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新しい「英検CBT」を知っていますか? 2018年8月に始まる、新方式の英検CBTです。今までも英検CBTはありましたが、現行の英検CBTは2017年度第3回で終了しました。今回は、新「英検CBT」に関する最新情報をお届けします。

苦手だった英語でほぼ満点を取って国立千葉大学医学部に現役合格した話。
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1. 新「英検CBT」とは

通常の英検と同じく、公益財団法人 日本英語検定協会による検定試験。英検と同じ試験として、英語力の証明になります。新しい英検CBTには、以下の5つの特徴があります。

1. コンピュータによる受験形式
2. 4技能を1日で測定できる
3. 受験のチャンスが増える(英検と併願で最大年間6回受験できる)
4. 2級、準2級、3級の3つの級
5. 英検と同じ扱いとして、大学入試や高校入試で活用できる

2. 新「英検CBT」試験日程・英検との併願

2018年8月から毎月1回、日曜日に試験がされます。日本英語検定協会によると、試験1回次あたり4回実施しますが、1つの級を受験できるのは1回次につき1回のみだそう。具体的な試験日程はまだ公表されていません(2018年2月13日現在)。

既存の英検は一年に3回しか試験が実施されませんね。一方、新英検CBTは年に12回実施されます。ただし、新英検CBTを受験できるのは年3回までという制限があります。

英検と新英検CBTを併願することで、受験のチャンスが倍になります。例えば、1年間に英検を3回、加えて新英検CBTを3回受験すれば、最大で合計6回も受験できますよ。合格の可能性が高まりますね!

3. 新「英検CBT」試験開催地

日本英語検定協会によると、2018年は、以下の13都市で実施を予定しているそう。

北海道・宮城・埼玉・千葉・東京・神奈川・愛知・京都・大阪・兵庫・広島・福岡・沖縄

2019年度からは全国展開を予定しているようです。

4. 新「英検CBT」申込方法・検定料

申込も、受験票も、合否も、すべてWebで完了します。ただし、申込み時に顔がはっきりと確認できる写真を登録する必要があります。受験票は申込サイトからダウンロードする形になります。

また、1年中いつでも申込が可能です。具体的な申込時期と検定料はまだ公表されていません(2018年2月13日現在)。公表され次第、追記します。

5. 新「英検CBT」問題内容・合否判定

受験形式や受験日程は異なるものの、あくまでも英検CBTは従来の英検と同じ試験。そのため、英検CBTの問題構成は通常の英検と同じです。

合否判定も英検と同様。「読む」「聞く」「書く」のスコアにて一次試験の合否が決定します。その後、一次試験合格者のみ 「話す」のスコアにて二次試験の合否を判定します。一次試験に加えて二次試験を突破すると、級の合格が認定されます。無事合格すると、大学入試や高校入試でも英語4技能試験の結果として活用できます。

英検と違うことは2つ。まず新英検CBTでは、級自体の合否判定と共に「読む」「聞く」「書く」「話す」の4技能の結果が一度に出ます。忙しい受験生にとって、一度に結果を受け取ることができるのはありがたいもの。一方、従来の英検では一次試験の1ヶ月後に二次試験が行われたため、スピーキングテストの結果だけはさらに数週間待たなければなりませんね。

そして新英検CBTでは、通常の英検のような一次試験免除や二次試験免除の制度がありません。必ず4技能全てを受験することが必要になります。

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6. 新「英検CBT」CSEスコア

新英検CBTの評価方法も英検と同様に、4技能別と合計のCSEスコアが提示されます。新英検CBTと英検との違いは、全ての受験者が「読む」「聞く」「書く」に加え、「話す」を含む4技能CSEスコアを取得できること。

従来の英検では、リーディング・リスニング・ライティングの筆記テストである一次試験を合格した人のみ、別の日に面接形式のスピーキングテストである二次試験を受験する資格が与えられますね。

つまり、「読む」「聞く」「書く」力が求められる筆記テストで不合格だった人は、「話す」力を試すチャンスがないことになります。そのため、一次試験の不合格者はスピーキングのCSEスコアを得ることはできません。

一方、新英検CBTでは、4技能を同じ日に受験します。そのため、リーディング・リスニング・ライティング力が試される一次試験で仮に不合格になってしまう人も、他の3技能と同時にスピーキングテストを受けることになります。

そして、一次試験の合否、そして級自体の合否にかかわらず、全ての受験者が4技能全部のCSEスコアを一挙に取得できます。リーディング・リスニング・ライティングの筆記テストで落ちてしまった人も、同日に受験するスピーキングテストの結果を受け取り、日々の英語学習に役立てることができるのです。

7. 新「英検CBT」出題形式

英検CBTでは、TOEFL iBTやTEAP CBT、GTEC CBTのように、コンピュータを使って受験します。それに伴い、スピーキングテストは面接形式ではなくなり、録音方式になります。

通常の英検では、問題用紙はセンター試験や模試で使われるような紙の冊子。解答用紙は主にマークシート形式で、リーディングやリスニングでは用紙の回答欄を鉛筆で塗りつぶしていきます。手でページをめくって問題を解いていく形式で、慣れている高校生が多いでしょう。

また従来の英検では、書き込みも許されています。そのため、長文で重要な役割を果たす接続詞など(ディスコースマーカー)を鉛筆で丸や三角で囲んだり、英文の意味の切れ目ごとに区切って読むスラッシュリーディングをしたりすることが可能でした。

一方、英検CBTでは、コンピュータを使って問題を読み、聞き、解答していきます。通常の英検のような問題用紙はないので、自分の手で書き込みながら解くことができません。コンピューター形式の試験に最適化した、新たな戦略が必要になるでしょう。

8. 新「英検CBT」で高得点を取るコツ

まず、あらかじめコンピュータ形式に慣れておくことが重要になります。コンピュータ形式の英語4技能試験で高得点を取るコツや、TOEFL iBTなどの他のコンピュータ形式の試験の対策法を他の記事でご紹介していますので、参考にしてください。

また、従来の英検では、面接は筆記テストとは別日に設定されています。一つの試験の受験に2日間かかることは、忙しい受験生の中にはデメリットだと思う人もいるかもしれません。しかし、2日間に分けて受験ができるぶん、各技能別の直前の対策がしやすい、試験時間が短くなり、試験中の集中力を保ちやすいというメリットがあります。

一方、新英検CBTでは、一度に4技能を受験するため、試験時間は通常の英検より少し長くなります。また、スピーキングの対策も、リーディング・リスニング・ライティングの対策と同時に行う必要があります。

そのため、試験直前に4技能の練習問題を通して行い、試験時間の長さをあらかじめ体感しておくといいでしょう。また、普段からあえて休憩なしで長時間勉強し、集中力を維持する練習をしておくのも効果的です。

最後に、新英検CBTの試験前に4技能全ての対策を終わらせることができるよう、事前に勉強プランをたて、計画的に学習を進めておくことをおすすめします。

9. まとめ

2017年度に終了した英検CBTと比べ、多くの日程、多くの会場で実施される予定の新しい「英検CBT」。入試での採用大学数トップで、大学入試で最も役に立つ英語4技能試験とも言える英検を、コンピュータ形式でも受験しやすくなります。

誰もが受験するといっても過言ではない英検の試験の種類に選択肢が増えたことで、TOEFL iBT、TEAP CBT、GTEC CBTなどの他の英語4技能試験で培ったコンピュータ形式の受験スキルを、英検CBTでも発揮することができます。

受験のチャンスも増え、さらに便利になる英検に、これからも目が離せません。

(参考)
日本英語検定協会|英検CBT
日本英語検定協会|速報! 2018 年度より、「実用英語技能検定4技能CBT(名称未定)」運用開始のお知らせ ~ 志願者全員の「読む」・「聞く」・「書く」・「話す」の4技能を1日で測定~