決められないのは「説明できない」から。“たった2つ” の重要ポイントで優柔不断が治る。

決断力がない人が知っておきたい2つの軸01

「今日のランチはどこで食べようか?」といった小さなものから、「A案とB案、どちらが新規事業として成功するだろう?」といった大きなものまで、私たちの仕事や生活は常に決断の繰り返しですよね。

皆さんのなかには、いつも優柔不断でなかなか決められないという人も多いのではないでしょうか。先ほどの「ランチ」の例ぐらいであればかわいいものですが、ことビジネスシーンにおいては、決断力がないことは大きな痛手です。なぜならば、責任を負う立場になればなるほど決断を求められるシーンが増えるため、決断力がない人はそこで壁にぶつかってしまうから。

「決められないのはそういう性格だから」と諦めるのは早いですよ。じつは、決断力は “たった2つのポイント” を押さえることで身につけられるのです。決められないことの深層心理に迫りつつ、その2つのポイントを詳しくご紹介しましょう。

決断に時間がかかるほど「損害を生み」「評価も下がる」という事実

 『世界の最も野心的なビジネスエリートがしている 一流の頭脳の磨き方』の著者・山崎裕二氏は、仕事上での決断力のなさは何らかの損失につながりかねないと警告します。

先送りすると、その時点で見えていないリスクが高まり、大きな失敗を誘引する。稀に、何も決めなかった結果が、運良くいい方向に転ぶこともあるが、それは多くの場合、“たまたま”にすぎない。

 (引用元:日経ビジネス|「決められない」優柔不断が一発で治る?

山崎氏によると、決めるべきことを決めないまま時間が経過すればするほど、次のような方程式が成り立つのだそう。

問題が起こす影響 × 決断までにかかる時間=損害の量

しかし、多くの人がこれを認識できていないのが現状なのだそうです。

たとえば、商品発注数を管理するシステムにバグが見つかった場合。本来であれば「すぐに関係各所と改修方針を話し合わなければ」と決断できるのが正しいはず。しかし、「みんな別の案件で忙しそうだから、それが終わってから……」などと後回しにしてしまっては、いったい何が起こるでしょうか。誤差がしだいに大きくなり、全店舗の発注数がめちゃくちゃに狂っていくなど、大きな問題に発展していってしまうかもしれません。

このように、損害の量によっては、リカバリーに膨大な時間と手間を費やすことになり、最悪の場合は後戻りできない状況になることも。そして、ビジネスシーンで大きな損害を生み出すことは当然、自分自身の評価が下がることにも直結することはいうまでもありません。

決断力がない人が知っておきたい2つの軸02

決められないことを怖がってはいけない

このような「決断力がない人」の深層心理を紐解くと、“決断に伴なう責任” に対する恐怖心が見えてきます。『プロフェッショナルサラリーマン』の著者である俣野成敏氏は、「決断に伴なう責任を負うには、“決定” から “決断” という2ステップを正しく踏むことが大切」だと述べます。

たとえば、プロジェクト進行について会議で決めるのは “決定” です。これを実際に行動に移すことで初めて “決断” になると、俣野氏は説きます。決定と決断……どちらも似た言葉ですが、2つの意味はまったく異なるのですね。

決断に至る過程で迷いは断ち切らなければならず、ここで責任を負う覚悟もしなければいけません。こういうと心に重くのしかかるかもしれませんが、決定から決断のステップを乗り越えてこそ、ビジネスパーソンとして飛躍的に成長できると、俣野氏は述べます。

責任を負うというのは、確かに楽なことではありません。「もし、期待に応えられなかったら?」と思うと、怖気づくのは当然でしょう。しかし、その恐怖を乗り越えた先には、新しい世界が待っています。真にやりがいのある仕事とは、責任の大きさに比例するのです。

(引用元:リクナビNEXTジャーナル|大事なことを「決められない」あなたへ。ドラッカーからのアドバイスとは?

では、その決断力をつけるために、私たちは何をすればよいのでしょうか? ここからは、冒頭でも述べた “2つのポイント” について詳しく説明していきます。

決断力がない人が知っておきたい2つの軸03

1.「評価軸」-その決断を “自分で納得できるもの” に-

コンサルタントとして多くの企業で意思決定の支援をしてきた、アンド・クリエイト代表取締役社長・清水久三子氏は、「重要な意思決定ほど、どう考えて決めたのかというプロセスが大切」だといいます。そこでカギとなるのが「評価軸」です。

たとえば、就職や転職の応募企業を決めるとき、給与・福利厚生・勤務地など、さまざまな観点から選択しますよね。この複数の観点こそが「評価軸」です。評価軸は、5段階評価や100点満点などでスコアをつけ、しっかり数値化するとよいのだそう。

ただし、単純に評価軸の合計点だけで決断するのは早計です。各評価軸に重みづけをすることも大切だと、清水氏はいいます。

評価軸全てが同等に重要であることは稀ですから、給与が最も重要ならば50%の重み付け、次は将来性に20%、働きやすさが10%……などと、重要度のウェイトを決めます。こうすると各選択肢を総合的に評価することができます。

(引用元:東洋経済オンライン| 「決断疲れ」を起こす人は「判断軸」を知らない

たとえば、チーム内で募った新商品案の中から、上長に提出するものを決めなければいけない場合。こちらの利益率を重視するのか、消費者にとっての価格を重視するのか、親しみやすさを重視するのか、逆に真新しさを重視するのかなど、さまざまな評価軸が想定できますよね。あるいは、自分だけで思い浮かばない場合は、会社としての方針を再確認してみることも、評価軸を明確にする方法のひとつでしょう。

このような、評価軸と重みづけによる総合評価で、“なんとなく” ではない客観的な決断を導き出せるでしょう

決断力がない人が知っておきたい2つの軸04

2.「説明軸」-説明ができれば自信にもなる-

『人生100年時代の「出世」のカラクリ』の著者である平康慶浩氏は、決断に伴なう責任には、「なぜそのような決断をしたのか」という説明責任も含まれるといいます。そして、決断の結果についての説明責任を果たすことこそが最もタフな経験であり、ビジネスパーソンとしての成長を促すのだそうです。

説明責任を果たすには、改めて “決定と決断の違い” を認識しておく必要があります。説明責任に求められるのは、行動に移す(決断する)前の決定の過程です。そこでどういった課題が浮かび上がり、どうやって解決しようと決めたのかを論理的に説明できるように、「説明軸」を確立させておきましょう

たとえば商品発注を任された場合、マーケティング調査をした結果、天気によって売り上げが左右されるという課題が浮かび上がりました。したがって、前年の売り上げをベースにしつつ天気予報も参考にして発注数を算定するようにした――といった決定の過程を説明できる状態にしておくのが理想的です。

実際には説明を求められない場合であっても、決定の過程を説明できるように、たとえば紙に書き起こして明確な状態にしておくことは有効でしょう。簡単な文章に書き起こしてもいいですし、相関図のように図式化して思考を見える化しておくのもよさそうですね。

説明のための軸を常に意識することで、あなたの決断力は自然と高まっていきます。

(引用元:NIKKEI STYLE|出世めざすには「決断力」 普段の仕事で鍛える方法

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決断にともなう責任を意識すると、決められない人には大きなプレシャーとなるかもしれません。しかし、評価軸をもとにした客観的な判断であれば、自信をもって決断に至った過程も説明できるのではないでしょうか。決められない人に必要な2つの軸をぜひ意識してみてくださいね。

文 / かのえかな

(参考)
日経ビジネス|「決められない」優柔不断が一発で治る?
リクナビNEXTジャーナル|大事なことを「決められない」あなたへ。ドラッカーからのアドバイスとは?
東洋経済オンライン| 「決断疲れ」を起こす人は「判断軸」を知らない
NIKKEI STYLE|出世めざすには「決断力」 普段の仕事で鍛える方法

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