
「Tom is a student は『学生です』なのに、Tom is in Nagoya は『名古屋にいます』なのはなぜ?」
「同じ is なのに意味が違うの、ゲロゲロ!」
そんな風に初歩の初歩でつまずいて、英語学習を諦めていませんか?
今回は、カエル界の代表として英語を学びに来たグリンパ君と一緒に、イングリッシュカンパニーのシニアリサーチャー・時吉秀弥氏から「be動詞の正体」を教わりましょう。
カエル界も大変? 「丸暗記」が通用しない大人の事情
「サラリーマンになれなかったカエル」ことグリンパ君は、カエル界からも「英語を勉強してこい」と突き上げられ、学習を開始しました。
しかし、いきなり「be動詞」の壁にぶつかります。
学校では「そういうものだから覚えろ」と言われがちな be動詞の訳し分け。
しかし、時吉氏は「大人の脳に丸暗記は無理。理屈で覚えた方が早い」と断言します。
be動詞の根っこは「存在する」にあり
グリンパ君の疑問である「です」と「います」の違い。
これを解く鍵は、be動詞の核心的な意味である「存在する」にあります。
実は、日本語の「〜である」という言葉も、「で(=状態で)」と「ある(=存在する)」に分解できます。
つまり、日本語も英語も「何々という状態で存在している」という点では同じなのです。
- Tom is a student.
(トムは「学生」という状態で存在している = トムは学生です) - Tom is in Nagoya.
(トムは「名古屋にいる」という状態で存在している = トムは名古屋にいます)
このように、「状態 + 存在」という一つのイメージを持てば、後ろに「身分」が来ようが「場所」が来ようが、すべて同じ論理で理解できます。
英語の「奥義」がわかれば疑問文も怖くない
次にグリンパ君が混乱したのが、「なぜ疑問文では Is が前に出るのか?」という点です。
ここで時吉氏が伝授するのが、英語の「語順の奥義:大事なことから先に言う」というルールです。
「トムは学生ですか?」と聞くとき、話し手が最も知りたいのは「学生である(is)」のか「学生ではない(is not)」のか、という肯定・否定の判断です。
そのため、一番聞きたいことである「Is」を文頭にボーンと出すのです。
これにはグリンパ君も「なんか統治法みたいだね!」と驚きの声を上げました。
グリンパ君の理解度チェック
最後に、認知文法の視点を使った復習に挑戦しましょう。
- 時吉氏: "She is a teacher." の意味は?
- グリンパ君: 彼女は「先生」として存在している。だから「彼女は先生です」!
- 時吉氏: 正解! じゃあ "Are they in Tokyo?" は?
- グリンパ君: 彼らが東京に「存在しているのかどうか」をまず聞きたいから、Are を先頭に出す!
「存在って考えるだけでこんなにすっきりするなんて!」と感動するグリンパ君。
認知文法を使えば、お腹が空いている状態(hungry)も、場所(in France)も、すべて一つの「存在」という言葉で説明がつくのです。
📌 今回の学びのポイント
- be動詞の根っこの意味は「存在する」
- 「〜である」は「ある状態で存在する」と言い換えられる
- 疑問文で動詞が前に出るのは、一番知りたい結論を先に伝える英語の奥義
「まだ遅くない。認知文法を使えば頭の中がスッキリ整理される」と語る時吉氏。次回は「be動詞と一般動詞の違い」を、「状態」と「動作」という観点から紐解いていくそうです。カエルも人間も、一緒に英語の深淵を覗いてみませんか?
STUDY HACKER 編集部
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