まず、次の文章を読んでみてください。
「我々が一人でいる時というのは、我々の一生のうちで極めて重要な役割を果たすものなのである。或る種の力は、我々が一人でいる時だけにしか湧いて来ないものであって、芸術家は創造するために、文筆家は考えを練るために、音楽家は作曲するために、そして聖職者は祈るために一人にならなければならない。」(アン・モロウ・リンドバーク著『海からの贈物』)
SNSが発達した現代、孤独でいる時間というのはどんどん減ってきています。 もちろんそれには良い面もありますが、それによって失ったものも多いかもしれません。 今回は“孤独”でいることのメリットについて少し考えてみましょう。
孤独のメリット
その1 疲れない SNSでいつでもどこでも誰とでも繋がれる現代、それはもちろん非常に便利ですが、常に誰かとつながっていることでSNS疲れをおこしてしまうこともしばしばです。 ふみコミュニケーションズの調査によると約半数の女子中学生がSNS疲れを起こしているとの結果も出ています。 この点、SNSを使わなければ、そもそも疲れることはありません。浮いたエネルギーを他の活動に回すこともできます。
その2 時間が出来る あなたはSNSを一日に何時間使用していますか? 博報堂DYホールディングスの調査によると、一日の平均のネット利用時間は219分にものぼりました。 これは高校生から69 歳までの統計平均なので、若い人に照準を絞ればもっと平均時間は長くなるでしょう。
毎回の利用時間はちょっとずつでも、積み重なれば約3時間30分と非常に長い時間になっています。 毎日忙しくて時間がないと思っている人も、この時間を削るだけで自分の時間ができそうです。
その余った時間をどう活用するかはあなた次第。少しワクワクしませんか。
その3 強くなれる 孤独でいることは、あなたを強くしてくれます。 仲間といる時間は非常に楽しいものです。ですが、仲間と一緒に過ごすことは時々あなたに我慢を強います。 相手に合わせること、歩み寄ることです。もちろんこれは必要なことですが、孤独でいれば、自分の思うがままにふるまうことが出来ます。 そこで自分が本当にやりたいことは何なのか、自分とはどういう人間なのかという、芯を探すことが出来ます。芯があり、自分のやりたいことをもっている人は強いです。 孤独に慣れることで、確固たるアイデンテティを確立し、芯のある人間になることが出来ます。
SNSを手放す方法
それでは孤独になるためにSNSを手放す方法をお教えします。その方法は3つだけ。
①スマホを持たずに散歩にでる ②テレビを消す ③スマホは機内モードにする
まずはスマホを常に身につけるのをやめましょう。スマホを持たずに散歩に出かけましょう。画面越しにではなく、直接多くのものを見ることで、スマホの外の世界に興味を持つようにしましょう。 次に家では見たい番組がないときはテレビを消しましょう。孤独に必要なのは外界からの情報ではなく、自分自身で思考すること。見たくない番組を見ているとついついスマホを触ってしまい、自分の時間を持つことが出来なくなります。最後に、スマホは機内モードにしてしまいましょう。普段持ち歩いても緊急性を要する連絡は、意外と少ないもの。 通知が来るたびに確認する必要もありませんし、そうしていては身が持ちません。連絡を待ち続けるのではなく、自分の頭で様々なことを考えましょう。情報を与えられ続けていては、自分で考える時間もありません。
情報化社会において、なかなか孤独になることはありません。 良い面ももちろんありますが、一方で一人で人間が戦う力を奪ってしまいます。 一度孤独を受け入れて、思索を深めましょう。きっと新しい世界が開けるはずです。
(参考) マイナビ|孤独は人を成長させる!?一人の時間が必要な5つの理由