休憩時間と称して、一回休憩したらやる気がなくなってしまって、勉強が再開できなかった...というような人はいませんか?正直に胸に手を当てて考えてください。 これ、実は「ツァイガルニック効果」というもので解決できます。 今回は、「どうすればきちんと休憩から勉強に戻れるのか」をお話しします。
「キリの悪い状態」で休憩するのがポイント!
テレビ番組を見ていると、よく「正解はCMのあとで!」というフレーズで焦らされますよね。 面白いテレビCMを見ていても「続きはWebで」と出て焦らされます。 ドラマやマンガでも、イイところで次回予告に入ったりしますよね。
これ、実は全部「ツァイガルニック効果」というものを応用しています。
「ツァイガルニック効果」とは、「まだ終わっていない課題についての記憶は、もうやり終わった課題についての記憶より思い出しやすい(続きが気になる)」という意味の心理学用語です。(出典:http://health.goo.ne.jp/mental/yougo/023.html)
旧ソ連の心理学者だったツァイガルニック(Bluma Zeigarnik)という人が実験を通じて示したことから、このような名前で呼ばれています。 だから、さっきのフレーズは「続きが気になる」状態にさせて、その後も見たくなるようにしているというわけです。
これを受験勉強に応用すると、 「キリの良いところではなく、キリの悪いところで休憩する」 のがポイントということになります。
例えば、
- 世界史・日本史の教科書を、いま読んでいる内容が終わっていないところで休憩
- 数学や物理、英作文の問題文を見るだけにして、解き始める前に休憩
としてみましょう。頭は続きが気になっている状態なので、キリ良く終わって休憩するよりも簡単に勉強に戻れるはずですよ。
難問を解かずに放置すると頭が勝手に解いている
以前、StudyHackerでは、「無意識で難問を解く」裏ワザを紹介しました。 「難問は無意識を使って解け!東大生は知っているテストの裏技」
要約すると、「問題を見た後に別の作業をすると、その間に脳は無意識的に、その問題のことを考えている。その結果、解法が思いつきやすくなる」 という、非常にありがたい内容です。 これ、まさしく 「ツァイガルニック効果」と合わせれば 「難しい問題の問題文だけを読んでから、休憩する」 たったこれだけで、無意識が難問を解いてくれることになります。
休憩中にその問題のことを考える必要はまったくありません。 マンガを読んでもいい。友達とLINEしてもいい。 ありがたいことに、その間に、脳が勝手に問題を考えてくれています。 英作文・数学・物理・小論文といろいろな科目で応用が効きますよね。勉強で疲れたら、問題文だけ読んで休憩してしまいましょう。
*** いかがでしたか?休憩を上手にとることは、その後の勉強の効率にも、大きく影響を及ぼします。 皆さんも、休憩上手になって、ライバルに差をつけましょう!

