平日の夜、使ってる? デキる人の "普段の夜" の過ごし方

皆さんは、仕事が終わった後は何をして過ごしていますか。特に週の初めや半ばなどは、1日中働き通して疲れた心身を労わるために、翌日の仕事に備えて家でのんびりするという方も多いのではないでしょうか。

もちろん休息を取るのは非常に重要です。体調管理をしっかり行なえることも、できるビジネスパーソンの大切な素養ですからね。

しかし一方で、平日の夜が毎回このような過ごし方ですと、マンネリな気持ちになってしまうこともまた事実でしょう。「単にだらだらしているだけのような気がする」「仕事終わりが充実していない」と、後ろめたさや不満に苛まれている方もいるのではないでしょうか。

そこで今回提案したいのが「平日の夜には予定を入れよう」ということ。平坦な毎日に刺激が加わるのはもちろん、日中の働き方にも良い影響をもたらしてくれますよ。

日本人は「平日の夜の過ごし方」が下手である

ご自身の手帳やスケジュール帳をめくってみてください。例えばこの1ケ月間を振り返ってみて、仕事終わりにプライベートな予定を入れていた平日ははたして何日あったでしょうか。もしかしたら「1日もなかった」という方もいらっしゃるかもしれませんね。

つい楽しみすぎて翌日の仕事に支障が出てしまわないか、帰りが遅くなって体調を崩してしまわないか、そもそも仕事の疲れが取れないのではないか……。そういった心配から「せめて平日の夜は予定を入れずに家で過ごそう」と心がけている人も多いはず。

また、アメリカや日本を中心に異文化コミュニケーションと人事管理コンサルティング事業を行なっている実業家ロッシェル・カップ氏も、自身の著書の中で以下の点を指摘しています。

日本人は平日の夜に個人的な予定を入れることをほとんどしない。残業で予定をキャンセルする可能性を考えると、はじめから予定を入れないほうが賢明だと考えていると思われる。

(引用元:ロッシェル・カップ著 (2015),『日本企業の社員は、なぜこんなにもモチベーションが低いのか?』, クロスメディア・パブリッシング(インプレス). )

こちらも、思い当たる節がある方が多いのではないでしょうか。平日の夜を「自分のプライベートに使える時間」ではなく「万が一仕事が終わらなかった場合の予備時間」とネガティブにとらえてしまうことも、平日の夜になかなか予定を入れられない一因になっていると言えそうです。

平日の夜に予定を入れるメリット

決まりきった夜に刺激がもたらされる、のんびりだらだら過ごした場合とは異なったリフレッシュができるなど、平日の夜に予定を入れることのメリットはたくさんあります。しかし中でも筆者が特に注目したいのが「日中の働き方が変わる」という点です。

キャリアカウンセラーである齋藤めぐみ氏は、平日の夜に予定を入れる効果について以下のように述べています。

「予定を入れたから効率が良くなるといったことはないけれど、予定を入れることで『早く帰ろう』という気持ちになれる。それが結果的に効率よく仕事をこなすことにつながる」

(引用元:キャリアコンパス|仕事の効率が良い人ほど、平日夜に予定を入れている!?「強制的に締め切りを作り出す」ことが効率化のカギ!

イギリスの政治学者であるパーキンソンが説いた「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」という“パーキンソンの法則”の通り、締め切りやタイムリミットが決まっていない場合、私たちはつい安心してしまうがゆえに作業効率が悪くなってしまいます。

平日の夜に予定を入れることで「それまでに仕事を終わらせなければ」という(良い意味での)焦りが生まれ、そこから「効率良く仕事をしよう」という気持ちが醸成されるのです。すると、ではそのためにはどうすればいいのかという方法を模索することにもなりますから、働き方の改善にもつながっていくはず。

「終わらなくても残業すればいいや」という残業ありきの感覚を打破するためにも、平日の夜にはぜひ予定を入れてみてはいかがでしょうか。

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平日の夜におすすめの予定3選

それではここからは、実際にどんな予定を入れればよいのかを3つ紹介していきます。

1. 友人とディナーを

親しい友人と仕事終わりに近場で待ち合わせをして、一緒に夕食をとったり軽くお酒を飲んでみたりしてはいかがでしょうか。職場以外の人と交流を持つことは、視野が広がったり新しい視点が培われたりするなど、ビジネスにも役に立ちますよ。

とはいえ、翌日も仕事に行かなければならないという点では週末とは異なりますから、過ごし方には少し気をつける必要があります。何軒もお店を変えているうちに終電を逃してしまった、翌朝起きたら寝不足で二日酔いだった、といった事態は避けなければいけません。帰るべき時刻を事前にしっかりと相手に伝えておくことは忘れないようにしましょう。

2. 習い事を始める

習い事など、自分磨きやスキルアップのための予定を入れるのもおすすめです。そういった予定は休日に入れているという人も、時間が合いそうでしたら思いきって平日の夜に移してしまうのも手ですよ。

トレーニングジムやヨガといった体を鍛えるものから、英会話や資格学校などビジネススキルに結びつくものまで、探せばいろいろ出てくるはず。つい平日の夜にだらだら過ごしてしまいがちな人は、時間とお金を将来の自分自身に投資してみてはいかがでしょうか。

3. 書店巡り

予定を入れる=誰かと会う、というわけではありません。自分ひとりでどこかに出かけることも立派な予定です。

そこで筆者がおすすめしたいのが書店巡り。仕事に行き詰まったときなどは本が新しいアイデアをもたらしてくれることもありますし、特に本好きな方でしたら、本が天井高くまで並べられた本棚の間を歩くだけでもストレス発散になるのではないでしょうか。

ただしこういった「ひとりの寄り道」の場合は、これが「予定」であることを自分自身で認識しておかなければいけません。そうしないと、「ひとりだから別に行かなくてもいいや」ということになってしまいかねないからです。例えば「18時30分に本屋に行く」など、ひとつの予定として手帳などにしっかりと記しておくとよいですよ。

*** 平日の夜に予定を入れておくことで、適度な気分転換になるのはもちろん、日中の働き方の改善にもつながっていくことが期待されます。たかが数時間、されど数時間です。平日の夜の時間の使い方を工夫して、仕事もプライベートも充実させましょう!

(参考) Wikipedia|ロッシェル・カップ ロッシェル・カップ著 (2015),『日本企業の社員は、なぜこんなにもモチベーションが低いのか?』, クロスメディア・パブリッシング(インプレス). キャリアコンパス|仕事の効率が良い人ほど、平日夜に予定を入れている!?「強制的に締め切りを作り出す」ことが効率化のカギ! 比較ビズ|パーキンソンの法則とは Ozmall|平日夜のひとり時間ガイド MENDY|男を上げるのは、仕事終わりの過ごし方次第!

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