目次

  1. はじめに
  2. 概要
    1. 試験日
    2. 試験範囲・試験時間・解答形式
    3. 配点
    4. 出題の傾向と特徴(概要)
  3. 出題の傾向と特徴(詳細)
  4. 試験対策・勉強法とおすすめ参考書紹介
    1. 単語と文法の基礎を固める
    2. 長文問題に取り組む
    3. 文法問題に取り組む
    4. 過去問・模擬試験を用いた演習

1. はじめに

早稲田大学社会科学部は、以前は夜間学部でしたが、現在では完全に昼の授業のみとなっています。早稲田大学文系学部の中では比較的合格しやすい、いわゆる穴場と考えられることもあるようですが、実際には政治経済学部、法学部に匹敵する難易度を誇るのが現状です。入試問題の難易度も他の学部と変わらず、多少の努力ではもちろん太刀打ちできません。

進学後は、社会科学部という名の通り、社会科学に関連する諸科目(政治、経済から法律まで)を幅広く学ぶことができるだけでなく、時には数学や自然科学、人文科学も学びの対象となります。入学後に興味を持った進路を自由に選べるメリットがあり、自らの問題意識を多様な学問領域からアプローチすることができます。卒業後の進路は多岐にわたり、様々な分野で活躍することができます。

次章からは入試問題の傾向と解説をしていきます。また、合格に必要とされる勉強法、対策についても紹介するので、参考にしていただければと思います。

【医学部受験】昨年度全滅からの大逆転。センター9割、医学部一次10校合格を叶えた「基礎」の力
人気記事

2. 概要

2.1 試験日

2018年2月22日
10:00-11:30 外国語
13:00-14:00 国語
15:00-16:00 地歴公民または数学
※2018年度入試は終了しました。

2.2 試験範囲・試験時間・解答形式

(試験範囲)
・外国語
英語(コミュニケーション英語基礎・コミュニケーション英語I・コミュニケーション英語II・コミュニケーション英語III・英語表現I・英語表現II)

(試験時間)
90分

(解答形式)
マークシート式

2.3 配点

外国語:50/130点
国語:40/130点
地歴公民または数学:40/130点

2.4 出題の傾向と特徴(概要)

早稲田大学社会科学部の入試問題は、大問1に文法問題、大問2に長文の空所補充問題、大問3~5に長文問題の5問構成となっています。大問の文法問題では、ノーエラーを含む誤文指摘問題が出題され、多くの受験生が苦手意識を持っています。一見難しそうには思われますが、数問は基本的な文法知識があれば解答できるものがあるため、これらを落とさなければ十分合格点は取れるはずです。大問2でも文法知識を要する問題が複数出題されることから、全般的に本学の問題の中では文法問題に対する比重が高いと言えます。

大問3~5の長文問題は600~800語程度の長文が多く、1000語を超える超長文ではないものの、かなりの長さの長文を3題解かなければならないため、速読力が必要とされます。長文のジャンルは文系ですが、難解な英文で知られるThe Economistからの抜粋が毎年のように出題されるなど、高度な英文読解力も同時に必要とされます。

会話文問題が出題されない他は、全てバランス良く問われるので、単語、文法、長文ともにしっかりと時間をかけて準備することが求められます。

3. 出題の傾向と特徴(詳細)

3.1 長文内容一致問題

本学部の大問3~5の長文問題で出題されます。問題の難易度が高い上に10択以上の選択肢の中から3つ正解を選ばせるなど、選択肢の選定に時間がかかる形式になっています。不正解の選択肢も明らかに誤りだとわかるものは少なく、難易度の高い長文問題を通じて不正解の選択肢を見抜く判断力を養う必要があります。

3.2 長文空所補充問題

大問2は例年300語前後の長文の空所補充問題となっています。文法や語法の知識を活かして解くタイプの設問ではなく、前後の文の流れから適切な表現を選ぶ形式の問題です。前後を読んだだけでは複数の解答があり得るのではないかと思われる問題もあるため、読み飛ばしながら空所の前後だけ読むというやり方はおすすめできません。

3.3 内容説明問題

選択式の内容説明問題です。意味がつかみにくいフレーズに下線が引いてあり、下線部が意味する内容を答える形式の問題です。難易度の高い長文読解をすることはもちろん重要なのですが、意味がつかめない部分をそのままにせずに、和訳や解説などを通じてきちんと明らかにしておくことが重要です。

3.4 英文法問題

大問1で例年、英文法問題が出題されます。形式は安定しており、ノーエラーを含む誤文指摘問題です。この形式は苦手とする受験生が多く、特にノーエラーの選択肢があるため、一層難易度が上がります。しかしながら、問題の多くは標準的な文法知識があれば解ける問題で、マイナーな文法知識を駆使する問題はほとんどありません。演習を通じて慣れておくことが重要だと言えます。

4. 勉強法とおすすめ参考書の紹介

4.1 単語と文法の基礎を固める

本学部の問題は、長文と文法問題のみで構成されています。そこで、単語と文法の基礎を押さえておくことが何よりも重要です。

・『システム英単語』
『システム英単語』

・『ターゲット1900』
『ターゲット1900』

さらに、下記の上級レベルの単語帳にも手を伸ばしてみましょう。本学部の長文はレベルが高いので、やるかやらないかで差がつくはずです。ただし、上記の単語帳の定着を優先させてください。

・『キクタン リーディングAdvanced6000』
『キクタン リーディングAdvanced6000』

・『単語王2202』
『単語王2202』

・『速読英単語2 上級編』
『速読英単語2 上級編』

また、長文読解で英熟語の知識も必要とされるので、熟語帳にも取り組んでいただきたいと思います。代表的なものは、以下の通りです。

・『速読英熟語』
『速読英熟語』

・『解体英熟語 改訂第2版』(Z会出版)

次に文法対策を行いましょう。本学部の入試問題では典型的な文法の4択問題が出題されませんが、誤文指摘問題で文法力が問われます。4択問題ができなければ到底太刀打ちできないので、まずは基礎を固めましょう。

・『アップグレード 英文法・語法問題』
『アップグレード 英文法・語法問題』

・『NEXT STAGE 英文法・語法問題 3rd Edition』
『NEXT STAGE 英文法・語法問題 3rd Edition』

基礎が固まったら、さらに難易度の高い文法問題にもチャレンジしましょう。

・『全解説頻出英文法・語法問題1000』(桐原書店)
・『大学入試英語頻出問題総演習』(桐原書店)

さらに、様々な形式の問題がランダムに掲載されている問題集で、仕上げましょう。文法形式別の問題集はどうしても答えが半分わかってしまう(例えば不定詞の章をやっていたら、不定詞が出るということがあらかじめわかっている)ので、ランダム形式で正解できてこそ、本当に文法力がついていることがわかります。

・『全解説実力判定英文法ファイナル問題集―文法・語法・イディオム・会話表現の総仕上げ (標準編)』(桐原書店)
・『全解説実力判定英文法ファイナル問題集―文法・語法・イディオム・会話表現の総仕上げ (難関大学編)』(桐原書店)

英文法問題集を解いていて、解説を読んでも理解が不十分だと感じたら、参考書を読んでみることをおすすめします。代表的なものを挙げますが、学校で使用しているものがあればそれでも十分です。

・『総合英語Forest』
『総合英語Forest』

さらに、構文についても取り組んでみましょう。文法力と同様、長文問題で選択肢を正確に読むためにも構文力は欠かせません。

・『英語の構文150』
『英語の構文150』

・『解体英語構文 改訂版』(Z会)

4.2 長文問題に取り組む

本学部は長文問題が大半を占めるので、最も時間をかけたい分野です。最終的には最難関レベルまで高めたいところではありますが、基本から少しずつ力をつけていくことが大切です。まずは、レベル別に分かれている長文問題集で、自分のレベルに合ったものから取り組んでみましょう。

・『やっておきたい英語長文』
『やっておきたい英語長文』

・『レベル別長文問題集』
『レベル別長文問題集』

下記の問題集はリスニングCDがついているので、シャドーイングやディクテーションなど、リスニングのトレーニングも行いましょう。リスニングテストが無いとしても、リスニング学習は速読力を鍛えるのに有効ですから、本学部のように難解かつ分量の多い長文問題を出す入学試験の対策には、リスニング学習を交えるのが理想的といえます。

・『大学入試英語長文ハイパートレーニング (レベル3)』(桐原書店)
・『大学入試 全レベル問題集 英語長文 6国公立大レベル』(旺文社)

最後の仕上げに難関レベルの長文問題集にも挑戦してみましょう。その他、出展となっている英字新聞や雑誌を日頃から読んでおくことをおすすめします。定期購読をすれば安いですし、ウェブサイト上で無料で読めるものもあるので、積極的に利用しましょう。

・『TopGrade 難関大突破 英語長文問題精選』(学習研究社)
・『難関大のための 上級問題 特訓リーディング』(旺文社)

4.3 文法問題に取り組む

本学部では文法の単独問題が出題されるため、文法対策を万全にしておくことが求められます。特に誤文指摘問題はノーエラーの選択肢もあるため、格段に難しく、生半可な文法力では勘に頼ることになってしまうと考えられます。そこで、難関大対策の文法演習を行い、これらの問題に対応できるようにしておきましょう。

・『スーパー講義英文法・語法正誤問題』(河合出版)
・『大学入試 早稲田・慶應・上智 直前講習 英文法・語法 正誤問題』(旺文社)
・『英語整序問題精選600』(河合出版)
・『頻出英語整序問題850』(桐原書店)

整序問題は出題されていませんが、文法力強化という観点から、取り組んでおくことをおすすめします。

4.4 過去問・模擬試験を用いた練習

ここまで学習が進んだら、過去問演習で実力を試してみましょう。過去問は本学部の問題だけでなく、早慶上智の様々な過去問に積極的にチャレンジしましょう。初めはあまり時間を意識しなくて構いません。むしろ、なぜ間違えたのかという観点で復習することが重要なので、解きっぱなしにならないようにしてください。

一通り演習が終了したら、単元別に分かれている下記の問題集にも取り組んでみましょう。

・『早稲田の英語[第6版]』(教学社)

(参考)
早稲田大学 2018年度(平成30年度) 入学試験関連情報|一般入試、センター利用入試 入試要項