仕事がうまくいかないのは論理的に考えられていないから! デキる人の絶対条件「ロジカルシンキング」の基本

ロジカルシンキングの基本01

みなさんは、物事を論理的に考えることができますか? 仕事で「会話の筋が通らない」「企画がなかなかまとまらない」といったことが多いようだったら、できていない証拠かもしれません。

今回は、仕事をうまく進めていくための「ロジカルシンキング」について、基本となる考え方をお伝えします。

「ロジカルシンキング」とは?

論理的思考とも呼ばれる「ロジカルシンキング」とは、いったいどのようなものなのでしょうか。

グロービス経営大学院の教員であり論理思考の科目を担当する岩越祥晃氏によれば、ロジカルシンキングとは、答えを出すべき「問い」を明確に設定し、その問いに対して根拠をともなった「答え」を考えるという一連の流れを指しているのだそう。ビジネスで論理的に考えることを求められるのは、多くが「問題解決」の場面ですよね。したがって、ロジカルシンキングをする際はほぼ必ず、答えを出すべき「問い」が存在していると言えます。

たとえば、「作業を効率化するにはどうするべきか」という問いを設定したとしましょう。この問いに対して、「集中力を常に維持しながら作業するのは難しい。25分の作業と5分の休憩を繰り返すポモドーロ・テクニックを利用すれば、作業効率はきっとよくなるはずだ。時間に合わせてタスクを細かく分解すれば、必要な労力がどのくらいかかるかを可視化できて心理的な負担も減らせるだろう」といった答えを出してみました。問いに対する「答え」と「その根拠」がセットになっていますよね。このセットをつくれれば、ロジカルシンキングの基本ができていることになります。

論理的な考え方を型として身につけると、何をどのように考えていけばいいのかについて、ステップやルールが頭へ常に入っている状態となります。その結果、悩む時間や無駄な思考が減り、課題をスムーズに解決することができるのです。

ロジカルシンキングの基本02

「ロジカルシンキング」のメリット

では、「ロジカルシンキング」ができるようになると、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。

1. 思考の「スピード」と「質」が高まる

何か課題に取り組んでいるとき、みなさんは、自分がいま「悩んでいる状態」なのか、それとも「考えている状態」なのかを把握できているでしょうか。「悩んでいる状態」とは「思考が前に進まず停滞している状態」を指し、「考えている状態」とは「思考が結論に向かって前に進んでいる状態」を指します。

「悩んでいる状態」が続くと、たいていの場合は視野が狭くなり、自分へ都合のいい結論を導いてしまいがちです。しかし、ロジカルシンキングという思考の型に当てはめることで、自分の状態をチェックしながら最適な結論へと向かうことができるようになります。

たとえば、「ある営業先への取引をどのように打診するか」という課題について考えていたとしましょう。ただ悩んでいるだけだと、数時間困り果てた末に、「とりあえず、営業先へ電話を何度もかける」という答えを出してしまうかもしれません。しかし、この答えは根拠がともなっていないため、最適解でない可能性がありますよね。

一方、ロジカルシンキングで考えると、「相手が求めていることを把握しなければ、そもそも話を聞いてもらえないし、取引にもつなげられない。だから、相手が抱えている問題をまず分析しよう」のように、根拠がともなった結論へたどり着けるのです。

2. 発散した思考を「収束」させられる

課題について考えるとき、思考の幅が広がりすぎてしまい、結論がなかなかまとまらないということはありませんか。

たとえば、先ほどの「ある営業先への取引をどのように打診するか」という例であれば、「いくつか考えはあるものの、どうしたらいいかわからない」という状況は、思考が発散したまま停滞しています。一方、ロジカルシンキングで考えるなら、「いくつか考えはある。自社の取引経験をもとに実現可能性の観点から判断すると、最も効果的なのは営業先の問題を分析することだ」のように、次のステップへ進むための結論を絞ることができるのです。

思考の方向性や終着点を決められなければ、課題に対してどの解決策を実行に移せばいいのか、いっこうに判断できません。ロジカルシンキングを活用すれば、目的から逸れることなく最適な結論に到達できますよ

ロジカルシンキングの基本03

「ロジカルシンキング」のやり方

では、「ロジカルシンキング」はどのように実践すればよいのでしょうか。3つのステップで考え方をご紹介します。

【ステップ1】「答えを出すべき問いは何か」を考える

まず、「答えを出すべき問い」について検討します。たとえば、「先月よりも売上が減少しているため、改善案を出してほしい」という指示があった場合、どのような問いを設定すべきでしょうか。

指示そのままに「先月よりも売上が減少しているのを、どのように改善するか」としてしまうと、問いがやや抽象的であるため、最適な答えを出すのに時間がかかってしまいます。そのようなときは、「なぜ先月よりも売上が減少したのか」「売上に影響を与える要素は何か」「売上に影響を与える要素をどのようにコントロールするか」のように問いをそれぞれ分解し、優先順位が高い問いは何なのかを吟味しましょう

【ステップ2】「問いに対してどう答えるのか」を考える

次に、「問いに対してどう答えるのか」を設定します。記事前半でお伝えしたように、問いに対する「答え」は、「答えの根拠」とセットでなければなりません。

前述の例から、「なぜ先月よりも売上が減少したのか」を最も優先順位の高い問いに設定したとして、思考を進めていきましょう。この問いに対する「答え」は、たとえば「契約してくれる顧客が減ったから」と言えるかもしれません。しかし、この答えだけだと、ただ自分の想像をもとに導いたとも解釈できます。

そこで、「答えの根拠」が必要となるのです。「社内で管理しているデータから、顧客数と売上の増減に相関が見られた。だから、契約してくれる顧客が減った今月は、売上も減少した」のように、具体的な答えの根拠も含めれば、答えの説得力がより高まりますよ

【ステップ3】「なぜその答えなのか」を考える

最後に、「なぜその答えなのか」について深掘りをします。「答えの根拠」を深堀りするにあたって、必要な要素は「客観的妥当性」です。

先ほど挙げた答えの根拠「社内で管理しているデータから、顧客数と売上の増減に相関が見られた」というのは、実際は数あるうちのひとつの視点に過ぎません。たとえば、データを確認して、顧客数だけでなく契約単価と売上の増減にも相関が見られたとしましょう。この場合、顧客数が売上に対して本当に影響を与えているのか、また契約単価と比較してどのくらい影響を与えているのかといったことについて、別の根拠をもとに検証する必要がありますよね。

前提となる「売上を支えるそれぞれの要素」や「売上に関する昨年までのデータ」といった観察事項を整理してみましょう。前提と観察事項が「問い」「答え」「答えの根拠」の論理展開に沿っていれば、客観的妥当性を担保できるはずです。

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ロジカルシンキングで自分の思考を整理すれば、課題についてこれまでよりもきっとストレスなく考えられるようになりますよ。ぜひ実践してみてください。

監修:グロービス経営大学院

(参考)
GLOBIS 知見録 PICK UP|なぜ「思考の型」を学ぶ必要があるの?ロジカルシンキングの基本を学ぶ<DAY1>
Francesco Cirillo|Do more and have fun with time management
GLOBIS 知見録 PICK UP|「論理的に考える」ってどういうこと?ロジカルシンキングの基本を学ぶ<DAY2>
GLOBIS 知見録 PICK UP|「答えを出すべき問い」は何か?ロジカルシンキングの基本を学ぶ<DAY3>
GLOBIS 知見録 PICK UP|問いに対する「答え(=主張と根拠)」とは?ロジカルシンキングの基本を学ぶ<DAY7>
GLOBIS 知見録 PICK UP|「問い」に対する「答え」はどう考える?(3)ロジカルシンキングの基本を学ぶ<DAY10・最終回>

【ライタープロフィール】
StudyHacker編集部
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