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「コロナで留学延期」の人たちへ。いまこそ英語の “基礎力養成” に専念できる絶好の機会だ

「コロナで留学延期」の人たちへ。いまこそ英語の “基礎力養成” に専念できる絶好の機会だ

新型コロナウイルスの感染拡大で、留学を延期した人は多いのではないでしょうか。先行きが見えず、「いつになったら留学できるの?」とやきもきしてしまいますね。

でも、ただ指をくわえて待っているだけではもったいないですよ。この空白期間を入念な準備にあて、収束後の留学を何倍も有意義にするための下地づくりをおすすめします

時短型英語ジム「StudyHacker ENGLISH COMPANY」の田畑翔子さんにお話をうかがいました。

株式会社スタディーハッカーの田畑翔子さん

田畑翔子さん
株式会社スタディーハッカー「StudyHacker ENGLISH COMPANY」担当取締役。言語教育情報学修士、TOEIC990点、TESOL(英語教育の国際資格)を持つ。



留学の効果は「基礎力」がないと半減する

英語圏の国へ留学すれば当然、周囲で英語が日常的に使われている環境に身を置くことになります。第二言語習得研究(※人間が母語以外の言語を習得するメカニズムやプロセスを解明する学問のこと)ではこれを「ESL(English as a Second Language)環境」と呼びますが、日本にいるときと比べて英語との接触量が格段に増えるため言語習得が進んでいきやすいと、田畑さんは言います。

「留学に行けば、英語を読んだり聞いたりといった大量のインプットを確保できます。日本のような、日常生活で英語が使われない『EFL(=English as a Foreign Language)環境』にいては難しいことですから、これは大きなメリットですよね。

また、英語で話したり書いたりといったアウトプットの必要性が高まるという点も見逃せません。“仮説検証のサイクル” が回りやすくなるからです。

『こう言おうとしたけれども言えなかった』『この表現だとうまく伝わらなかった』――こういった発見のことを、第二言語習得研究では “noticing(気づき)” と言います。アウトプットした結果、自分の不足に気づいて、それを補うために知識をインプットしに行く。言語習得の効率を上げるには、インプット→アウトプット→気づき→インプット→…… というサイクルを回すのが大切なのです」

しかし、注意すべき点もあるのだとか。田畑さんは、基礎力が不充分な状態で留学を敢行することに待ったをかけます。

「せっかくインプットが豊富な環境に行っても、『単語も文法もわからない』『書かれている文章もいまいち読めないし、相手の話もほとんど聞き取れない』という状態だったら、そもそも効率よくインプットすることなんてできないですよね。当然、アウトプットも困難ですから、仮説検証のサイクルも回せません。留学して得られるはずの恩恵を得づらいというのは、想像に難くないのではないでしょうか。

なかには、『とりあえず海外に行けばノリでなんとかなる』と考えている人もいるかもしれませんが……そこにはリスクも存在します。実際のコミュニケーションのシーンでは、発音や文法が正確でなくても片言で意味が通じてしまうケースが多々あります。そういう経験を長期間繰り返しているうちに、間違った英語が定着して直りにくくなってしまうということがあるのです。これを第二言語習得研究では『化石化』と呼びますが、こうなってしまうと、あとから修正しようとしても莫大な時間と労力がかかります」

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留学前に絶対に身につけておくべき「基礎力」とは?

では、留学前に必要な基礎力とは何なのでしょうか。田畑さんは、語彙・文法といった知識のほか、リーディングリスニングのスキルもある程度まで高めておくべきだと言います。

「言語習得の効率を高めるには、どんなレベルの学習者でも “大量のインプット” というのがカギになります。留学に行けばアウトプットの機会はそこらじゅうに転がっているので、日本にいるうちに、効率よくインプットできる下地をつくっておくのがよいでしょう」

田畑さんによれば、語彙や文法については中学高校レベルの基本的なものが頭に入っていれば充分とのこと。単語を覚える際は、長期記憶として定着させるために、間隔を徐々にあけて復習する(翌日→3日後→1週間後など)のがおすすめだそうです。文法は、英語を日本語に訳すことではなく、英語を聞いた瞬間に内容を情景とともに思い浮かべられることを目指しましょう。

リーディングのスキルを高めるには、意味のかたまり(チャンク)で理解していく『チャンクリーディング』がおすすめです。きれいな日本語に訳そうとするあまり、返り読みの癖がついている人も多いので、英語の語順のまま、かたまりごとに意味を処理する訓練を積みましょう。このスキルは、そのままリスニングにも転用できます。流れてきた音声を頭から処理できるようになるので、英文理解の瞬発力が養われるのです

しかしリスニングでは、そもそも音が聞き取れないという別の問題もあります。学習者が知っている発音と、実際のネイティブの発音にギャップがあり、音声知覚がうまくできないのです。ネイティブ特有の音声変化のルールを覚えたり、ディクテーション(聞こえてきた音を書き取る)に取り組んで聞き取れない箇所を潰していったりしながら、音声知覚の精度を上げていきましょう」

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プロの力を借りれば留学前の英語学習が捗る

留学前に基礎力をつけることの大切さはわかりました。田畑さんは、今の自分のレベルや本当に必要な学習法をより正確に把握したいのならば、「プロに任せる」のがおすすめだと言います。

「留学に行こうとするぐらい英語に興味をお持ちであれば、先ほどご紹介したチャンクリーディングやディクテーションを含め、これまでやったことのある学習法はたくさんあるでしょう。でも気をつけなければならないのは、自分が抱える課題にぴったり合った学習法を選択しないと非効率になってしまうということです。

効率よく英語力を高めるには、言語習得の理論に基づいた正しい学習プロセスに沿う必要があります。日本にいるうちに基礎力をつけておきたいのならば、学問的知見を持ったプロの指導を受けながら学習を進めるのが最も確実ではないかと思います」

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ENGLISH COMPANY発の自習型英語学習コーチングサービス「STRAIL」では専門的な知識を持ったプロのコンサルタントが、学習者ひとりひとりの課題を細かく発見して適切な解決策を提示してくれます。実際、留学準備で受講されている方も多いそうです。いざ留学に行って「聞き取れない」「だから話せない」なんてことにならないよう、コンサルタントと一緒に万全の準備を整えておきませんか?

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