「この前まではできていたはずなのにどうして……」 思わずこう呟きたくなるミスってありますよね。いわゆるうっかりミスと呼ばれるものです。このミスの厄介なところは、技量や知識は足りているはずなのに突然起こってしまうというところ。そのため非常に対策がしにくいのです。
今回はこのうっかりミスをどうやって減らしていけばいいのかを考えていきます。
敵を知る
孫子も言っていたように、まずは敵を知りましょう。うっかりミスの原因は主に3つ。
1、慣れ 2、不注意 3、プレッシャー 1はルーチンワークによって生じます。慣れることで油断が生まれ、作業を雑に行うことでミスが発生します。
2は疲れているときによく生じます。疲れると脳の血流が減少し、集中力や緊張感が無くなることでミスが生まれます。
3は緊張によって生じます。緊張しすぎると脳の前頭葉への血の巡りが悪くなりミスが発生しやすくなります。
防衛作戦を立てよう~慣れ編~
敵を知ったところで、うっかりミスを減らす方法を考えましょう。まずは慣れ対策について。完全に慣れてしまわないように、緊張感を維持します。
1、同僚や同級生をいい意味でライバルとみなし、協力・競合する 2、毎日小さな目標を定めて達成出来るように努力する
などが効果的です。これらを実践することにより、新鮮な気持ちで仕事や勉強に取り組めるようになります。
防衛作戦を立てよう~不注意編~
次に、不注意によるうっかりミスへの対策。不注意の主な原因は疲れですから、休憩や睡眠をしっかりと取っておくことがまず大切ですね。休憩時には糖分を摂取し、血糖値を上げましょう。脳にエネルギーが行き、休憩後にも集中を保ちやすくなります。
休憩なんて時間がもったいない!と思う人もいるかもしれませんが、人間の集中力は最大で2時間ほどしかもたないと言われています。疲れた状態のまま仕事や勉強を続けるよりも、適切な休憩を挟んだ方がミスも少なくなり、結果的に内容が充実します。
防衛作戦を立てよう~プレッシャー~
最後はプレッシャーへの対応策。プレッシャーの原因は過度な緊張です。
1、自分の好きなことをする 2、深呼吸して落ち着く 3、笑う 4、自分が不安に思っているところを書き出してみる
などが、緊張をほぐすために効果的です。3については、私自身も実践していますがかなり効果的ですよ。おすすめします。
*** うっかりミスは本当にもったいなく、悔しいもの。うっかりなのだから防ぎようがない、と諦めてしまう前に、少し試してみて下さいね。
(参考) 大塚製薬|GIについて学ぼう 労災疾病等医学研究普及サイト|V.疲労と脳血流との関係 総務省消防庁|第2章 心理学の理論を用いた「慣れ」の除去 University of Chicago News|Writing about worries eases anxiety and improves test performance