目次

  1. はじめに
  2. 概要
    1. 試験日
    2. 試験範囲・試験時間・解答形式
    3. 配点
    4. 出題の傾向と特徴(概要)
  3. 出題の傾向と特徴(詳細)
  4. 試験対策・勉強法とおすすめ参考書紹介
    1. 単語と文法の基礎を固める
    2. 長文問題に取り組む
    3. 文法問題に取り組む
    4. 過去問・模擬試験を用いた演習

1. はじめに

広島大学は、広島県広島市および東広島市にキャンパスを持つ国立大学です。教育学部に特に力を入れており、旧帝国大学ではないものの、岡山大学などとともに中四国地方では最もブランド力のある大学として知られています。

地元での就職率も高く、公務員として官公庁で働く人もいれば、地元の有力企業を中心に民間企業に進む人も多いようです。一方、在学中に専門職に就くための資格試験に挑戦する人や、大学院に進学して高度な専門知識を必要とする仕事に就く人や、研究者を目指す人も多く存在するため、幅広い進路が開けていると考えられます。

また、入試問題の傾向としては、一般的な国公立大学に見られる傾向ですが、自由英作文や要約問題など記述式の問題が非常に多いため、記述力をつけることがポイントとなります。後半では詳しい勉強法についても解説していきます。

看護学部を卒業後、医学部受験に挑戦。卒業後わずか1年で合格を勝ち取った「教科書レベル」からの挑戦
人気記事

2. 概要

2.1 試験日

2月25日
9:00-11:30 数学
12:30-14:30 理科2科目
15:20-17:20 外国語

2月26日
9:00~ 面接

※2018年度入試は終了しました。

2.2 試験範囲・試験時間・解答形式

(試験範囲)
・英語
『コミュニケーション英語Ⅰ』, 『コミュニケーション英語Ⅱ』,『コミュニケーション英語Ⅲ』, 『英語表現Ⅰ』,『英語表現Ⅱ』,『英語会話』
・ドイツ語,フランス語及び中国語
英語に準じます。

(試験時間)
120分

(解答形式)
全問記述式

2.3 配点

医学部(医学科A配点):300/1800点
医学部(医学科B配点):600/1800点

2.4 出題の傾向と特徴(概要)

広島大学の英語問題は、英文和訳や内容説明問題といった一般的な国公立大学レベルの問題が中心に出題され、例年大問1に要約問題(250~270語)、大問3, 4に長文問題、大問2に会話文問題、大問5にグラフを用いた問題自由英作文と通常の自由英作文(90語程度)が出題されます。要約問題や図表付きの自由英作文は珍しい傾向なので、対策に注意が必要です。また、言うまでもなく記述問題にかける時間配分が合否の鍵を握ると言えます。長文のジャンルは幅広く出題されますが、読みやすいため標準レベルの長文が読めるように対策しておけば十分対応することができます。以上を踏まえて対策を立てていきましょう。

3. 出題の傾向と特徴(詳細)

3.1 英文和訳

多くの大学と同様に、広島大学の英語問題では英文和訳問題が長文問題の中で出題されます。複雑な英文や難単語は出題されないので、基本的な英文和訳の技術を身につけておけば対応は可能かと思います。文法知識と構文把握の練習をしておきましょう。

3.2 選択式問題

選択式問題は長文、会話文問題の中で出題されます。私立大学のように、空所補充から類義語、内容一致など幅広く出題されます。難易度は最難関レベルというわけではないので、効率よく解いて、要約や自由英作文に時間を残しておきたいものです。

3.3 内容説明問題

内容説明問題は長文問題の中で出題され、字数が指定されていない問題と指定されている問題があります。長さは50語前後のものが多く、難易度もそこまで高いわけではないので、長文問題集などを通じて、一般的な内容説明問題の学習をしておけば対応できます。

3.4 自由英作文問題

広島大学では、自由英作文が2つ出題されます。一つは一般的な自分の意見を書く形式の問題ですが、もう一つは図表を見て書くタイプの問題です。図表を見て書くタイプの問題は非常に珍しい傾向なので、一般の英作文演習や他大学の過去問で類題を探すのは難しいでしょう。少し傾向は異なりますが、TEAPのライティングは図表を見て書く形式なので、参考にしてみてください。

3.5 要約問題

広島大学では、例年大問1で要約問題が出題されます。長文を読み、日本語で要約を書く一般的な形式ではありますが、国公立の中にも要約問題を課す大学はあまりないため、参考書が少ないのがネックです。しかし、一度コツをつかんでしまえば比較的得点源にできる分野であること、要約力をつけることは多方面で応用の効く力であることなどから頑張って取り組んでいただきたいところです。

4. 勉強法とおすすめ参考書の紹介

4.1 単語と文法の基礎を固める

広島大学の英語長文は標準的なレベルです。そのため、まずは基本的な英単語をしっかりと定着させましょう。英作文を書く量が多いので、英単語から意味を言える状態にするだけでなく、日本語から英単語を書けるようにしておくことが特に重要です。代表的な単語帳には以下のものがあるので、参考にしてみてください。

・『システム英単語』
『システム英単語』

・『ターゲット1900』
『ターゲット1900』

これよりレベルが上の単語帳もありますが、広島大学の場合は英作文が多いため、認識レベルの単語を増やすよりも上記のレベルの定着度を伸ばした方が得策と言えます。また、熟語帳も1冊仕上げておきましょう。

・『速読英熟語』
『速読英熟語』

・『解体英熟語 改訂第2版』(Z会出版)

次に、文法対策です。2次試験では文法の4択問題などが出題されることはありませんが、センター試験で必要になりますし、英文法力が無くては英作文を書くことはままならないので、しっかりと文法を学習しておきましょう。まずは、下記のような一般的な文法学習をこなしておきましょう。

・『アップグレード 英文法・語法問題』
『アップグレード 英文法・語法問題』

・『NEXT STAGE 英文法・語法問題 3rd Edition』
『NEXT STAGE 英文法・語法問題 3rd Edition』

さらに余裕があれば、応用レベルの問題集にも挑戦してみましょう。ただし、広島大学ではそこまで高い文法力を要求する問題が出題されるわけではないので、全て解く必要はありません。むしろ、英文和訳や要約など幅広く学習しておくことの方が重要だと言えます。

・『全解説頻出英文法・語法問題1000 』
上記と似た形式ですが、応用レベルです。

・『全解説実力判定英文法ファイナル問題集―文法・語法・イディオム・会話表現の総仕上げ (標準編)』
ランダム形式の問題集なので、単元別に慣れてしまった人は、こちらに取り組んでみましょう。また、より難易度の高い「難関大学編」もあります。

一部始終まで読まなくても構いませんが、文法の参考書も適宜利用すると良いでしょう。単元別の問題を解いていて、苦手だと感じた部分を読んでみると良いと思います。

・『総合英語Forest』
『総合英語Forest』

4.2 長文問題に取り組む

本学部は長文問題が大半を占めるので、最も時間をかけたい分野です。最終的には最難関レベルまで高めたいところではありますが、基本から少しずつ力をつけていくことが大切です。まずは、レベル別に分かれている長文問題集で、自分のレベルに合ったものから取り組んでみましょう。

・『やっておきたい英語長文』
『やっておきたい英語長文』

・『レベル別長文問題集』
『レベル別長文問題集』

下記の問題集はリスニングCDがついているので、シャドーイングやディクテーションなど、リスニングのトレーニングも行いましょう。リスニングテストが無いとしても、リスニング学習は速読力を鍛えるのに有効ですから、本学部のように難解かつ分量の多い長文問題を出す入学試験の対策には、リスニング学習を交えるのが理想的といえます。

・『大学入試英語長文ハイパートレーニング (レベル3)』(桐原書店)
・『大学入試 全レベル問題集 英語長文 6国公立大レベル』(旺文社)

最後の仕上げに難関レベルの長文問題集にも挑戦してみましょう。その他、出展となっている英字新聞や雑誌を日頃から読んでおくことをおすすめします。定期購読をすれば安いですし、ウェブサイト上で無料で読めるものもあるので、積極的に利用しましょう。

・『TopGrade 難関大突破 英語長文問題精選』(学習研究社)
・『難関大のための 上級問題 特訓リーディング』(旺文社)

4.3 英文和訳に取り組む

次に、英文和訳の演習に入りましょう。広島大学の問題では、そこまでの難問は出題されないので、基本的な英文和訳の学習ができていれば対応することが可能です。ただし、英文の中に構文が入っている場合があるので、まずは構文集から着手すると良いのではないかと思います。構文集は自分の取り組みやすそうなものを選んでいただいて構いません。また、下記に代表的なものを紹介いたしますが、どれか1冊に取り組めば十分です。

・『英語の構文150』
『英語の構文150』

・『解体英語構文 改訂版』(Z会)

次に、英文和訳の演習に入りましょう。実力に不安のある人は、まず入門編から始めてみてください。

・『入門英文解釈の技術70』
『入門英文解釈の技術70』

・『英文読解入門基本はここだ!―代々木ゼミ方式 改訂版』

それが終わったら、次はいよいよ入試レベルの問題に取り組んでください。

・『ポレポレ英文読解プロセス50』
『ポレポレ英文読解プロセス50』

・『英文解釈の技術100』
『英文解釈の技術100』

4.4 英作文に取り組む

広島大学は、和文英訳問題が出題されず、自由英作文が2題出題されるという変わった出題形式となっています。それぞれ100字、80字程度なので、それほどの量ではありませんが、二つ合わせると200語近く書かなければならないため、慣れていないと思いの外、時間がかかってしまうことがよそうされます。

ちなみに、英作文と言えば、一部の大学では非常に英訳しにくい和文英訳問題が出題されますが、そのような対策は不要です。しかし、一般的な和文英訳問題は解けるようになっておきたいものです。このような学習を通じて自分が書ける英語の幅を広げることが、最終的に優れた自由英作文を書ける力につながるためです。そこで、まずは下記の基本的な和文英訳問題に取り組んでみましょう。

・『ドラゴン・イングリッシュ基本例文100』
『ドラゴン・イングリッシュ基本例文100』

このほか、先ほど挙げた『アップグレード 英文法・語法問題』などは和訳を見て英文を書けるようにする学習法も有効です。英作文では文法や構文が適切に使えているかどうかが重要なポイントとなるためです。

文法の詳しい解説が書かれた英作文の参考書もあります。以下の参考書が特におすすめです。

・『大矢英作文講義の実況中継』
『大矢英作文講義の実況中継』

・『竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本』
『竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本』

一通り基本的な英文が書けるようになったら、自由英作文の対策に入りましょう。

・『[自由英作文編]英作文のトレーニング』
『[自由英作文編]英作文のトレーニング』

・『大学入試英作文ハイパートレーニング 自由英作文編』(桐原書店)

広島大学の自由英作文では、一つは自分の意見を述べる典型的なパターンの自由英作文問題ですが、もう一つは図表を見て答えるタイプの問題です。類問としては、外部民間英語検定試験のTEAPが図表を用いた英作文が出題されるので、そちらも参考にしていただきたいと思います。

4.5 要約問題に取り組む

広島大学は、大問1にて要約問題が出題されるので、そちらの対策も行っておきましょう。全国的に見ても、要約問題を課す大学は少なく、参考書の数も豊富ではありません。また、仮に広島大学を受験しなかった場合、要約にかけた時間が無駄になってしまうのではないかと思う人もいるかもしれません。しかし、要約ができることは読解力を養う上で非常に重要なことなので、決して無駄になることはありません。

要約をするに当たり、一つは長文問題を解いたときに、同じ素材を使って要約してみるという学習法があります。例えば、先ほどご紹介した『やっておきたい英語長文500』では、解答のページに要約が書かれています。このように英文読解と合わせて学習してみてください。

その他、要約を集中的に学習したいという人には、下記の問題集をおすすめいたします。

・『英文要旨要約問題の解法』(駿台文庫)
・『東京大学英語 5 要約』(河合出版)
・『英文解釈要約精講』(開拓社)
・『TopGrade 難関大突破 英語長文問題精選』(学習研究社)
主に東大受験生を意識した問題集なので、内容は難しいです。比較的解きやすい問題だけピックアップして取り組むのも良いでしょう。

その他、要約問題が出題される他大学の過去問にも取り組んでおきましょう。ちなみに、2017年現在、過去数年の間に要約問題が出題された大学は東京大学、兵庫県立大学、静岡県立大学、佐賀大学、高知大学(人文)などがあり、このような大学の過去問にも当たっておくと望ましいでしょう。

4.6 過去問・模擬試験を用いた演習

最後に過去問、模擬試験を用いて演習を行っておきましょう。要約問題に関しては、先ほど述べた通りですが、英文和訳や内容説明問題に関しては、スタンダードな傾向なので、広島大学の過去問だけでなく、幅広く国公立大学の問題を解いておくことをおすすめします。また、他の国公立大学に比べると、要約問題や自由英作文問題など、出題の形式が幅広いため、バランスの取れた学習を心がけましょう。

(参考)
日経BPコンサルティング調べ「大学ブランド・イメージ調査2016-2017」【中国・四国編】
広島大学|各学部・研究科の就職状況
広島大学|平成30年度広島大学学生募集要項 一般入試(前期日程・後期日程)