterで文が上手くなる4つの理由。

皆さんは、文章を上手に書けなくて困ったことはありませんか?

業務メールや営業資料、企画書に報告書。一生懸命書いたのにも関わらず、上司から「もっと簡潔に書いて」「読みにくいから書き直して」などと言われ、突き返された経験はないでしょうか。

働く上で、文章は仕事と切り離せない存在です。文章はそれほどまでに重要な位置にあるにも関わらず、上手な書き方、効果的な文章術を習う時間や機会はあまりない、というのが本当のところだと思います。特にビジネスパーソンの方であれば、日頃の業務だけでも忙しいのに、文章を書くトレーニングのために多大な時間を割くことはできませんよね。

そこでこのコラムでは、皆さんにTwitterを活用した文章力・編集力アップ術を紹介します。

このTwitterによる文章の練習は、『ソーシャルメディアで伝わる文章術』の著者でコピーライターの前田めぐるさんなど、文章ライティングに関わる様々な方が推奨している、とても効果の高いトレーニング法です。身近で手軽なツールを用いた文章トレーニングで、人の心を動かす文章のスキルを伸ばしましょう!

Twitterで文章が鍛えられる4つの理由

普段何気なく使っている人も多いTwitter。Twitterでつぶやかれる内容は、時には独り言から、真面目な話、果てはウケ狙いの投稿まで、多種多様なものがあります。皆さんの中には、Twitterはいつも見ているだけで、自分でつぶやくことはほとんどない、という人もいるかもしれません。

そんなTwitterですが、ただ漫然と利用するのはとてももったいないこと。しっかり考えて使えば、文章力・編集力アップと非常に相性が良いツールなのです。

その理由は4つあります。

【1】140字という字数制限がある 文章とは、長すぎても飽きられるけれど、短すぎても伝わらないもの。その点Twitterには、書き手と読者の双方にとって最適な140字という制限があります。これは、書き手が言いたいことをまとめるのにも、読者が最後まで読むのにも、ぴったりの分量なのです。

【2】フォロワーという読者がいる Twitterは個人的な日記ではありません。フォロワーという読者が明確に存在するものです。自分の文章はフォロワーのタイムラインに流れますから、自然と気持ちが引き締まり、手を抜くことなく文章を書こうという意識づけができます。

【3】読者の反応が数値に現れる Twitterではアカウントがあれば誰でも、自分の投稿に対するいいねやリツイートの数から、自分の投稿を見た・クリックした人の人数まで、様々な数値を確認できます。文章を投稿して終わりではなく、結果を追跡することで、文章のデキや成長具合を測ることができます。

【4】日常的に継続しやすい Twitterでは長々しく執筆する必要がありませんので、1回あたり10分もあれば、投稿を完了させることができます。電車やトイレ休憩などのスキマ時間にも実践できるのです。練習は継続することに意味があるので、1回にかける時間が短くて済むTwitterは優れたツールだと言えるでしょう。

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Twitterに投稿する際の注意点

Twitterが文章を書く上で優れた媒体であることが理解できたら、次は、投稿の際に注意して実践すべき3つのポイントをおさえましょう。

ポイント【1】フォロワーの興味のありそうなことをネタにする

人に読まれる文章を書く際には、読者の顔を意識しなくてはなりません。もし社会人のフォロワーが多い中で大学生活のネタを投稿したとして、あるいはオタク友達が少ない中でアニメのネタを呟いたとして、本当に読んでもらえるでしょうか?

投稿する内容は、エンタメや音楽、政治に恋愛、あるいは面白いリンクへの誘導など何でもかもいません。自分のフォロワーが何に興味があるのかをしっかり考えてみて下さい。

この練習で、営業や企画立案などに必要な、顧客の興味のありそうなことを明確にまとめるマーケティング思考を養うことができます。

ポイント【2】文章をきれいに削る

Twitterの140字という制限の中で伝えたいことを伝えるには、文章を整えることは欠かせません。まずは表現を気にせず書きなぐってください。そのあとで、必要ない形容詞や接続詞は省き、小難しい言い回しを平易な言葉に言い換えるのです。例えば、

「僕はTwitterで文章練習がしたい。なぜなら仕事で良い文章を書く機会が少ないからだ。そればかりか企画や営業の練習にもなるという。しかし会社では文章を書くための専門のプログラムも精通したコーチもいない。しかもそのための時間もない。だからTwitterで練習をしたいと思う」

という文章は、不必要な言葉を抜けば以下のようにまとめることができます。

「僕はTwitterで文章が書きたい。仕事で文章を書くことが少ないからだ。企画や営業の練習にもなるという。しかし会社では文章を書くプログラムもコーチも時間もない。だからTwitterで練習したい」

文字を削った分読みやすくなりますし、新たな要素を追加することもできますね。

この技術は、メール作成において、冗長な文章をなくし簡潔に要点を伝えることで自分と読み手の時間を節約することにも役立つのではないでしょうか。

ポイント【3】伝えたいことは1つに絞る

1回の投稿の中であれもこれも言おうとすると、結局なにが言いたいのかわからず、読者の印象に残らない文章になります。感想を投稿するにしても、140字の中にたくさんの魅力を盛り込むよりも、一番魅力的な要素を140字で掘り下げたほうが面白いし記憶に残るはずです。例えば、

「この映画は現代なのにファンタジー調の設定が斬新だし、キャラクターの声優もピッタリで心地よかった。使われている音楽も有名なロックバンドがすべて監修していて、作品とマッチしている。しかも常に起伏があり、目が離せない。興行記録も打ち立てたし、皆も見るべき!」

と当たり障りのない要素を並べるよりも、

「この映画はウェブ時代的な作り方で常に目が離せない。前半までの日常と後半からの急転直下という区切り、4曲もの主題歌、長いクライマックスの中で畳み掛けるドラマティックなシーン。面白くないと視聴を止めることに慣れたデジタル世代に向けて、常に起伏と刺激を送り続ける濁流のような作品だ。」

とメッセージを絞ったほうが印象的ではないでしょうか?

限られた文字数の中で何かを発信するには、情報の取捨選択が必要です。伝えたいことを1つに絞ることによって、重要なことを伝える技術が磨かれます。この伝えるべき情報を絞るスキルは、プレゼンや企画書にも活かせるはずです。

*** Twitterはただの「つぶやき発信ツール」にすぎないと思う人もいるかもしれません。ですが、Twitterの発信によって、多くの人の共感や関心を集めることができる人がいることは事実です。

あなたも文章力と編集力を鍛えたいのであれば、今日からTwitterを始めて、自分というメデイアに140字で文章を投稿してみましょう。何度も投稿を続けることで、ウケる記事と伝わる文章の書き方が実践的に学べるはずです。

(参考) 株式会社LIG|Twitterにも編集が必要?共感されるツイートを作るまでの過程を晒してみた ITmedia ニュース|Twitterはなぜ、140文字なのか STUDY HACKER|文章術の基礎の基礎。”書ける人” は必ず知っている「3つのマインドセット」 NIKKEI STYLE|修飾語は比喩に SNS文章術、3つのキホン

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