目次

  1. はじめに
  2. 概要
    1. 試験日
    2. 試験範囲・試験時間・解答形式
    3. 配点
    4. 出題の傾向と特徴(概要)
  3. 出題の傾向と特徴(詳細)
  4. 試験対策・勉強法とおすすめ参考書紹介
    1. 単語と文法の基礎を固める
    2. 長文問題に取り組む
    3. 会話文問題に取り組む
    4. 英文和訳問題に取り組む
    5. 和文英訳問題に取り組む
    6. 過去問・模擬試験を用いた演習

1. はじめに

早稲田大学理工学部は、2007年に基幹理工学部、創造理工学部、先進理工学部の3つに分かれました。このように3つに分類されることによって、それぞれの学部で細かく専門的な内容を学ぶことができ、専門性を高めることができるようになっています。例えば、先進理工学部では、①情報・システム、②バイオ・ライフサイエンス、③環境、④エレクトロニクス・電気・電子、⑤メディカル・バイオテクノロジー、⑥エネルギーに分かれています。
理工系の学部ではよくあることですが、卒業後は大学院に進学する人が大半を占めます。特に先進理工学部では約8割の卒業生が大学院に進学しています。そして、卒業後は自分の専門分野を活かした方面に就職するケースが多いようです。

受験にこそパーソナルトレーナーを。4年間、一次試験すら通過できなかった僕が『医学部合格』を勝ち取れた理由
人気記事

2. 概要

2.1 試験日

2月16日
9:40-11:40 数学
13:00-15:00 理科(2科目)
16:00-17:30 英語

2.2 試験範囲・試験時間・解答形式

(試験範囲)
・外国語
英語(コミュニケーション英語基礎・コミュニケーション英語I・コミュニケーション英語II・コミュニケーション英語III・英語表現I・英語表現II)

(試験時間)
90分

(解答形式)
マークシート解答用紙 / 記述解答用紙併用

2.3 配点

数学:120/360点
理科:120/360点
外国語:120/360点
※創造理工学部建築学科のみ、下記のテストが追加される。
2月17日(土)
空間表現(鉛筆デッサンなど):9:40-11:40
40点満点

2.4 出題の傾向と特徴(概要)

早稲田大学理工学部の英語問題は、大問1に長文問題とそれに関連した短めの長文が2つ、大問2に長文問題の中での語句整序問題、大問3に長文の空所補充問題と文・段落の整序問題、大問4に図表の読み取りや計算を要する問題、大問5に一文に単語を補充する問題が出題されます。

このように多岐にわたる問題構成になっている他に本学部の問題の特徴として、難易度に大きな差がある点が挙げられます。難問は時間がかかる傾向にある一方、簡単に解答できる問題もあります。合格点を獲得することができるかどうかは、そのような問題をいかに正確に得点することができるか、難問に時間をかけ過ぎないことにかかっていると言えるでしょう。

長文は最も長い大問1の長文が1000語近くに及びます。さらに、大問1には他に2つ短めの長文があり、他の大問にも長文があるため、合計するとかなりの量に及びます。精読力も必要ですが、それ以上にある程度素早くスムーズに英文を読むことができなければ、時間が足りなくなることは必至です。長文のレベル自体はそこまで複雑ではないことが多いのですが、理系分野の長文を中心に数学や理科に関する専門的な単語が散見されるため、読みにくいと感じるかもしれません。また、文系に関連した文章が出題されることもあるため、多様なテーマの英文に触れておくことが大切です。

文法の単独問題は今のところ出題されていませんが、正確に英文を読む上では必要不可欠です。高度な知識を使う文法問題にまで手を広げる必要はありませんが、基本レベルの問題に関して漏れが無いようにしておきましょう。

3. 出題の傾向と特徴(詳細)

3.1 長文内容一致問題

本学部の長文は、最も長いものが大問1の長文です。文章の記述が言い換えられた選択肢が正解となっている場合がほとんどなので、しっかりと内容理解ができていないと間違えてしまうでしょう。また、大問1は全部で3つの長文で構成されており、複数の文章を関連させて解く融合問題も出題されます。
大問4の長文問題では、帰納法と演繹法、真と偽などといった論理的思考に関する長文が出題される傾向があります。このような文章は知識の有無が理解度に直結するので、苦手な人は対応しておく必要があります。

3.2 長文空所補充問題

大問2では長文の途中の空所に入れる内容を並び替える語句整序問題が出題されます。この問題はヒントとなる日本語が与えられていないため、文章を読みながら文脈で判断しながら問題を解くことになります。直前直後だけ読んで解答しようとしてもうまく行かない問題があります。その度に前に戻って読んでいるようでは、かえって時間がかかってしまいます。面倒だと思うかもしれませんが、最初から文章を読みながら解答していくことをお勧めします。

3.3 同義語問題

大問3の前半は、長文空所補充問題となっています。本学部の空所補充問題は、文法や語法の知識で解く問題はほとんどなく、大半は文脈の流れに沿った語彙を選ぶという形式です。そのため、大問2と同様に基本的には文章を最初から読んでいき、文意に合うものを選んでいくようにしましょう。

3.4 内容説明問題

大問3の後半は文整序と段落整序問題です。いずれも私立大学では珍しい形式の問題で、論理的思考力を必要とする問題です。東大など同様の形式の問題を出題する大学の過去問や問題演習を通じて慣れておくとともに、普段の読解では段落ごとのまとまりに意識をして読むことが大切です。

3.5 英文和訳問題

大問4では図表の読み取り問題が出題されます。文章と図表を見比べながら読むことが要求されますが、内容的には複雑なものはほとんどありません。また、計算を要する問題もありますが、理系の学生であれば問題無く解答できるレベルのものばかりなので、英文の意味さえつかめていれば問題ありません。

3.6 和文英訳問題

大問5は共通語の問題で、2つの文の空所に共通する単語を選ぶ問題です。記述式ではありませんが、a~gは1、h~mは2、n~sは3、t~zは4と数字が設定されており、正しい数字の組み合わせを選ばなければならないため、正確なスペルを知らなければ答えられないようになっています。また、最初のアルファベットはあらかじめ与えられています。
したがって、例えば空所に入る単語がaboutだと思ったら、a1344という選択肢を選ぶことになります。

3.7 会話文問題

会話文問題ではありますが、会話の流れを追うのが難しいというよりは、長文問題と出題形式が似ており、空所補充、内容一致、下線部の内容説明問題などが主な出題形式です。2017年度はインタビュー形式の問題が出題されました。

4. 勉強法とおすすめ参考書の紹介

4.1 単語と文法の基礎を固める

本学部の問題は、長文と要約問題、語句整序問題が大きな配点を占めます。そこで、特に単語と文法を押さえておくことが重要です。また、大問5では正確なスペル知識が求められるので、英単語の意味を答えられるというだけでは不十分です。日本語から正確な英単語が書けるように対策をしておきましょう。

『システム英単語』

・『ターゲット1900』
『ターゲット1900』

さらに、下記の上級レベルの単語帳にも手を伸ばしてみましょう。本学部の長文はレベルが高いので、やるかやらないかで差がつくはずです。ただし、上記の単語帳の定着を優先させてください。

・『キクタン リーディングAdvanced6000』
『キクタン リーディングAdvanced6000』

・『単語王2202』
『単語王2202』

・『速読英単語2 上級編』
『速読英単語2 上級編』

また、長文読解などで英熟語の知識も必要とされるので、熟語帳にも取り組んでいただきたいと思います。代表的なものは、以下の通りです。

・『速読英熟語』
『速読英熟語』

・『解体英熟語 改訂第2版』(Z会出版)

次に文法対策を行いましょう。本学部の入試問題では大問2で語句整序問題が出題されます。また、長文の選択肢を正しく読む上で文法の基礎的な知識は不可欠です。マイナーな文法知識は必要は無いので、基礎を中心に固めておきましょう。

・『アップグレード 英文法・語法問題』
『アップグレード 英文法・語法問題』

・『NEXT STAGE 英文法・語法問題 3rd Edition』
『NEXT STAGE 英文法・語法問題 3rd Edition』

基礎が固まったら、さらに難易度の高い文法問題にもチャレンジしましょう。

・『全解説頻出英文法・語法問題1000』(桐原書店)
・『大学入試英語頻出問題総演習』(桐原書店)

本学部の問題では、整序問題が出題されるため、整序に特化した問題集にも取り組んでおきましょう。

・『英語整序問題精選600』(河合出版)
・『頻出英語整序問題850』(桐原書店)

さらに、様々な形式の問題がランダムに掲載されている問題集で、仕上げましょう。文法形式別の問題集はどうしても答えが半分わかってしまう(例えば不定詞の章をやっていたら、不定詞が出るということがあらかじめわかっている)ので、ランダム形式で正解できてこそ、本当に文法力がついていることがわかります。

・『全解説実力判定英文法ファイナル問題集―文法・語法・イディオム・会話表現の総仕上げ (標準編)』(桐原書店)
・『全解説実力判定英文法ファイナル問題集―文法・語法・イディオム・会話表現の総仕上げ (難関大学編)』(桐原書店)

英文法問題集を解いていて、解説を読んでも理解が不十分だと感じたら、参考書を読んでみることをおすすめします。代表的なものを挙げますが、学校で使用しているものがあればそれでも十分です。

英文法問題集を解いていて、解説を読んでも理解が不十分だと感じたら、参考書を読んでみることをおすすめします。代表的なものを挙げますが、学校で使用しているもの(beやEvergreen, Zestarなど)があればそれでも十分です。

・『総合英語Forest』
『総合英語Forest』

さらに、構文についても取り組んでみましょう。文法力と同様、長文問題で選択肢を正確に読むためにも構文力は欠かせません。

・『英語の構文150』
『英語の構文150』

・『解体英語構文 改訂版』(Z会)

4.2 長文問題に取り組む

本学部の問題では大問1で理系の内容を中心とした長文が出題されます。特に大問1の長文は1000語前後に及ぶため、この長さの長文を読み切る力を最終的には養う必要があります。まずは、現在のレベルに応じて適した問題集に取り組みましょう。

・『やっておきたい英語長文』
『やっておきたい英語長文』

・『レベル別長文問題集』
『レベル別長文問題集』

下記の問題集はリスニングCDがついているので、シャドーイングやディクテーションなど、リスニングのトレーニングも行いましょう。リスニングテストが無いとしても、リスニング学習は速読力を鍛えるのに有効です。

・『大学入試英語長文ハイパートレーニング (レベル3)』(桐原書店)
・『大学入試 全レベル問題集 英語長文 6国公立大レベル』(旺文社)

最後の仕上げに難関レベルの長文問題集にも挑戦してみましょう。

・『TopGrade 難関大突破 英語長文問題精選』(学習研究社)
・『難関大のための 上級問題 特訓リーディング』(旺文社)

4.3 文整序・段落整序問題に取り組む

本学部では文整序、段落整序問題が出題されます。このような問題は比較的私立大学では珍しいので、演習不足になりがちではないかと思います。特に苦手意識を感じる人は、このような形式の問題集に取り組んでおくことをお勧めします。

・『東京大学英語3 段落整序』(河合出版)

これらが本当に苦手な人は、より簡単なレベルの問題が過去のセンター試験で手に入るので、取り組んでみましょう。赤本は安価で25年分も入っているので、これを買えば豊富に演習量を積むことができます。慣れてきたら、関西大学、慶應義塾大学医学部など類似した問題が出題される過去問を解いてみましょう。

4.4 過去問・模擬試験を用いた演習

最後に過去問を用いて演習をしましょう。長文の分野や問題傾向など本学部の問題は少し特殊ではありますが、他の学部の問題にも積極的に取り組んでみてください。また、単元別に苦手なところが明確な場合は、その問題を中心に取り組んでみましょう。本学部の場合、文整序・段落整序問題(大問3)と単語の問題(大問5)を苦手とする人が多いのではないかと思われます。大問3は前述した他大学の過去問を利用したり、大問5は単語帳を日本語から英語を書く練習をすることによって伸びて来ることでしょう。メジャーな単語帳は別売で問題集もついているので、それを利用するというのも良いと思います。

単元別の学習と時間を計りながら通しで過去問を演習する学習を交互に交えて実戦力をつけていきましょう。また、単元別の学習には早稲田のみの過去問が掲載されている問題集もあるので、是非一度取り組んでおきましょう。

・『早稲田の英語[第6版]』(教学社)

(参考)
早稲田大学基幹理工学部・研究科
早稲田大学先進理工学部
早稲田大学創造理工学部・研究科
早稲田大学 2018年度(平成30年度) 入学試験関連情報|一般入試、センター利用入試 入試要項|本文