中学でも高校でも勉強したのになぜ英語ができないのか?

こんにちは。 今日は皆さんの大好きな英語の話です。

日本には英語で苦労している人が大勢いますね。 高校生、大学生だけでなく社会人になっても大変な努力が求められます。 日本は先進国の上、ノーベル賞など世界で名だたる人物を輩出しているのに、国連の英語力(スピーキング)調査では毎年底辺にランクインしています。 いったいなぜでしょうか? 今日はその疑問を調べてみようと思います。

 

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badge_Columns_100日本語は難しい?

CIAが発表した「英語話者に対する言語習得難易度」によると、日本語は習得が最も難しい部類に挙げられていました。 以下が、習得にかかる時間別に難易度を分類したものです。

▲容易(600時間) スペイン語 フランス語 オランダ語

▲困難(1100時間) ロシア語 ベンガル語 ヘブライ語

▲大変困難(2200時間) 日本語 中国語 アラビア語

英語はゲルマン語に分類されるので、同じゲルマン語であるオランダ語は当然、英語話者にとって習得は容易です。(なぜかゲルマン語の代表格であるドイツ語は750時間) また、英語はロマンス諸語からの単語の輸入が見られるため、スペイン語・フランス語・イタリア語・ポルトガル語などのラテン語をベースとした言語の習得も容易です。

一方、スラブ語であるロシア語・クロアチア語・セルビア語や、ほぼ英語と関係のないベンガル語やヘブライ語などは、一般的に習得が困難とされています。 ゲルマン語・ロマンス諸語と比べると習得に2倍近くの時間がかかります。

そして、英語と言語体系が全く違う日本語やアラビア語、中国語などは更に習得が難しいとされています。 ゲルマン語と比べると4倍近くの時間を費やさなければ習得できません。

つまり、英語と文法や単語などの言語体系が似ているものは600時間程度で習得ができるけれど、全く違うものは2200時間もかかってしまうということです。

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さて、ここで視点を変えてみましょう。

中学校から高校の間の平均的な英語の授業時間は約800時間です。 もうお気づきかもしれません。

英語と言語体系が全く違う日本語を習得するのに2200時間かかるということは、日本語と言語体系が全く違う英語を習得するのにも同じくらいかかると考えられます。 確かに日本語は、表記する文字だけで平仮名・片仮名・漢字と3種類もあります。 更に、常用漢字だけでも2136字、音訓あわせて4388もの読み方があります。 そのため、文字表記だけでかなりの苦労が想像できるので、英語を学ぶより日本語を学ぶ方が圧倒的に難しいかもしれません。

しかし、英語も日本語も言語の相関度で言えば対極にあたるわけです。 英語と近しいロマンス諸語を習得するのと同じ時間で、日本語の対極にある英語を習得するのは可能だと思いますか?

ここから導きだされる答えは一つです。 『勉強時間が全然足りない』 英語に触れる時間をもっと増やさなくてはなりませんね。 学校の授業時間程度では、到底足りません。

 

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badge_Columns_100日本人の英語の語彙

ちなみに、日本人とアメリカ人の語彙は以下の通りになっています。

中学の英語の教科書の単語数:1000 高校の英語の教科書の単語数:3500 センター試験の英語の単語数:4000 国立大学の英語入試の単語数:4500 難関私大の英語入試の単語数:6000


アメリカ人の労働者の語彙数:10000 アメリカ人の知識人の語彙数:40000

ネイティブとノンネイティブで語彙に圧倒的な差が出るのは仕方がありません。

日本語と英語には、「似た語彙」というものが基本的に存在しません。 英語とフランス語なんかだと、「ほとんど同じ」という単語がたくさんありますね。 日本語話者の場合、語彙の習得にも時間がかかるわけですから、意識して取り組む必要性があります。

*** いかがでしょうか。英語を本気で習得しようと思えば、英語に触れる時間を圧倒的に増やす必要がありそうです。 なかなか伸びていかない、という方はいちど勉強時間について考えてみることをおすすめします。

<参考> ・英語話者に対する言語習得難易度表:日本語は最高難度 ・英語教育改善実施状況調査結果概要(高等学校) ・高校英語の単語数 ・「ゆとり教育」時代の高校教科書語彙を考える -1980年代と2000年代の高校英語教科書語彙の比較分析からの考察- ・センター試験の単語数 ・日本の英語教育には何が足りないか


東京大学文科三類所属。磐田南高校卒業。4歳からサッカーとピアノを始める。大学ではスペイン語を学んでいる。三島由紀夫とMr.Childrenをこよなく愛する。将来はスペインに住んで日がな一日レアルマドリードの試合を見て天寿を全うしたい。

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