多くの日本人にとって英語を「話す」ことは悩みの種。受験までに学んだ英語が文法や読み書き中心のものであるために、実際に英語を話すことに苦手意識をもつ方も少なくありません。
今回ENGLISH COMPANYを受講された齊藤さんもそのひとり。英語スピーキングの習得目標に、英語学習を始めました。リアルな英会話レッスン、そしてコーチングサービスならではの、日本人講師によるフィードバックや戦略策定で、英語スピーキング能力に大きな成果を感じたといいます。
今回は、実際にどのような英語学習を進められたのか、その秘密に迫ります。
海外経験ゼロから「なぜ話せないのか」を知りたかった
——本日はよろしくお願いいたします。早速ですが、まずはENGLISH COMPANYを受講された理由、背景についてお伺いしできますでしょうか。
齊藤さん:よろしくお願いします。
私の会社では英語のスピーキングやライティングを評価する試験があるのですが、海外経験がない私には「スピーキングができないだろうな」という自覚はありました。
ただ、「なぜ話せないのか」がはっきりとわかっていませんでした。試験対策だけなら独学という選択肢もあったかもしれませんが、まずは「自分の何が足りないのか」を知るところから始めたいと思い、総合的に見てもらえるコーチングを探すことにしました。
——ご受講前まではどのように学習されていましたか? TOEICなどを中心に学習されていらっしゃったのでしょうか。
齊藤さん:そうですね。会社で「TOEICで830点を取りましょう」という目標があり、ある程度高いスコアをとれるようにはなっていました。
ただ、スピーキングは同じ英語力でも使い方がまったく違いますよね。
また、TOEICならスコアで「上がった・下がった」がわかりやすいのですが、スピーキングは数値化されないので、どれくらい自分が話せないのかわかりづらかったのです。
じつは学生時代はそれほど英語が苦手だという意識はありませんでした。大学受験のときは読み書きが中心でしたから。
スピーキングのために何が必要で、何から手をつければよいのか知りたいと思っていました。
——たしかに、いわゆる「受験英語」はリーディングや文法中心ですね。では、コーチングを選んだのは「どこから手をつけていいのかわからない」という理由が大きかったのでしょうか。
齊藤さん:はい、それが一番ですね。英語学習の方法は世の中に無数にあって、何をどれだけやればいいのか全く見えませんでした。
それこそTOEICなら「定番問題集」がたくさんあって取り組みやすいのですが、英会話となると「これ1冊やれば大丈夫」といった決定版が見つからなくて。
オンライン英会話も考えましたが、「今の自分がやっても身に付くのだろうか」という不安がありました。ですから、最初からプロに総合的に分析してもらおうと思ったのです。
体験レッスンで痛感した「リスニングの壁」
——体験レッスンについてはいかがでしたか? なにがご受講の決め手となったのでしょうか。
齊藤さん:体験でチャンクリーディングやリスニングを一緒にやった際、「こんなに聞き取れないのか」という衝撃を受けました。文字で見れば知っている単語でも、音で出されるとまったくわかりませんでした。
しかし、「このように改善できます」ととても明確に示していただき、自分の弱点がとても明確になったのです。やはり「何が足りないのか」を知ることが重要だと感じ、ここで学ぼうと決めました。
——ここで担当トレーナーの高橋トレーナーにもお伺いしたいのですが、実際に受講を始められて最初にぶつかった課題についてお聞きできますか?
高橋トレーナー:齊藤さんの場合は、「語彙知識そのもの」と「英文を理解するスピード」が大きな課題でした。どれほど文法を理解していても、単語の意味を瞬間的に処理できないと、会話についていくことが困難です。
そこで、語彙知識を増やしながら、チャンクリーディングで短いまとまりごとに素早く意味を掴む訓練をしました。そこから、関係詞や分詞構文など、文法構造を整理しながら英文を捉えるレッスンを増やしていきました。
「ウィークリー英会話ブースト」の実践効果
——「ウィークリー英会話ブースト」プログラムではリアルな英会話も取り入れられたそうですが、どのような印象をお持ちですか?
齊藤さん:将来的に仕事で英語を使う機会が増える可能性がありますが、現在英語を使った仕事があるという状況ではありません。普段外国の方とお話しする機会はないので、最初は非常に緊張しました。始まる5分前には「どうしようか」という気持ちでいっぱいでした。ですが、実際に受けてみると、予想していたほどハードルは高くありませんでした。
慣れてくると、「講師が違うと表現や話し方も異なる」ということを実感しました。高橋トレーナーに「さまざまな講師を試すといいですよ」とアドバイスをいただき、なるべく変えるようにしているのですが、スモールトークも毎回違う印象になるので、よい訓練になっています。
- リアルな会話の場:外国人講師とのセッションで、実践的な英語力を養成。
- 課題の発見と解決:会話のなかで見つかった課題をコーチングセッションで具体的に対策。
- 多角的な評価:日本人トレーナーと外国人講師の連携により、課題の分析を精緻化。
- 学習効率の向上:第二言語習得研究の知見を活かし、効率的な学びを実現。
——ウィークリー英会話ブーストは、「ただ英会話の場がある」ということではなく、リアルな英会話の状況を日本人講師が「分析」し、改善策をご提案することが大きな特長です。その点はいかがですか?
齊藤さん:非常に助かっています。通常のオンライン英会話は受講して終わることが多いと思うのですが、ここでは「今週言えなかったことがあるのですが、どのように表現すればよかったでしょうか」と高橋トレーナーにすぐに相談できます。
練習で学んだことを英会話で試すことができ、レッスンで使えなかった部分をまた練習にフィードバックできるので、「練習と実践のサイクル」が回っているような感覚があります。
——具体的にはどのような改善策などをお伝えしていましたか?
高橋トレーナー:主に2つです。リアルな会話では、当然ですが「今持っている知識」で話す必要がありますね。そのため、「いま知らない言葉」をどのように言い換えて表現するか、パラフレーズのコツについてのフィードバックがひとつ。
もうひとつは「コミュニケーション・ストラテジー」といって、いわゆる会話を上手に組み立てるための技術ですね。聞き取れなかったことを感じよく聞き直すとか、これまでの文脈から意味を読み取るための方法だとか。これはやはり、リアルな場があることで、身に付きやすい能力・技術だと思います。
齊藤さん:ウィークリー英会話での英会話は、トレーニングでもあり「診断」の場でもあるというのがとても有効だったと思います。「練習試合」のような感じですね。
座学だけではなかなか身に付かない瞬発力や慣れは身に付いてきましたし、自分がリアルな会話の場でどのような弱点がでてくるのがわかるのは、スピーキング力の向上にとって、とても意味があると思います。
——高橋トレーナーから見て、スピーキング面でどのような向上があったと感じられますか?
高橋トレーナー:もっとも印象的なのは「流暢性」ですね。もともとは単語をなんとか繋ぎながらお話しされるご様子でしたが、いまはもっと長くて完全な文を使って会話をされています。
齊藤さん:当初は、会話中に「リスニング」や「理解」に力を割かなくてはいけない部分もあって、言うことまで頭が回らなかったんです。英会話ブーストだけでなく、通常の高橋トレーナーとのトレーニングで、会話より前の部分である「語彙」や「リスニング力」を鍛えられたことも大きかったのではないかと思っています。
「1日1時間半」という学習のペース
——学習を継続されるにあたり、どのくらいの学習時間を確保されているのですか。
齊藤さん:概ね1日1時間から1時間半程度です。他社のコーチングは1日3時間の学習を基本とするところが大半です。でも、1日3時間となると仕事がある日には対応が難しく、また1日完全に怠ってしまうと取り戻すことができない...…という不安もありますので。この程度が適度だと感じています。
高橋トレーナー:お仕事もあるなかで、1日3時間となるとどうしても本業などに支障がでてしまうこともあると思います。バランスのよい可処分時間の配分を考えると、1.5時間程度の学習が適切だと思いますし、そもそも3時間もやれば自習でもある程度の結果は出るわけで、そこを「どう短縮しながら成果を出すか」が我々のサービスの価値だと考えています。もちろん十分に時間がとれる方には、3時間でも4時間でもプランニングはさせていただきますが、そういった状況にある方はそう多くないのではないかと思います。
——3か月を一区切りとしている受講プランが多いなか、齊藤さんは継続されているそうですが、その理由をお聞かせいただけますか。
齊藤さん:最初の期間で基礎を十分に固められた実感はあったのですが、「ここで終えるのはもったいない」という思いが強かったのです。
ようやく学習のペースが確立したところで、次に何をすればよいかわからなくなることが心配でした。何をすればわからないと、結局はひたすら時間をかけることに重点を置くことになります。
他の英会話スクールへの移行も検討しましたが、ENGLISH COMPANYであれば高橋トレーナーに引き続き全体を見ていただけます。「これを試してみたけれど上手くいかなかった」という場合でもすぐに修正できることが、大きな利点だと感じています。
「話せる」英語力を目指して
——会社の試験対策がきっかけとのことでしたが、現在はどのような目標をお持ちですか。
齊藤さん:もちろん試験も重要ですが、それだけではなく「本当に話せる英語」を身につけたいと考えています。TOEICのように点数を取得して終わりではなく、実際のビジネスで使用できるレベルに到達したいのです。
会社として海外案件も多いため、今後どの部署に異動しても対応できる状態にしておきたいと思います。そのため、テクニックではなく、基礎を着実に構築している実感があります。
——最後に、これからENGLISH COMPANYや同様のコーチング型英語サービスを検討されている方へメッセージをお願いいたします。
齊藤さん:やはり「コーチング」を受ける際は、受け身の姿勢では十分な効果が得られないと思います。自ら「これができませんでした」「このようにしたいのですが、いかがでしょうか」と積極的にコミュニケーションを取ることをおすすめします。また、私は最初「TOEIC特化のスクールなのではないか」という印象をもっていたのですが、実際はスピーキングや発音、リスニングの強化もとても丁寧に指導していただけます。点数重視の方だけでなく、本気で会話力を向上させたい方にも適していると思います。
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課題の発見、そしてそこから導き出される学習の戦略。外国人講師との英会話という、ややもするとただの「実践の場」になってしまいがちな機会さえも、戦略立案の機会とする。
齊藤さんのお話から、効率よく学習することの意味を深く考えされられました。
忙しい社会人の方が英語学習に割ける時間は限られているのが普通でしょう。だからこそ、学びの最短ルートを戦略的に考え、実行していくことが重要なのではないでしょうか。