忙しいあなたにもできる！ 中学英語を効率的に学び直す第一歩とは

「過去に英語を勉強した経験はあるものの、ほとんど忘れてしまった」
「英語を学び直したいと思うものの、学習に時間的余裕がない」

そう困っていませんか？ ビジネスや旅行、趣味など、さまざまな理由で英語を勉強し直したいと思うもの。

しかし大人の場合、日常の業務や家事などで忙しく、学習時間が限られているのが現状です。大人の初心者でも効率的に英語学習を進める方法は、はたしてあるのでしょうか？

今回は、効率的に中学英語の基礎をやり直す方法を中心に、具体的な勉強法やおすすめの教材、そして実践的なアドバイスをENGLISH COMPANYが詳しくご紹介します。

英語の学び直しに欠かせない要素

英語を楽しく学びたいという気持ちから、英会話を始めたり、映画やアメリカのドラマを観たりする方も多いでしょう。しかし、こうした方法は、自分の現状の英語力や必要なスキルに合わないことがあり、続けるのが難しくて挫折してしまうことも少なくありません。

初級者の方が学び直す際の最初の一歩として重要なのは、基本的な文法を意識的に学ぶことです。

「文法」という言葉を聞いて、「またあの複雑なルールをひとつひとつ覚えなきゃいけないのか」と憂鬱になるかもしれません。しかし、これからお話しする文法学習は、ルールを丸暗記するのではなく、英語の文を構成している語順、文の型を理解することに焦点を当てています。

以下の例文を見てみましょう。

この文は、「原因 + make + 人 + 感情」という語順で構成されています。この語順自体が表す意味を知らないと、単語ひとつひとつの意味を知っていても、文全体の意味は理解できません。

逆にこの型を理解すれば、同じパターンを使ってさまざまな文を以下のようにつくれるようになります。

このように文の型を覚えることが、英語学習の第一歩となります。

単語は辞書で調べることができる一方、文の型を学ぶには、具体的な例文を通して学習する必要があります。

中学英語の学び直しに最適な教材

英語初級者が中学英語をやり直す際に、どのような英文を使って勉強すればよいのか迷う方も多いでしょう。

まず間違いないのは、中学校用の教科書です。中学の教科書は、基礎的な文法や表現がバランスよく含まれており、初学者にとっては非常にすぐれた教材です。

まずは、Amazonなどで『NEW HORIZON』（東京書籍）や『NEW CROWN』（三省堂）などの中学英語の教科書を購入しましょう。1年生用と2年生用を手に入れると、基礎からしっかり学び直すことができます。

教科書を手に入れたら、読み進めながら文の構造や文法に注意を払いましょう。教科書には、文法の基本的な説明も含まれていますが、それだけでは不十分な場合もあります。

そんなときは、『本当はおもしろい 中学英語』（明日香出版）のような補助教材を活用するのがおすすめ。この本では、中学英語の基本的な文法をわかりやすく解説しており、初心者にも理解しやすい内容です。

中学1年から2年の内容を中心に解説しており、不定詞や動名詞などの重要なポイントもカバーしています。

教材を活用するポイント

英語初心者が教材を活用するポイントは次のとおりです。

順番に説明しましょう。

教科書を読む

まず、中学英語の教科書を手に入れ、ひとつひとつの文をしっかりと読みましょう。わからない単語や文法が出てきたら、ノートにメモしておくとよいでしょう。

補助教材を活用する

教科書だけでは理解が難しい部分が出てきたら、補助教材を参考にして、文法の基本的なルールや文の型を理解しましょう。

単語を覚える

教科書に出てくる単語は、すべて覚えるようにしましょう。単語は、文の意味を理解するための基本です。辞書を活用して、単語の意味や使い方をしっかりと覚えましょう。

辞書アプリで発音を確認し、音読する

テキストに音声がついていれば、それを聞いてみたうえで自分で音読をしていきましょう。テキストに音声がついていなければ、辞書アプリなどの機能を活用し、かならず正しい発音を確認しながら音読するのが有効です。紙の辞書では発音記号のみですが、アプリなら実際の音声を聞くことができます。

「ジーニアス英和・和英辞典」（iOS／Android（＊））の有料版アプリは、動詞の活用形や三人称単数形、過去形、進行形など、発音が変わるかたちもすべてカバーしているため、特におすすめです。

＊Android版は、無料アプリ「LogoVista電子辞典閲覧用ブラウザ Ver.2」のダウンロードが必要。

音読のメリットや正しいやり方は、コラム「英語音読の効果を最大限に引き出す練習方法【英文つき】」が参考になりますよ。

気に入った表現を覚える

気に入った表現を多くつくって覚えることで、その表現が自然に使えるようになります。

ここで便利なのが、ChatGPTです。たとえば、趣味を語る際に役立つ「like ~ing」を覚えたい場合、以下のように指示するのが有効です。

明確な指示のコツは、覚えたい表現を引用符（””）で囲うこと。そして、英文の長さや難易度、作成してもらう文の数を含めるのもポイントです。日本語訳をつけるよう指示すれば、訳も表示されます。

作成された例文を覚えていくことで、表現の使い方が自然に身につきますよ。

気に入った表現はパターンプラクティスなどで繰り返し練習しましょう。身につけたい文法項目を含む例文を一部入れ替えながら、繰り返し読み上げるトレーニングです。

パターンプラクティスによって、英語の文型が自然と身につけられ、実践で使える英語力を向上できます。

以上のように教材を活用すれば、効率的に英語を学び直せるはずです。

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英語初心者の方がまず取り組むべきは、理解できる文の型を増やすこと。文の型はお皿に例えられ、このお皿に盛りつける料理（単語）をしっかり覚えることで、英語力が向上します。

そして、発音を確認しながら音読を行ない、気に入った表現をChatGPTなどを活用して覚えていきましょう。

こうした勉強法を実践することが、英語力を再び身につける第一歩となるでしょう。

*本記事は、YouTubeチャンネル「【2024年最新】英語初心者が最初にやるべき最高の勉強法をプロが解説します」をアレンジしたものです。