「仕事ができる人」に共通する11の特徴。当てはまる数で分かるあなたのレベル

「仕事ができる人」11選

「仕事ができる人」11の特徴

「周囲から一目置かれるような、仕事ができる人になりたい」

「いつもバタバタしている気がする。もっとスマートに仕事ができれば……」

ビジネスパーソンの多くが、仕事ができる人への憧れを抱いているはず。一方で、“仕事ができる” とはどういった人なのか、どうすればなれるのかイメージできない人もいるのではないでしょうか。

この記事では、「仕事ができる人」の11の特徴をご紹介します。あなた自身に当てはまるものがあるかどうか、チェックしながらご覧ください。

仕事ができる人の11の特徴

仕事ができる人が、みんな特別な能力をもっているというわけではありません。日々の積み重ねや、ちょっとした意識が成果につながるのです。なにが優秀さのもとになっているのか、詳しく見ていきましょう。

やる気のあるビジネスチーム

1. レスポンスが早い

ビジネスシーンでは口頭とテキスト、どちらのコミュニケーションも不可欠。特に意識したいのは、その内容ではなく早さです。

たとえすぐに対応できなくても「夕方にはお返事します」「ご依頼の作業は明日行ないます」と伝えておけば、相手は安心できるのです。

レスポンスの早さによって周囲に安心感を与えることが、仕事ができる人の一要素といえます。

2. 優先順位をつけて行動している

大小さまざまなタスクが降ってくるビジネスパーソンにとって、手当たり次第に片づけようとするのはおすすめできません。優先順位をつけて重要な仕事に注力し、逆にやるべきではないことには時間を割かないことで効率よく成果を上げられます。

たとえば、プレゼン資料の作成。
文字の色やアニメーションにこだわって何時間も費やすのではなく「理論的に伝わる順序と内容を優先する。デザインはシンプルに。」と優先順位を決めて取り組むのです。

優先順位を決める際は、紙でもデジタルのメモでもいいので一日の仕事を書き出して考えるのがおすすめ。タスクの抜け漏れを防ぎながら、効率的に仕事を進められるでしょう。

3. 時間管理を徹底している

社会人として、人との約束の時間を守るのは当たり前。しかし、自分自身のスケジュール管理はどうでしょうか? ダラダラと仕事をして残業続き――という人は、時間管理を見直してみましょう。

エグゼクティブコーチのミカエラ・リンディンガー氏によると、優秀な人ほど「毎日のスケジュールを25~90分の集中作業時間にブロック」しているそう。自分の作業時間を決め、「エネルギーが最も集中する時間帯に複雑なタスクに取り組」むことで、効率よく成果を出していると述べています。*1

たとえば「事務作業15分、会議資料の作成30分、企画立案60分……」といった具合です。さらに「集中しやすい午前中に企画立案、疲れてくる15時以降に事務作業」と、順番を決めます。

リンディンガー氏は、時間を決めて作業をする場合「自動リマインダーやカレンダーのブロック機能を活用」することをすすめています。*1

時間や順序を意識するだけで、パフォーマンスが高まるはずです。

笑顔のビジネスパーソン

4. 柔軟性が高い

ビジネスの現場は急速に変化していきます。変化に柔軟に対応できるのも、仕事ができる人の特徴です。

具体的には「新しいテクノロジー、プロセス、そして責任を前向きな姿勢で受け入れ」るのが柔軟性だとリンディンガー氏は説明します。*1

日々の仕事に生成AIを活用したり、より効率的な仕事の順序を試してみたりと、新しいことを抵抗なく取り入れて自身の成長につなげることが大切です。

5. 感情が安定している

他者との関わりが重要なビジネスシーンでは、「接しやすさ」も重要です。いつも穏やかで感情が安定している人は、頼りがいのある人といった印象を与えられます。

拓殖大学商学部教授の長尾素子氏は「感情的な人には業務の相談などをしづらい、そもそも話しかけづらいと感じてしまいがち」だと注意を促します。

「どのような意見もいったんは受け止め」、「いかなる状況下においても冷静沈着に対応する」ことが感情の安定につながるとのこと。*2

怒りや悲しみ、不安などで感情が揺れ動いたときは、深呼吸をしたり数を数えたりして落ち着きを取り戻しましょう。アンガーマネジメントや、ストレスマネジメントを学んでみるのもおすすめです。

6. 具体的に伝えている

仕事の依頼や顧客へのプレゼンなど、ビジネスの場では話すシーンが多くあります。話がわかりやすいと優秀な印象を与えられますし、短時間で相手との意思疎通がとれてお互いに気持ちよく仕事が進められるでしょう。

では、どのような話が分かりやすいかというと「具体的」であることです。

「伝える力【話す・書く】研究所」所長の山口拓朗氏は、「伝える内容が曖昧であるよりも具体的であればあるほど相手に届きやすく」なると言います。*3

たとえば、デザインに関して「もっとポップな雰囲気にして」という指示は、どこをどのように直せばいいかわかりづらく抽象的です。一方で「字体を丸めのものにして、色は暖色を増やして」と伝えれば具体性が増すでしょう。

文章であっても口頭であっても、内容をかみ砕いて具体的に伝えることが大切です。

ノートパソコンを使う人の手元

7. 謙虚である

仕事ができる人は、その成果を鼻にかけたりしません。

前出の村尾氏は、優秀な人ほど「分からないことがある時には他者に尋ねたり、ヘルプを求めたり」することができると話します。*2

さらに「自分に至らない点があった時やスキル不足の時も、謙虚に向き合うことができるため、成長スピードも速い」そう。

仕事がうまくいったときにも、何がよかったのか・改善するならどんな点かを謙虚に考える習慣をつけましょう。PDCAサイクルをはじめ、振り返りのフレームワークを活用するのもおすすめです。

また、困ったときやうまくいかないときは、人に相談することも忘れずに。

8. 学び続けている

変化に柔軟に対応するには、対応するための知識が必要です。仕事ができる人の多くが、新たな技術や考え方を学び、使いこなすための努力をしています。

前出のリンディンガー氏は、優秀な人は「学習の機会を求め、挑戦を歓迎」しているとし「研修、メンタリング、実務経験を通じて定期的にスキルを向上させ、質問し、失敗から学び」を得ていると言います。*1

具体的には、関心のあるワークショップやセミナーに参加するほか、資格を取得するのもおすすめ。

それだけでなく、成果をあげている同僚や上司にフィードバックを求めることも、今すぐできる学習のひとつです。

9. 身だしなみを整えている

ビジネスパーソンたるもの、身だしなみにはいつも気を配っているでしょう。

周囲からの印象はもちろん、身だしなみを整えることで自分の能力を信じる感覚が向上する――こう語るのは、心理戦略コンサルタントの山本昌寛氏です。「チャレンジ精神や自己成就感が増加することが研究で示唆」されているというのです。*4

パリッとしたワイシャツに袖を通すと背筋が伸びるように、服装が自分のモチベーションを左右するのです。

姿見に自分の姿を映すビジネスパーソン

10. 整理整頓している

仕事ができる人は、デスクの上も片づいています。

トヨタグループで働いた経験を活かし経営コンサルタントとして活躍する森琢也氏は「デスクが散らかっている人は探し物に多くの無駄な時間を使っており、その分、成果につながる活動に時間を割けない」と指摘します。

デスクが片付いていれば探し物をする必要がなく、スマートに業務をこなせるということ。森氏が所属していたトヨタグループでは、整理整頓を次のように定義していたそうです。

  • 整理=要否を判断して不要な物を捨てる行為
  • 整頓=残った必要な物を「使いやすく配置する」行為

森氏は「整理」を重視しており、「自分なりの『捨てる基準』をもって日常的に整理」することがポイントだと述べています。*5

たとえば3か月使わなければ捨てる、ペンやファイルなど同じものは3つ以内にとどめるといった具合です。デスクが散らかりがちな人は、ぜひ「整理」をしてみてください。

11. 適度に休んでいる

常に高いパフォーマンスを発揮するには、効果的な休息も重要です。休日もなんとなく仕事をしてしまったり、夜遅くまで職場にいる人は要注意。仕事ができる人は、上手に休んでいます。

いつも仕事のことを考えるよりも「休みの日はしっかりと休む」というメリハリこそが、成果やアイディアのもと。

裏を返せば、「生産性をあげたいなら休息が必要だ」ということです。

デスクにて笑顔を見せるビジネスパーソン

仕事ができる人になるために

仕事ができる人の特徴をご紹介しましたが、当てはまるものはいくつありましたか? ここからは、さらに仕事ができるようになるために意識したい習慣を3つお伝えします。

1. まずは行動してみる

行動しなければ、成果は出せません。今よりも仕事ができるようになりたい人は、何か新しい方法や考え方を取り入れ、実践してみることが大切です。

前出の長尾氏は「成果を出せない人によくありがちなのが、『できるかどうかわからない』『スケジュールがどうなるかわからない』と迷っているうちにチャンスを逃してしまうこと」だと指摘します。そして「ときには深く考えすぎず、何かしらアクションを起こしてみる」ことをすすめています。*2

「気になったことはやってみる」というスタンスによって、スキルアップだけでなく対応力や柔軟性も磨かれるはずです。

2. 振り返りの習慣をつける

ただ行動するだけでなく、その結果を振り返り、次に生かすことも忘れずに。『最高の未来に変える 振り返りノート習慣』などの著者、山田智恵氏は振り返りによって「自分の強みや関心」のほか「成功法則」も見えてくると言います。

山田氏がすすめる振り返りの方法は、ノートに「心が動いた出来事」と「そこから得た気づき・学び・決意」の3つを毎日書くだけ。*6

この振り返りによってトライ&エラーに慣れていくとともに、自己理解を深められるはずです。「どうすれば効率的に成果を出せるか」「自分に合ったやり方は何か」などを見つけることで、仕事の精度も高まるでしょう。

3. “休み” を予定に組み込む

仕事ができる人は、適度に休んでいる――とはいえ、「メリハリをつけるのが難しい」「どうしても仕事がチラつく」という人もいるはず。そんな人は、”休み” もスケジュールに入れてしまいましょう。

そのうえで、株式会社クロスリバー代表取締役の越川慎司氏がすすめる方法をご紹介します。それは「休日の予定を金曜の夕方に前倒しする」こと。

この方法のメリットは、ムダな残業を増やさないだけでなく、「休日の予定を金曜の夕方に前倒しすることによって、土日の自由度が高ま」ることなのです。*7

効率的に休むことも仕事のひとつだと考え、スケジューリングする習慣をつけましょう。

5人のビジネスチームメンバー

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ポイントを押さえれば、能力に関係なく誰でも「仕事ができる人」になることができます。漠然と憧れを抱いていたあなたも、できることからひとつずつ試してみてはいかがでしょうか。

※引用の太字は編集部が施した

【ライタープロフィール】
藤真唯

大学では日本古典文学を専攻。現在も古典文学や近代文学を読み勉強中。効率のよい学び方にも関心が高く、日々情報収集に努めている。ライターとしては、仕事術・コミュニケーション術に関する執筆経験が豊富。丁寧なリサーチに基づいて分かりやすく伝えることを得意とする。

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