成果を出せる人と出せない人の決定的違い。“この力” を高めるため「夜、紙に書く」べきこと

横川裕之さん「自認力を高めるため、夜、紙に書くべきこと」01

会社に勤めるビジネスパーソンであれば、自分の地位や収入を上げていくために成果を挙げることが求められます。そうするために、「書く」行為をすすめるのは、「思考現実化コーチ」の横川裕之(よこかわ・ひろゆき)さん何をどのように書けば成果につながるのか、詳しく解説してくれました。

構成/岩川悟 取材・文/清家茂樹 写真/石塚雅人

成果を挙げられるかどうかを分けるのは、「自認力」

「成果を挙げられる人」と「成果を挙げられない人」のあいだにある決定的な違いは、「自認力」をもっているかどうかだと私は考えています。

自認力とは、私の造語で「自分を認められる力」のこと。最近の言葉で言うと、「自己肯定感」にも含まれる力です。

成果を挙げられる人は、自分を認めることができます。たとえば食事に行った際の料理がおいしくなかったとしましょう。普通は愚痴をぶつけたくなるところですが、成果を挙げられる人たちは、「味はそんなによくなかったけれど、仲間と一緒に楽しく食事ができてよかった」といったように、たとえ小さなことであっても、何かをして得られた喜びを感じられるのです。

もちろんその視点は、仕事に対しても向けられます。携わるプロジェクトがうまくいかなかった場合にも、「こういうところはうまくいった」「こんな改善点が見つかった」と、失敗のなかにも小さな喜びを感じられ、だからこそ「今度は絶対にうまくいく!」と考えて行動し続けることができます。失敗しても改善しては行動し続けるのですから、いずれは成果につながるのは必然です。

一方、自認力がない、自分を認められない人の場合、小さな喜びを感じることができません。先の例とは反対に、失敗したプロジェクトのなかにもうまくいったところがあったとしてもそこに目を向けられず、「やっぱり駄目だった……」「こんなことをやっていてもどうせうまくいかない……」と、どんどんモチベーションを下げてしまいます

モチベーションが下がれば、必要な行動もしなくなる。その結果、成果を挙げられないことになるわけです。

横川裕之さん「自認力を高めるため、夜、紙に書くべきこと」02

 

日本人の「自認力」が低いわけ

特に、日本人の場合は、自認力が低い人が多いように思います。なぜかというと、子どもの頃から自認力を下げてしまうような教育を受けてきたからです。

いまでこそ徐々に変わりつつあるようですが、日本では長いあいだ、テストで100点をとるための教育が行なわれてきました。そのため、たとえテストで90点をとった生徒も、「10点足りなかった……」と感じます。「90点とれた!」という喜びを感じられないのです。

でも、よく考えてみれば100点満点で90点なら十分ですよね? 90点とれたことの喜びを感じ、そのうえで「足りなかった10点」をどうすれば埋めることができるのかと考えればいいはずです。

一方、もちろん国にもよりますが、海外の教育現場には日本のような減点方式ではなく、加点方式を採用しているケースがよく見られます。100点満点から減点するのではなく、0点からスタートして、できたところの得点をどんどん加点していく方式です。

それであれば、自分のできたところに自然と目が向き、「これもできた!」「あれもできた!」と小さな喜びを積み重ねることができます。そうして、自認力が高まっていくのでしょう。

「日本人の自己肯定感は世界最低」なんてニュースを見聞きすることもありますが、その要因はやはり教育にあるのではないでしょうか。

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寝る前に、その日のよかったことを3つ書き出す

とはいえ、すでに社会人になったみなさんが学生に戻って教育を受け直すことはそう簡単にはできません。ですから、みなさんが「成果を挙げたい」と思うのなら、自分自身で自認力を上げていくことを考えましょう。そのための方法は本当にシンプル。夜、寝る前に1日を振り返ってよかったことを3つ書き出すだけです。

書く「よかったこと」は、どんなに小さなことでもかまいません。「いつもより早起きできた」「きれいな夕日を見ることができた」といったことから、「きちんと歯磨きができた」「同僚にあいさつできた」といった、いわば当たり前のことでいいのです。なぜなら、そうした小さなことにも喜びを感じられるようになることが、このワークの目的だからです。

また、「夜、寝る前に」書くことをおすすめする理由は、「寝ているあいだに新たな自分に生まれ変わっている」点にあります。1日のあいだには、いいこともあれば嫌なこともあります。ところが、ほとんどの人は嫌なことをより強く意識してしまいがちです。

私たちの脳は、寝ているあいだにその日の記憶を整理しています。「駄目だった……」「最悪だった……」と嫌なことばかり意識したまま眠りにつくと、嫌なことばかりを記憶として脳に放り込むことになります。そうすると、翌朝に目が覚めたときには、駄目だったことや最悪だったことばかりを取り込んだ、「駄目で最悪な自分」に生まれ変わることになるのです。

もちろん、それでは自認力を上げるどころか、逆に下げてしまうことになります。だからこそ、1日の終わりに3つのよかったことを書き出し、よかったことに意識を向けてから寝るようにしてください。それを継続すれば、毎朝目が覚めるたびに、小さな喜びを感じられる、そして成果を挙げられる人に近づいていくことができますよ。

横川裕之さん「自認力を高めるため、夜、紙に書くべきこと」04

【横川裕之さん ほかのインタビュー記事はこちら】
考えを現実化するには「文字化」が欠かせない。結果を出せる思考習慣の身につけ方
目標の曖昧な人が、紙1枚に15分間書くべきこと。理想を描ける「未来の文字化」メソッド

【プロフィール】
横川裕之(よこかわ・ひろゆき)
1979年4月24日生まれ、新潟県出身。思考現実化コーチ。早稲田大学卒業後、一部上場ICT企業、外資系生命保険会社を経て独立。「何者でもない人が何者かに変わる」というコンセプトの「文字化メソッド」を開発し、オンラインスクール「文字化合宿」で提供。参加者は出版・テレビ出演・転職・独立・全国大会に出場するなど次々と思考を現実化させ、知る人ぞ知る何者かに進化。この「文字化メソッド」をまとめた書籍『思考は文字化すると現実化する』(WAVE出版)がロングセラーに。また「ひとりひとりが大切な人を幸せに導く世の中を創る」という志に共感する人たちが集まる「日本一のランチ会」を2010年から開催。そのランチ会で延べ3,000人以上の自己紹介を添削し、人の心を動かす自己紹介を創るメソッドをまとめた『すごい自己紹介[完全版]』(日本実業出版社)も出版。他の著書に『思考を現実化する「ねるまえ」ノート』(WAVE出版)がある。

【ライタープロフィール】
清家茂樹(せいけ・しげき)
1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。

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