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「分からないところが分からない」状態からの大逆転! 筑波大医学部合格をつかんだパーソナルトレーナーとの1年間

「分からないところが分からない」状態からの大逆転! 筑波大医学部合格をつかんだパーソナルトレーナーとの1年間

勉強法のハッキングサイト StudyHackerを運営する恵学社(けいがくしゃ)は、受験勉強にも合理性を、スマートで効果の高い学習を、というテーマで京都と東京に三つの予備校を運営しています。今回はその中から、東京の市ヶ谷にある学び舎東京PLUSで1年を過ごし、晴れて筑波大学医学部への合格を果たしたA.Iさんと担当のパーソナルトレーナーである中村さんにインタビューを行いました。

学び舎東京PLUSは、通常の個別指導予備校のしくみの上に、スポーツジムのような「パーソナルトレーナー」がつくという少し変わった予備校。パーソナルトレーナーは教科をまたいだ横断的なカリキュラムのデザインや学習戦略の策定、進捗サポートを行うことで学習の質を上げていきます。医学部受験では長時間の学習が避けられないもの。長時間勉強をするということは前提であるからこそ、質を重視し、同じ時間で何ができるのか、ということに着目しなければなりません。

A.Iさんの入塾時の成績は、河合塾の模試偏差値で約50でした。ずば抜けて得意だといえる科目もない状態だったそうです。そこから1年で、国立医学部の中でも難関といわれる筑波大学の医学部に合格。複数の私立大学医学部では特待生としての合格を勝ち取っています。この1年、どんな風に過ごしたのでしょう。詳しく話を伺います。

——この度はおめでとうございます。ほんとうにすばらしい結果でした。今日は、この1年の勉強についてじっくりお話をきかせてください。よろしくお願いします

A.Iさん:ありがとうございます。よろしくお願いします。

中村トレーナー:よろしくお願いします。

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「わからないところがわからない」状態からのスタート

——まず初めに、学び舎東京PLUS入塾前のことや、入塾された時の課題などについてお聞きしたいと思います。A.Iさんは浪人1年目の春に学び舎東京PLUSに入塾されたそうですが、現役時はどのように勉強していましたか?

A.Iさん:高校3年生の時は、大手の予備校で集団授業を受けていました。当時の私には予備校の授業は進度が速すぎて、必死でノートをとって復習をし、なんとかその問題は解けるようにはするものの、ちょっと問題に変化をつけられると手が出ない、というような状態でした。「わからないところがわからない」という感じになってしまっていました。

——現役の時も医学部を受験したのですか?

A.Iさん:はい。医学部を受験しましたが、合格できませんでした。センター試験の結果も奮わなかったので、国立医学部は受験できませんでした。予備校に通って、自分なりに勉強をしていたつもりでしたが、医学部の受験のためにすべきことが分かっていないと感じました。
そんなときに学び舎東京PLUSを見つけ、パーソナルトレーナーが医学部受験への道筋を立ててくれるというしくみに魅力を感じて、1年間をここで過ごすことに決めました。

——入塾時の成績はどのようなものだったのでしょう。

中村トレーナー:医学部受験の主要科目である英数物化の偏差値が河合塾記述模試で50程度、前年度センター試験も同じく英数物化で75%、国語と社会では60%くらいという成績でした。この状態から、1年で国立の医学部を突破するのは、普通ならちょっと難しいところです。

——それでも、5月には国語や社会の対策を始めていますね。私立大学に絞って国語や社会の対策は後回しにしてしまうという選択肢もあり得たと思うのですが、国公立にこだわったのは、それだけ勝算があったということでしょうか。

中村トレーナー:学習の戦略をきちんと練り、それを実行できれば勝算があると思っていました。

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学習時間を最小化するための細かなプランニング

——どのような戦略でしょう。

中村トレーナー:一口に国立大学といっても、思考力を深く問う問題を出題する大学と、定型的な解法を正確に理解し運用できる能力を見る大学があります。入塾当初は、そのどちらに対応するにも正直なところ力不足ではありました。ただ、4月中頃には、「A.Iさんは定型解法の運用を正確に行う力の方が高そうだ」と感じていました。

そういうった個人の向き・不向きにあわせて受験校を選定し、学習の無駄を削れば、合格の水準まで学力をあげることができると考えていました。国立大学では国語や社会の得点力も重要です。5教科すべてにおいて、特に武器となる教科がないという状態ですから、いかに時間当たりの学習成果をあげていくかということを常に意識してプランニングしていきました。

教科別の基本的な方針としては、

①主要科目(英数理)を基礎から鍛え直し、夏までに医学部入試標準のレベルの問題に対応できるようにする。

②主要科目の基礎固めに影響しないようにリソースを最小限に抑えながら国社のセンター対策を行い、最終的に80%の得点を目指す。

というものです。

そしてこれは「戦略」と呼べるものではありませんが、彼女はとてもまじめで、1年間で欠席したのは高熱を出してしまったたった1日だけ。国立大学への進学を強く望んでいましたし、それに見合う覚悟のようなものを感じさせてくれました。この思いには何としても応えたいと考えていました。

A.Iさん:毎日のように何度も何度も面談をして、プランを話してもらったり。学習の進め方や、疑問に感じたこと、不安に思ったこと、なんでも話ができる存在でした。それはとても心強いことでした。そのおかげで1年間頑張れたんだと思います。

——実際に5月頃からは国語や社会の対策を始めています。

中村トレーナー:はい。初めは(数学+理科+英語):(国語+社会)を9:1くらいの割合でプランニングしていました。そこからすこしずつ、そのバランスをずらしていったんです。

数学や理科、英語といった基礎の構築に時間をかけなければならない教科には、大量の時間が最初にどうしても必要です。ただ、たとえば数学などだと、基礎を徹底的に学んで足腰を強くすることで、学習時間を減らしていくことさえ可能なんです。実際、直前期には数学の学習時間の割合は大きく減っていました。冬前くらいからは、国語の漢文・古文、と現代社会の暗記や演習などに学習時間の半分ほどを費やしていました。

A.Iさん:最初はほんとうに基礎を鍛えられました。

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数学は解法の「思い付き方」を鍛えた

——基礎が大切だということはよく耳にします。具体的にはどのような取り組みをされましたか?

中村トレーナー:数学でいうと、教科書レベルの公式や定理を知ってはいても応用的な問題になるとまったく手が付けられない状態でした。ある程度の問題はできるのですが、ある具体的な問題の解法を表面的に覚えているだけなので、完全に型にはまった問題だけしかとけないという状態です。

A.Iさん:解答、解説を読めば理解できても、自力では解法を全く思いつきませんでした。知っている問題と似た感じだな、と思ってもちょっと違うともうできない。

中村トレーナー:この点を解決するために、問題に対する「最初の一手」に至るまでのプロセスを可視化するという練習を行いました。与えられた条件からどんなことを考えたかという「思考」を見えるようにするということです。

問題に対して、「いまどんな公式が使えるか?」「複数あるアプローチの中で最適なものはどれか? それはなぜか?」ということを、きちんと言語化して、やっと数式を書き始めるという練習です。

①問題を見て→②思考して、解法を思いつき→③処理をする。という数学の課題解決アプローチのうち②の「思考して、解法を思いつく」というところを鍛えることが、学び舎東京PLUSでいうところの「基礎を鍛える」ということです。

また、こうして「解法を思いつくまでのプロセス」を目に見えるようにすることで、はじめて反復的な練習が可能になります。

A.Iさん:自習時間には授業で得たことを反芻して、最初の数式以前に考えたことを再現できるようにしていきました。「解法の思い付き方」を鍛えるというのは目から鱗でした。

中村トレーナー:初めは苦しいのですが、公式や定理の数には限りがあります。ひとつひとつ鍛えていけば、かならず強固な基礎が作られるし、それさえ身に付けば数学は楽しいものになります。

英語は「トレーニング」を意識。第二言語習得研究をベースに科学的に鍛えた

——英語についてはいかがでしょうか。

中村トレーナー:学び舎東京PLUSでは『第二言語習得研究』といって、人が第二言語(外国語)を習得するプロセスやメカニズムを研究する学問を応用した授業を行っています。私たちが京都で運営する烏丸学び舎(からすま・まなびや)という予備校を最初にはじめた2010年の頃から、この方法で科学的に指導をしてきました。

A.Iさん:毎日音読やシャドーイングをするなど、なかなかこれまでにない方法でしたが、読解スピードは明らかにあがっていきました。それに語彙も大きく増えたので、英語もかなり得意になってきました。

中村トレーナー:英語では音読などが有効だということは言われていますが、日々の勉強に追われて疎かになりがちなものでもあります。ですから、毎日設定されているトレーニングアワーという基礎練習の時間に、音読やシャドーイングのメニューを必ず組み込んで日々取り組んでもらいました。スピードをあげる、というのは知識ではなくて技能、技術の部分ですから、やはりトレーニングが大切ですね。

A.Iさん:それとは別に、医学部の英語に出てくるような複雑な英文の文構造を取る方法なども授業の中でかなり丁寧に扱ってもらえました。これまでフィーリングでなんとなく解釈していたようなものもあえて細かく見ていくことで、対応できるようになってきたんです。

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——第二言語習得研究と受験対策英語の合わせ技、という感じですね。理科はどうでしょう。

中村トレーナー:理科も数学と似たような状態で、化学・物理とも用語の定義や公式を正確に理解できていませんでした。なんとなく知っていることから、ふわっと解法をあてはめて問題を解きに行くような感じでした。

A.Iさん:授業では教科書にでる語句を正確に説明するということを徹底して基礎を鍛えてもらいました。

中村トレーナー:教科書を隅から隅まで精読して、講師が口頭試問していくという形で基本事項の理解を徹底させていきました。

A.Iさん:言葉の定義を覚えていくと、明らかにすぐに解ける問題が増えてきて……定義の中に解法がある、というふうに感じるようになったんです。

中村トレーナー:基礎を徹底して固めるのは地道なことです。問題演習など華やかなところに行きたくなりますが、基礎固めに時間をかけることで全体の学習時間は圧縮できます。

主要科目の基礎固めの結果、国語や社会の勉強時間を捻出できた

——そうした基礎固めの結果、夏以降は国語や社会に使う時間を増やすことができたということですね。

中村トレーナー:先ほどお話ししたとおり、主要科目とセンター国社の対策を同時に進めたのですが、時間の制約は想像以上に厳しいものでした。夏頃でも国社に使える時間はせいぜい1日あたり90分といったところでした。そこで社会の選択科目を倫政から現代社会に切り替えました、地歴公民の中でもっとも覚えることが少ないのがその理由です。選択科目が決まってからは、限られた時間をプランニング調整して割り振っていきました。

A.Iさん:かなり細かく時間設定をして、短時間で学んでいきました。

中村トレーナー:例えば、1限(9:55-11:25)に古文と現社の対策を行う日には、次のような形で割り振りをしていきました。

9:55-10:10 古文単語テスト3枚を10分で解き、5分で答え合わせ
10:10-10:50 古文マーク問題を20分で解き、残り20分で答え合わせ
10:50-11:25 現社のテキスト第○章を20分で通読、残り15分で巻末の一問一答を解いて復習

他の教科も同様に細かくプランニングしていたので、かなりきつかったと思いますが、こちらの指示したことを100%こなしてくれました。

——最後に、1年間の学習を終えて合格を手にした今の感想を教えてください。

A.Iさん:ほんとうにあっという間の1年間でした。1年前の自分とはまるで違うと思います。とにかく質を意識して、同時に量もこなして、ひたすら目標に集中して勉強をすすめることができました。私は、1年だけという約束で医学部受験に向けた浪人生活を送らせてもらっていましたが、絶対に失敗できないというプレッシャーに負けずがんばれたのは、目の前のことに向き合える環境があったこと、それから、不安を吹き飛ばすだけの結果が途中からでてきたことによると思います。1年でほんとうに大きく変われました。ありがとうございました。

中村トレーナー:1年前は私大医学部も全滅というレベルから、1年間で二つの私大に特待生として合格、さらには国立医学部にも合格するまでに成長しました。学び舎東京PLUSで過ごす日々は彼女にとって決して楽ではなかったはずですが、ほんとうにすばらしい頑張りだったと思います。常に自分の課題に正面から向き合い、大きな成功を手にした彼女を、トレーナーとして誇りに思います。こちらこそ、ほんとうにありがとうございました。

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インタビュー中、ご本人とトレーナーはとても親しげで、この一年の大きな成果を分かち合える喜びにあふれていました。たった1年でも、人は大きく変われます。本人の熱意や思いを十分にいかすことに成功した、細やかでロジカルな計画。パートナーとしての信頼を感じさせてくれるとても印象的なインタビューでした。
「学び舎東京plus」は「受験 × パーソナルトレーナー」というこれまでになかった仕組みの新しい予備校。「受験のパーソナルトレーナー」が、これまで以上に徹底的に、ひとりひとりに関わっていきます。

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