「人に好かれない」という悩みを解決できるかもしれない、超シンプルなアクション

「ザイオンス効果」で人間関係を上手に構築する01

人間関係を構築することに苦手意識を感じているみなさん。その状態を改善したいと思いませんか?

仕事でもプライベートでも、私たちは他人と関わらずには過ごせません。「自分は人付き合いが得意じゃないから……」「自分はコミュ障だから……」と、他人と関わることをいつまでも避けていてはいけませんよ。

そこで今回は、あなたの人間関係構築の一助となるに違いない「ザイオンス効果」を取り上げます

ザイオンス効果とは――「繰り返し接することで好感度がアップする」

「単純接触効果」とも呼ばれる「ザイオンス効果」とは、1968年にアメリカの心理学者ロバート・ザイオンス氏が提唱した心理効果です。ひとことで説明すれば、「何かに繰り返し接していると、そのものに対する愛着が湧いてくる」というもの。

たとえば、たいして興味を持っていなかった曲を何度も聴くうちに好きになっていた、なんて経験はないでしょうか。あるいは、繰り返し流れるテレビCMを目にして、いつのまにかその商品を買ってみようという気になっていた、など。これらはザイオンス効果の一例です。

そして注目すべきは、このザイオンス効果は人間関係にも当てはまるということ。つまり、関係を築きたい相手と繰り返し交流を持つことで、自分に対する好意を持ってもらいやすくなるのです。

なんとシンプルな心理効果――しかも大切なのは、接触する「時間」ではなくて「回数」なのだそう。ビジネス心理学に詳しい吉田こうじ氏は、次のように述べています。

『遠くの親戚より近くの他人』とはよく言ったもので、年に一回、長時間会う人よりも、数分程度でもいいので毎日会う人の方に、私たちは好意を抱きやすい傾向があります。

(引用元:@DIME|会えば会うほど好意を持たれる!?心理学の「ザイオンス効果」を仕事に生かすテクニック

1回の長時間の交流で距離を縮めようとするより、たとえ数分でも交流をこまめに重ねていったほうがよいのですね。これぐらいだったら、人付き合いが多少苦手でもできそうな気がしませんか?

「ザイオンス効果」で人間関係を上手に構築する02

とはいえ、ザイオンス効果には「嫌いを好きに変える」作用はない

しかし、前出の吉田氏は同時に、多くの人が勘違いしやすいポイントとして「ザイオンス効果には嫌いを好きに変える作用はない」ことを指摘します。初めの印象が悪いと、その後ザイオンス効果を駆使したところで印象を回復させることは難しい――つまり、人間関係を構築していくためには、大前提として “最初が肝心” ということを忘れてはならないのです。

有名な「メラビアンの法則」によれば、人間はコミュニケーションをとる際、見た目などの「視覚情報」や、声や話し方といった「聴覚情報」を特に重視するとのこと。身だしなみを整えて清潔感を出し、ハキハキした話し方を心がける――これだけは普段から最低限意識しておいたほうがよさそうですね

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接触頻度は最低10回を目指そう

こうして「嫌い」状態を回避しておいたところから、いよいよザイオンス効果の出番です。先に「接触する回数」が大切だとは述べましたが、具体的に何回ぐらいを目安にしたらよいのでしょうか。

心理学者のロバート・ボーンスタイン氏は、10~20回で影響が最大になると分析しています。ここが、相手に好感度を抱いてもらう最高のチャンスなのです。

たった1、2回の交流で好感触が得られなかったからといって、そこで止まってはいけません。繰り返しになりますが、ザイオンス効果は回数が勝負。たとえば、社内の人であれば自分からすすんで挨拶したり、社外の人であればこまめにメール連絡したりするなど、まずは交流の数を重ねていくことを心がけましょう。

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自分と交流する「メリット」を匂わせることも忘れずに

一方で吉田氏は、いくら接触頻度を高めたところで、「この人と会ってもビジネス上なんのメリットもない」と思われては、かえって逆効果になると指摘します。

同じ会社の人やプライベートでも関わることのある人であれば損得抜きで付き合うことが可能ですが、ビジネス上でのみ関わる社外の人となると、結局は「この人と付き合うことで自分の仕事にメリットがもたらされるのか?」という判断軸が浮かび上がってきますからね。

株式会社エバーライド代表の中尾隼人氏は、「役に立ちたい」「しっかり付き合いたい」という態度を見せることが大切だと語ります。ビジネス上で付き合う人に関しては、ザイオンス効果だけに頼らずに、もう一段だけ工夫を加える必要があるのですね。

中尾氏は、「相手の抱えている課題やストレスを聞き出して、その解決方法を提供する」ことが好感度を上げるポイントと説きます。仕事のパートナーとして、ビジネスの相談をされた際は、親身になって聞き役に徹しましょう。仮に、対面では良い解決策が対面では思いつかなかったとしても、会社に持ち帰って検討する姿勢を見せ、後日しっかり連絡すれば、信頼は損なわれないはずです。

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ザイオンス効果をヒントに、良い人間関係を築いていきましょう。

(参考)
@DIME|会えば会うほど好意を持たれる!?心理学の「ザイオンス効果」を仕事に生かすテクニック
日経スタイル|顧客開拓の鉄則 「とにかく10回会え」には根拠がある
exciteニュース|人と仲良くなるには「時間」「同期」「互恵」の3ポイントが重要だった
アルファポリス|営業で「断られなくなる」たった3つの簡単な方法

【ライタープロフィール】
亀谷哲弘
大学卒業後、一般企業に就職するも執筆業に携わりたいという夢を捨てきれず、ライター養成所で学ぶ。養成所卒業後にライター活動を開始し、スポーツ、エンタメ、政治に関する書籍を刊行。今後は書籍執筆で学んだスキルをWEBで活用することを目標としている。

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