【行動経済学でサクッと解決!】勉強をサボるのをやめる方法とは?

勉強をサボるのをやめたいならナッジで環境を整えテキストを開いたまま置く行動経済学の先延ばし対策

「今日こそ勉強しよう」と決めて机には向かったものの、テキストを探し、前回どこまで進んだかを思い出しているうちに、なんとなく面倒になって閉じてしまう。

やる気がないわけではありません。机に向かってから「何をするか」を決めようとすると、その一手間が思っているより重く感じられるだけなのかもしれません。

行動経済学には「ナッジ」という考え方があります。意志の力を鍛えるのではなく、環境の側を少し変えて、行動しやすくするという発想です。

「勉強をサボる」のをやめられないのはなぜ?

アンラッキー君
アンラッキー君
博士、聞いてください……。今日も資格の勉強、サボっちゃいました。
博士
博士
ふぉっふぉ、それはもったいないのう。何があったんじゃ?
アンラッキー君
アンラッキー君
勉強しようとは思ってたんです。でもテキストを探したり、前はどこまでやったか思い出そうとしたりするうちに、だんだん面倒になってきちゃって……。
博士
博士
ふぉっふぉ、それはやる気の問題ではないぞ。「何から始めるか」があいまいなままだと、人はだれでも先延ばしにしてしまうものなんじゃ。
アンラッキー君
アンラッキー君
え、そうなんですか! じゃあ、どうすればサボらずに取りかかれるんですか?
博士
博士
そこで役立つのが「ナッジ」じゃ。環境や仕組みを整えることで、自然と行動しやすくするという考え方なのじゃ。

ナッジとは?

「やりなさい」と命令したり、我慢させたりしなくても、ちょっとした工夫をするだけで、人が自然といい行動を選びたくなるようにする方法。

行動経済学者のリチャード・セイラーと法学者のキャス・サンスティーンが著書で広めた言葉で、もともとは「ひじで軽くつつく」という意味です。*1

博士
博士
つまり、勉強をサボるのをやめたいなら、勉強したくなる環境を整えてやればいいのじゃよ。

「ナッジ」で、勉強したくなる環境を整える方法

おすすめのナッジは、前日の夜、テキストを開いたページのまま置いておくことです。

ページを開いたまま置いておく

勉強を終えるとき、テキストを閉じずに、次に取りかかりたいページを開いたまま置いておきましょう。

翌日は「どこから始めるか探す」手間がなくなり、座った瞬間に取りかかれます。

ほかのナッジ

・付箋に「次はここから」と書いて、テキストに貼っておく

・勉強道具をひとまとめにして、すぐ取り出せる場所に置いておく

・勉強アプリからリマインドがくるよう設定しておく

アンラッキー君
アンラッキー君
それなら、いますぐできそうです! 今日勉強を終えたら、テキストを開いたまま置いておきます!
博士
博士
うむ、アンラッキー君もそろそろラッキー君に改名じゃな。

***

サボってしまう自分を責めても、翌日に机へ向かう力にはなりにくいものです。先に変えられるのは、気持ちよりも机の上の状態のほうかもしれません。

今日の勉強を終えるとき、テキストを閉じずに置いてみる。それだけで、明日の一歩目はずいぶん軽くなります。

ナッジで勉強したくなる環境を整える方法テキストを開いたまま置いておくだけで翌日の着手ハードルが下がる

よくある質問(FAQ)

Q. なぜテキストを開いたまま置いておくだけで、サボりぐせが改善するのですか?
「何から始めるか」を決める一手間を、前の日のうちに済ませておけるからです。座ってすぐ手が動く状態にしておくと、着手のハードルが下がります。
Q. テキストを開いたまま置いておいても、結局サボってしまいそうです。
「机に向かったら3分だけ読む」など、ハードルをさらに下げると効果的といえそうです。きっかけを複数用意すると着手しやすくなります。
Q. 勉強以外にも、同じ考え方は使えますか?
はい。家事や運動の先延ばしなど、着手が重く感じられる行動全般に応用できる考え方です。
(参考)

*1: Thaler, R. H., & Sunstein, C. R. (2008), Yale University Press|Nudge: Improving Decisions About Health, Wealth, and Happiness

【ライタープロフィール】
柴田香織

大学では心理学を専攻。常に独学で新しいことの学習にチャレンジしており、現在はIllustratorや中国語を勉強中。効率的な勉強法やノート術を日々実践しており、実際に高校3年分の日本史・世界史・地理の学び直しを1年間で完了した。自分で試して検証する実践報告記事が得意。