
「なんか今日調子悪いなあ...」
「全然集中できない...」
そんなとき、つい「能力不足かも」「この仕事、私には難しすぎるのかな」と自分を責めてしまうことが多々あります。
でも、実際は——
単純に環境の問題だったということが意外と多いもの。たった5分の環境チェックで劇的に変わる可能性があります。そこで重要になるのが、こういった内容です。
- いますぐできる環境要因をチェックすること
- 簡単なものから順番に試すこと
- 5分で全部確認して、ダメなら別の原因を疑うこと
本記事では、「集中できない」を解決するための超実践的アプローチとして、5分でできる環境改善チェックリストをご紹介します。
これで解決しなかったら、そのときこそスキルアップの時間です……!
1. まずは「5秒でできること」から
集中できない理由の多くは、じつのところ5秒で解決できる単純な環境要因です。
まずは騙されたと思って、以下を順番に5秒ずつやってみてください。
筆者も実際に、「どうも集中できないな」と思った瞬間にこれを試してみました。
すると――
なんと、エアコンの温度を下げただけで頭がスッキリ。「あ、私ただ暑かっただけじゃん」という発見です。

2. 次は「1分でできること」
5秒チェックで解決しなかった場合は、少し時間をかけた調整をしてみましょう。
私たちは不快感を継続的に感じている場合、それが解消されないかぎり、「不快な状態だった」と気づかない可能性もあります。
こんな経験はありませんか?
フリーアドレスの会社でパソコン仕事をしていた際に、「どうも調子が出ない」と感じたが理由はわからなかった。しかし、昼食後に違う場所で仕事を始めて調子が戻ったとき、「さっきの椅子は座り心地が悪かった」と初めて気がついた。
そんな「慣れてしまった不快感」を見つけるために、以下を1分ずつ試してみてください。
椅子の高さ調整:肘が机に対して90度になるまでレバーで上下調整
机上の整理:いま使わないものは、すべて引き出しへ。残すのはPC、ノート、ペン1本だけ
軽いストレッチ:首を左右に6回振る、肩を前後に5回ずつまわす(休憩しながらこれを2回ほど繰り返す)
たとえば最初は熱いと感じたお風呂のお湯が、そのうち丁度よくなるなど――刺激に対して徐々に慣れてしまった経験はないでしょうか。こうした状況を「順応」と呼ぶそうです。*1
同じような現象が、視覚や味覚、聴覚ほか、どの感覚においても見られるといいます。*1
だからこそ私たちは、意識的に環境をリセットすることが必要なのです。

3. 最後は「2分でできること」で仕上げ
ここまでで改善しない場合は、少し体を動かしてみましょう。
- トイレに行く(我慢してませんか?)
- 廊下を歩いて血行を良くする
- 深呼吸を10回する
- 顔を洗う、手を洗う
これで大抵の環境要因は解決できるはずです。
もしここまでやっても集中できない場合は、以下の可能性が高いかもしれません。
一度チェックしてみましょう。
✓ 新しいスキルが必要
✓ 十分な睡眠がとれていない
✓ 根本的な体調不良
つまり、ここで初めて「能力やスキルの問題」を疑えばいいのです。
以下に、これまでの内容を「完全版チェックリスト」としてまとめました。
□ エアコン・扇風機の調整
□ 照明・カーテンの調整
□ 水をひとくち飲む
□ スマホを裏返す・通知OFF
□ 椅子の高さ調整
□ 机上整理
□ 軽いストレッチ
□ トイレ・歩く・深呼吸・洗顔のいずれか
✓ 仕事の難易度が高すぎる
✓ 新しいスキルが必要
✓ 十分な睡眠がとれていない
✓ 根本的な体調不良
「なんか調子がでない」というときに、ぜひ役立ててみてください。
***
一度、こうして環境要因を体系的にチェックしてみると、自分の「集中できない原因」に敏感になるだけでなく、「あ、またエアコンの温度調整忘れてた」といった気づきも早くなります。
そうすれば、集中を切らす前に予防できるようになるはず。
「今日も調子悪いなあ」と思ったら、まずは環境改善のための時間を5分。意外とそれだけで、あっけなく解決するかもしれません。
それでも解決しない場合は、スキルアップや休息を検討する必要ありです。どんなに環境を整えても、無理なものは無理なのです……。
*1: 心理検査出版 三京房|心理学事典|刺激と感覚
STUDY HACKER 編集部
「STUDY HACKER」は、これからの学びを考える、勉強法のハッキングメディアです。「STUDY SMART」をコンセプトに、2014年のサイトオープン以後、効率的な勉強法 / 記憶に残るノート術 / 脳科学に基づく学習テクニック / 身になる読書術 / 文章術 / 思考法など、勉強・仕事に必要な知識やスキルをより合理的に身につけるためのヒントを、多数紹介しています。運営は、英語パーソナルジム「StudyHacker ENGLISH COMPANY」を手がける株式会社スタディーハッカー。