目次

  1. はじめに
  2. 概要
    1. 試験日
    2. 試験範囲・試験時間・解答形式
    3. 配点
    4. 出題の傾向と特徴(概要)
  3. 出題の傾向と特徴(詳細)
  4. 試験対策・勉強法とおすすめ参考書紹介
    1. 単語と文法の基礎を固める
    2. 長文問題に取り組む
    3. 文法問題に取り組む
    4. 英作文問題に取り組む
    5. 過去問・模擬試験を用いた演習

1. はじめに

早稲田大学法学部は、私立大学法学部の中でも最難関レベルの一つとして知られています。同大学の法科大学院からは毎年数多くの司法試験合格者が輩出されており、実際、日本の法律家の約7分の1は早稲田大学法学部出身者であるとも言われています。他にも、卒業後は官公庁、金融、マスコミ、教育、商社など幅広い分野で活躍する道が開かれています。

法学部はどこの大学でも得てして難易度が高いものですが、慶應義塾大学法学部と並んで私大法学部の頂点に君臨します。

次章以降では、早稲田大学法学部の入試問題の傾向や対策・勉強法の詳細について解説いたします。

看護学部を卒業後、医学部受験に挑戦。卒業後わずか1年で合格を勝ち取った「教科書レベル」からの挑戦
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2. 概要

2.1 試験日

2月15日
10:00-11:30 外国語
13:00-14:30 国語
15:30-16:30 地歴公民または数学(数学選択の場合はセンター試験で受験済みのため一般入試当日は2時限目で帰宅)

※2018年度入試は終了しました。

2.2 試験範囲・試験時間・解答形式

(試験範囲)
・外国語
英語(コミュニケーション英語基礎・コミュニケーション英語I・コミュニケーション英語II・コミュニケーション英語III・英語表現I・英語表現II)、ドイツ語、フランス語

ただし、 ドイツ語・フランス語を選択する場合は、センター試験の当該科目を受験する。センター試験外国語得点(配点200点)を一般入試外国語得点(配点60点)に調整される。

(試験時間)
90分

(解答形式)
マークシート式・記述式併用

2.3 配点

外国語:60/150点
国語:50/150点
地歴または数学:40/150点

2.4 出題の傾向と特徴(概要)

近年の早稲田大学法学部の英語入試問題は大問1と2に長文問題、大問3~5に英文法問題、大問6、7に英作文問題が出題されます。従来、大問6は条件英作文だったのですが、2017年の入試はグラフを読み取る形式の英作文に変更となりました。

長文は大問1、2ともに1000語前後の非常に長い長文が出題され、段落要旨問題など論理的思考力を要する問題が多数出題されるため、単に英語の知識をつけるだけでは対応が難しいと言えます。また、長文の難易度も英字新聞や雑誌から出題されるため、このレベルの英文を読むのに四苦八苦しているようでは合格はおぼつきません。通常の長文演習に加え、本学部の過去問を数多くこなし、解答のコツをつかまなければなりません。

文法問題は比較的点数が取りやすいとは言われますが、それでもセンターレベルの文法問題集ではカバーしきれていないような知識が問われたり、一見そのような典型問題に思えても実はひっかけが隠されているというケースが多いため、相当の準備が必要です。また、文法問題は毎年のように傾向が変化するので、要注意です。

3. 出題の傾向と特徴(詳細)

3.1 長文内容一致問題

本学部の長文は2題出題されますが、いずれも1000語前後におよぶ長さの長文です。その上、設問も紛らわしいものが多く、一部合っていて一部間違っている誤りの選択肢に引っかからない注意力も必要とされます。問題形式自体はスタンダードなので、長文問題集などを通じて演習量を増やせば、点数が伸びて来ると思われます。

3.2 長文段落要旨問題

長文問題の中には段落要旨問題が含まれます。各段落の要旨を選ぶ問題となるのですが、選択肢の中にはいずれにも属さない、いわゆるダミーが含まれています。そのため、同じ固有名詞が含まれている選択肢を選ぶなどという短絡的なテクニックは一切使えず、むしろそのような選択肢はダミーではないかと疑うべきです。

中にはすぐに答えだとわかるものもあるので、迷うのであれば後回しにして先に自身のあるものから解いていき、消去法を狙うというのも手です。

3.3 英文法問題

大問3から5は英文法問題になります。典型的な4択問題から誤文訂正問題(下線が引かれている5か所のうち、誤りを含む箇所を選ぶ。ノーエラーの選択肢あり。)まで幅広く出題されます。2017年は出題されませんでしたが、それ以前は前置詞を当てはめる問題が毎年のように出題されていたので、前置詞の細かい用法まで覚えておいた方が良いでしょう。細かい形式は毎年のように変化するので、様々な形式の文法問題演習を行い、どのような形式の問題が出題されても解答できるように準備しておくことが重要です。

3.4 自由英作文問題

最後の大問6と7は、英作文が出題される傾向にあります。特に大問6は2017年に図表を読み取って描写する形式に変更されたので、注意が必要です。

2017年の大問7は世界人口についての大問6の図表をもとに、将来直面する問題を2つ書くという形式の問題でした。適切な単語が書けることは言うまでもなく、世界人口の増加によってもたらされる可能性のある問題を思いつかなければならないため、ニュースや新聞などを通じて時事的な素養を持つことが不可欠です。

1段落で書くように記載されていることから、100語程度書けば問題ありません。日頃の学習では、解答例などを参照してインプットを増やし、正確にアウトプットできるように単語、文法、作文力を身につけましょう。

4. 勉強法とおすすめ参考書の紹介

4.1 単語と文法の基礎を固める

まずは英語力の基本となる単語を覚えましょう。入試問題の後半には自由英作文が控えているので、最終的には日本語訳がわかるだけでなく、日本語から正確な英単語が書けるレベルにまで定着させなければなりません。難関大受験となると、難易度の高い単語を覚えなければならないと考えてしまいがちですが、本学部の場合、自由英作文が大問2つにわたっていることなどを考えると、センターレベルの単語の定着度を高めることの方が重要です。

・『システム英単語』
『システム英単語』

・『ターゲット1900』
『ターゲット1900』

また、長文読解などで英熟語の知識も必要とされるので、熟語帳にも取り組んでいただきたいと思います。代表的なものは、以下の通りです。

・『速読英熟語』
『速読英熟語』

・『解体英熟語 改訂第2版』(Z会出版)

次に文法対策を行いましょう。本学部の入試問題では典型的な文法の4択問題が出題されるので、特に重要度が高いと言えます。下記に紹介する文法問題集を超えるレベルの問題が中心に出題されますが、このレベルの文法知識を定着させることがまずは重要で、基礎がしっかりと定着する前に難関レベルの文法問題に取り組むのは効率の悪い学習法です。また、文法力が不正確だと長文の選択肢の意味を取り違えたり、自由英作文で不正確な文を書いてしまうなど入試直前期に修正が難しい問題が出てきてしまいます。基礎を作る段階でしっかりと固めておいてください。

・『アップグレード 英文法・語法問題』
『アップグレード 英文法・語法問題』

・『NEXT STAGE 英文法・語法問題 3rd Edition』
『NEXT STAGE 英文法・語法問題 3rd Edition』

さらに難易度の高い文法問題にもチャレンジしましょう。入試本番では、このレベルの文法力が問われます。

・『全解説頻出英文法・語法問題1000』(桐原書店)
・『大学入試英語頻出問題総演習』(桐原書店)

さらに、様々な形式の問題がランダムに掲載されている問題集で、仕上げましょう。文法形式別の問題集はどうしても答えが半分わかってしまう(例えば不定詞の章をやっていたら、不定詞が出るということがあらかじめわかっている)ので、ランダム形式で正解できてこそ、本当に文法力がついていることがわかります。

・『全解説実力判定英文法ファイナル問題集―文法・語法・イディオム・会話表現の総仕上げ (標準編)』(桐原書店)
・『全解説実力判定英文法ファイナル問題集―文法・語法・イディオム・会話表現の総仕上げ (難関大学編)』(桐原書店)

英文法問題集を解いていて、解説を読んでも理解が不十分だと感じたら、参考書を読んでみることをおすすめします。代表的なものを挙げますが、学校で使用しているものがあればそれでも十分です。

・『総合英語Forest』
『総合英語Forest』

さらに、構文についても取り組んでみましょう。文法力と同様、長文問題で選択肢を正確に読むためにも構文力は欠かせません。

・『英語の構文150』
『英語の構文150』

・『解体英語構文 改訂版』(Z会)

4.2 長文問題に取り組む

本学部の長文は、段落要旨を選択する問題が含まれていることが特徴的です。また、早稲田大学の他学部と同様、長文が長く、難易度も高いのでしっかりと時間を割いて対策をしましょう。まずは、下記のようなレベル別に分かれた問題集で、自分の実力に合ったレベルからスタートさせましょう。

・『やっておきたい英語長文』
『やっておきたい英語長文』

・『レベル別長文問題集』
『レベル別長文問題集』

下記の問題集はリスニングCDがついているので、シャドーイングやディクテーションなど、リスニングのトレーニングも行いましょう。リスニングテストが無いとしても、リスニング学習は速読力を鍛えるのに有効なので、本学部のような長文が出題される問題に当たるにはリスニング学習も交えるのが理想的です。

・『大学入試英語長文ハイパートレーニング (レベル3)』(桐原書店)
・『大学入試 全レベル問題集 英語長文 6国公立大レベル』(旺文社)

4.3 文法問題に取り組む

本学部では文法の単独問題が出題されるため、文法対策を万全にしておくことが求められます。特に誤文指摘問題はノーエラーの選択肢もあるため、格段に難しく、生半可な文法力では勘に頼ることになってしまうと考えられます。そこで、難関大対策の文法演習を行い、これらの問題に対応できるようにしておきましょう。

・『スーパー講義英文法・語法正誤問題』(河合出版)
・『大学入試 早稲田・慶應・上智 直前講習 英文法・語法 正誤問題』(旺文社)
・『英語整序問題精選600』(河合出版)
・『頻出英語整序問題850』(桐原書店)

整序問題は出題されていませんが、今後出題される可能性もありますし、英作文にも活かすことができるため、取り組んでおくことをおすすめします。

4.4 英作文に取り組む

2017年に大問6が図表読み取り形式の自由英作文になったことにより、最後の2つの大問が自由英作文形式となりました。ただ、いずれも基本的な教養と英作文力があれば解答できる問題なので、通常の自由英作文対策を行えば十分対処することができるでしょう。まずは、下記のような基本例文集で基本的な文が書けるように対策してください。

・『ドラゴン・イングリッシュ基本例文100』
『ドラゴン・イングリッシュ基本例文100』

このほか、先ほど挙げた『アップグレード 英文法・語法問題』などは和訳を見て英文を書けるようにする学習法も有効です。英作文では文法や構文が適切に使えているかどうかが重要なポイントとなるためです。

文法の詳しい解説が書かれた英作文の参考書もあります。以下の参考書が特におすすめです。

・『大矢英作文講義の実況中継』
『大矢英作文講義の実況中継』

・『竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本』
『竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本』

一通り基本的な英文が書けるようになったら、自由英作文の対策に入りましょう。

・『[自由英作文編]英作文のトレーニング』
『[自由英作文編]英作文のトレーニング』

・『大学入試英作文ハイパートレーニング 自由英作文編』(桐原書店)

4.5 過去問・模擬試験を用いた演習

ここまで学習が進んだら、過去問演習で実力を試してみましょう。過去問は本学部の問題だけでなく、理工学部以外の全てが最適な演習題材となります。初めはあまり時間を意識しなくて構いません。むしろ、なぜ間違えたのかという観点で復習することが重要なので、解きっぱなしにならないようにしてください。

一通り演習が終了したら、単元別に分かれている下記の問題集にも取り組んでみましょう。

・『早稲田の英語[第6版]』(教学社)

(参考)
早稲田大学 2018年度(平成30年度) 入学試験関連情報|一般入試、センター利用入試 入試要項