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参考書を読んでいても、なんだかぼんやりしてしまって頭に入ってこなかったり、他のことに気を取られて集中力が続かなかったりする……。知識がなかなか定着しない……。

そんなお悩みを抱えている方におすすめなのが、三色ボールペンを使った読書法を勉強に取り入れる方法です。

三色ボールペン活用術とは

三色ボールペン活用術とは、明治大学文学部教授齋藤孝氏が提唱している読書方法論です。

赤、青、緑のペンを使い、一番大事なところに「赤」そこそこ大事なところに「青」面白いと思ったところに「緑」、と三色を使い分けて線を引きながら本を読むというもの。

色分けすることで後から読み返した時にも見やすく、自分専用の一冊にすることができるのです。

本に書き込みをすることに抵抗感がある方も多いかもしれませんが、齋藤氏は本への書き込みに抵抗がある人に対して次のように述べています。

本を大事にするのであれば、真っ白のまま置いておくのではなく、むしろどんどん書き込んで、本を自分の色に染めてしまう、それこそが本を大事にするということなんだ、と割り切ってほしいと思います。

(齋藤孝(2014), 『大人のための読書の全技術』, KADOKAWA/中経出版)

誰かに譲る予定がないのなら、どんどん書き込んで自分専用の一冊にしてしまった方が愛着もわきそうですよね。

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本に書き込みをするということ

三色に色分けをする読書術は数年前に提唱されたものですが、“本に書き込む読書術”自体は新しいものではありません。本に直接書き込んでノート代わりに用いる方法は昔から多くの人が実践してきました。

戦前にまとめた読書術で多くの支持者を得ていた英語学者・田中菊雄氏も、当時から本に書き込みを行う読書人でした。そして、田中菊雄氏に本への書き入れの影響を与えたのはあの夏目漱石。彼は書籍への書き込みを最も重んじていたと言われています。

一度さらっと目を通して、じっくりと読み込む価値があると感じた本には思い切って書き込んでみましょう。

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実際にやってみた

大学での勉強の役に立つと思って買ったものの、ほとんど読み進めていなかったテキストがあったので、実際に三色ボールペンで色分けをしながら読んでみました。

正直なところ筆者は勉強が大好きというタイプではなく、このテキストは一年ほど前に何度か開いたものの、目が滑って内容が頭に入らずに読む気を失って放置してしまっていました。

しかし、思いきってボールペンではじめの一か所に線を引いた途端に「せっかく線を引いたのだから読み終えよう」という義務感に近いやる気が生まれました。

また、「重要な点」「そこそこ重要な点」「面白いと思った点」と、客観的感想主観的感想を常に考えながら、能動的な姿勢で読むことになるので自然と脳が働き、頭に内容がよく入ってきます。

何よりカチカチとボールペンの色を切り替えて色を塗っていく作業が純粋に楽しいため、ただ読むより集中力も持続しやすいように感じました。

また、数日経ってから再度本を開いた際に一目で重要な点と自分にとって興味を抱いた点がわかるので、復習が非常に楽になります。

色分けをする作業は時間がかかりますが、二度目に読む際や復習する際に一から読み返して確認する手間が省けるので受験勉強の時短にもなりますね。

***
教科書に沢山書き込みをして「自分だけの教科書」を作っている受験生は多いのではないでしょうか。同じ感覚で「自分だけの本」を作ってみてはいかがですか。

(参考)
STUDY HACKER|読書にも勉強にも効果あり! 齋藤孝氏おすすめ「三色ボールペン活用術」を京大生が試してみた。
STUDY HACKER|一冊を完璧に仕上げる! 京大生が教える『1冊3周勉強法』
ダイヤモンド・オンライン|“本に書き込む読書術”を古今の読書人が勧める理由
齋藤孝(2014), 『大人のための読書の全技術』, KADOKAWA/中経出版