教科書で英文法も一通りやったし、ある程度の模試もこなしてきた。英作文はもうだいたいできる……はず……という時期に自分が陥りがちだったパターンをまとめてみました。
教科書の英文というのはそれぞれの章で「まだ習ってないことはやっちゃいけない!」という配慮があります。その縛りをクリアするため、英文としてかなり無理をした不思議な文章が例文として載る傾向があります。だいたい教科書を一周してきて、いわばすべてのスキルが解禁された状態にあるのならば、ここはひとつ教科書由来の英文のクセを矯正してみてはいかがでしょうか。クセを直せば、ちょっとだけこなれた文章に見せることができます。

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badge_Columns_100問題点1「主語が長くなりすぎて冗長である」

原因「受動態が好きすぎる」
改善案「能動態で書く」

「次の文を受動態にしなさい」という問題がとても作りやすいせいなのか、いい意味でも悪い意味でも受験生の皆さんは受動態で書くことに慣れているはずです。ですが受動態は主語が冗長になりやすいのです。以下に例文を挙げます。

・主語が冗長な例
The following results of this experiment were obtained.
(この実験で以下のような結果が得られた。)

・改善例
We obtained the following results in this experiment.
This experiment yielded the followomg results.

逐語訳なら受動態という構造を崩さないのも技のうちですが、「あなたの考えを述べよ」などの自由英作文では能動態の方が読み手にとってわかりやすいです。主語が長い文よりも目的語や動詞で情報量を調節できる能動態がおすすめです。

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badge_Columns_100問題点2「同じ単語を使いまわしすぎて語彙力アピールに乏しい」

主な原因「言い換え先を知らない/慣れてない」
改善案「類語辞典と仲良くする」

「言った」とあれば”say”、「考えた」とあれば”think”一辺倒だと、60語以上の比較的長めの自由英作文ではネタ切れを起こしてしまいます。例えば自分の意見を表明するときに、全部の段落の頭が “I think that…” で始まったりしていませんか?間違った単語を使って減点されるくらいなら同じ単語繰り返しもやむなしですが、think / suppose / imagin / guess / state や、mean / imply / indicate / show程度の言い換えなら類語辞典をつかえば簡単です。それぞれ微妙にニュアンスの違う類語を使い分ければ読みやすさアップです。

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badge_Columns_100問題点3「冠詞や複数形が不思議なことになっている」

主な原因「冠詞やsを『つける』という発想をしている」
改善案「冠詞の役割を理解する/所有格でごまかす」

冠詞をアクセサリーか何かのように後から添加するから難しくなるのです、例えるなら冠詞は単語を載せる器であり、まず器を選んでから単語をのせるのです……みたいなことを昔英語の授業で習った覚えがあります。聞いたときもわからなかったし、今もはっきり理論的にどうなってるのか説明できません。先生ごめんなさい。私は英作文でこういった迷いが生じたときには”a, the”ではなく所有格を使います。文意がはっきりするし、sのあるなしで部分減点される心配はなくなるからです。姑息な手段ですみません。

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以上、英作文に慣れた人が陥りがちなパターンと改善案でした。昔 英語を教えてくれた先生曰く、大事なのは採点する人の気持ちを考えて読みやすく書くことだそうです。人間が採点していることを忘れるなと言っていた先生は、採点していて何か辛いことでもあったのかと当時は思いましたが、皆さんは書きやすく読みやすい英文を心がけてみてください。

参考
マーク・ピーターセン『日本人の英語』1988


東京大学文科三類から地域文化研究学科アジア科へ進学。マレーシア農村研究で卒論を書いている。