英単語や歴史用語、あなたはどうやって覚えているだろうか??
単語カード、青ペンで書きまくる、ノートにまとめる… ツールはいろいろあると思うが、今回注目したいのはその「見方」。単語を見る時、用語を見る時、どんな風に見ているだろうか?
眺め方一つで、効率は大きく変わる。今日はそれを科学的に検証したいと思う。
「よく見る」ことは逆効果!
東京大学大学院教育学研究科の野崎大地教授らは、「過剰な視覚情報が学習を阻害する」ことを発見した。
教授は学生に簡単な運動サイクルを行わせる実験をおこなったのだが、一回目に与えられた視覚情報が逆に二回目以降の運動に悪影響を与えていたという。そこで4〜5サイクルに一回くらいに視覚情報を減らすと、学習成績があがったとのこと。
……とかなり難しいが、要するに、何か学習するときに「じーっと見すぎると逆に覚えにくくなりますよ」ということだ。
確かに、覚えたいものがあるのに、そればっか見ていたら覚える気をなくしてしまいそうだ。ずっと見続けるのではなくて、時に視線を外してあげることで、効率は大幅アップ!するのだ。
瞳を閉じて単語を描こう
野崎教授の実験では、しっかりとした実験環境のもとで視覚情報を遮断していた。ただ実際問題、暗記ものをやるのはそんなに安定した環境では無いことが多いだろう。 例えば電車の中だったり、寝る直前だったり、ひょっとするとお風呂で暗記、なんていう人もいるかも。STUDY HACKERでもこんな記事を紹介したことがある。
『お風呂は暗記効率が良いことが明らかになりました!お風呂暗記ツール3選』
しかし、お風呂場で、隣のページの単語や、すぐ下に書いてある用語を見ないようにするのはちょっと大変。絶対濡れる。
だから暗記ものをやるときには、「ひとつ見たら、すぐに目を閉じてその言葉を思い浮かべる」ということを習慣にしてみよう。 例えば英単語。achieveの意味がわからなかったとしよう。赤シートを外して意味を確認したら、すぐに目を閉じるのだ。そして心の中で意味を三回唱える。
「achieve達成する、achieve達成する、achieve達成する……」
こうすれば簡単に視覚情報を遮断できて、他の単語に気を取られてしまうことも無い。意味を確認したらすぐに、というところがポイントだ。
できる限り余計な情報はシャットアウト!一つ一つしっかり頭に入れていこう。

