目次

  1. はじめに
  2. 概要
    1. 試験日
    2. 試験範囲・試験時間・解答形式
    3. 配点
    4. 出題の傾向と特徴(概要)
  3. 出題の傾向と特徴(詳細)
  4. 試験対策・勉強法とおすすめ参考書紹介
    1. 単語と文法の基礎を固める
    2. 長文問題に取り組む
    3. 要約問題に取り組む
    4. 英作文問題に取り組む
    5. 過去問・模擬試験を用いた演習
    6. 英語4技能テストの対策
  5. 英語4技能テストの対策
    1. 英検準1級
    2. 英検2級
    3. TOEFL iBT

1. はじめに

早稲田大学国際教養学部は、特にグローバル化に対応した教育をしているのが特徴で、入学後はもちろんのこと、入学段階で既に高度な水準の英語運用力を必要としている学部です。入学者全員に1年間の海外留学を義務付けられているなど、「英語を学ぶ」というよりも、「英語で学ぶ」ことが要求されることがわかります。

2018年度より英語リスニング試験が廃止され、従来の英語100点分が「筆記85点」と「外部の民間団体による英語4技能検定試験のスコア提出に対する加点15点分」に分割されました。英検1級もしくはTOEFL iBT95点以上で最大で15点付与されますが、帰国子女の受験生が多いこと、満点が200点ということを考えると、最低でも英検準1級で付与される10点は取っておかなければ、不利になると考えるべきでしょう。

今後、センター試験に代わる「大学入学共通テスト」での民間試験の活用およびその流れを受けて各大学の入試制度への導入の高まりを考慮すれば、帰国子女に限らず、大学受験生の多くが4技能試験を受験することになるようになるでしょう。特に国際教養学部を志望する方は入学後、英語を活用していくことが当たり前になっていくことを考えると、大学受験の時点で4技能試験の対策をしていくことは、入学後の活躍の幅を広げてくれるものと思います。

逆にいえば、事前に英語4技能試験でスコアを取得できていれば、はじめから5点〜15点を獲得した状態でスタートできることになります。1点の差で合否が分かれる大学受験においては、4技能試験の対策もしっかりしておいたほうがよいでしょう。

次章以降では、早稲田大学国際教養学部の英語筆記試験の特徴や対策、傾向・勉強法などについて解説していきます。

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2. 概要

2.1 試験日

2月13日
10:00-11:30 外国語
13:00-14:00 国語
15:00-16:00 地歴または数学

※2018年度入試は終了しました。

2.2 試験範囲・試験時間・解答形式

(試験範囲)
・外国語
英語(コミュニケーション英語基礎・コミュニケーション英語I・コミュニケーション英語II・コミュニケーション英語III・英語表現I・英語表現II)

(試験時間)
90分

(解答形式)
マークシート式・記述式併用

2.3 配点

外国語:85/200点
国語:50/200点
地歴または数学:50/200点
英語4技能試験:15/200点(英検もしくはTOEFL iBT)

2.4 出題の傾向と特徴(概要)

英語の問題も難易度が非常に高く、大問1と2では、1000語前後と2000語前後の長文が出題されます。過去問を見てあまりの長さに嫌気が差してしまうかもしれませんが、本学部が要求している学生は英語で文献を読むことを苦にしないレベルなので、英字新聞や洋書などをスラスラ読めるようになることは最低条件と言えます。

また、大問3では要約問題、大問4では自由英作文が出題されるなど多くの受験生が苦手とする傾向の問題も出題されるなど、入念な準備が要求されます。なお、文法の単独問題などは出題されないため、細かい文法単元を覚える必要はありません。

3. 出題の傾向と特徴(詳細)

3.1 長文内容一致問題

本学部では、長文問題が2題出題されます。それぞれ1000語、2000語前後の長文になるので、内容一致問題を解く際には解答の根拠を探すのに時間をかけないことが大切です。1段落読んだら解ける問題が無いかチェックしながら読み進めていくと効率良く解くことができるでしょう。選択肢は5択、もしくは10以上の中から3つを選ぶ多肢選択式となっています。

3.2 長文空所補充問題

長文の空所補充問題は内容理解を問う問題が多く、各選択肢も長いのが特徴です。また、選択肢は5択になるので、不正解の選択肢を吟味するのに時間がかかりがちです。あまり時間をかけて長文の内容が抜けてしまうことのないように注意することも重要です。

3.3 内容説明問題

選択式の内容説明問題です。意味がつかみにくいフレーズに下線が引いてあり、下線部が意味する内容を答える形式の問題です。難易度の高い長文でも意味を推測する学習に取り組むことが大切です。

3.4 要約問題

大問3では、300語程度の長文を読み、日本語で要約を書くという記述式の問題が出題されます。同大学の文化構想学部や国公立大学など、要約問題が出題される大学の過去問演習を通じて、要約形式の問題に慣れておく必要があります。

また、長文問題の中には、選択式で各段落の要旨を答える問題も出題されます。このように、本学部の問題は、1文1文を正確に読むことができるだけでなく、パラグラフ単位で大まかな意味をつかめるようにする学習も必要とされます。

3.5 自由英作文

大問4では、自由英作文問題が出題されます。賛成もしくは反対の意見を答えるおなじみの形なので、問題形式自体は特殊ではありませんが、以下のように複数の具体例、理由を挙げ、1段落で書くように問題に記載されています(Write a paragraph in ENGLISH, providing specific reasons and examples to support your opinion.)。複数段落にならないように注意しましょう。

自由英作文の対策を通じて、論理的かつ正確な英作文を書けるように対策しておきましょう。

4. 勉強法とおすすめ参考書の紹介

4.1 単語と文法の基礎を固める

本学部の問題は、長文と英作文が大きな配点を占めます。そこで、単語と文法の基礎を押さえておくことが何よりも重要です。英作文がある以上、英単語の意味を答えられるというだけでは不十分です。日本語から正確な英単語が書けるように対策をしておきましょう。

・『システム英単語』
『システム英単語』

・『ターゲット1900』
『ターゲット1900』

さらに、下記の上級レベルの単語帳にも手を伸ばしてみましょう。本学部の長文はレベルが高いので、やるかやらないかで差がつくはずです。ただし、上記の単語帳の定着を優先させてください。

・『キクタン リーディングAdvanced6000』
『キクタン リーディングAdvanced6000』

・『単語王2202』
『単語王2202』

・『速読英単語2 上級編』
『速読英単語2 上級編』

また、長文読解で英熟語の知識も必要とされるので、熟語帳にも取り組んでいただきたいと思います。代表的なものは、以下の通りです。

・『速読英熟語』
『速読英熟語』

・『解体英熟語 改訂第2版』(Z会出版)

次に文法対策を行いましょう。本学部の入試問題では文法の単独問題が出題されませんが、英作文では正確な文法力が問われますし、長文の選択肢も正しく読むことができず、紛らわしい誤答の選択肢を選んでしまうことになってしまうでしょう。マイナーな文法知識を得る必要は無いので、基礎を中心に固めておきましょう。

・『アップグレード 英文法・語法問題』
『アップグレード 英文法・語法問題』

・『NEXT STAGE 英文法・語法問題 3rd Edition』
『NEXT STAGE 英文法・語法問題 3rd Edition』

基礎が固まったら、さらに難易度の高い文法問題にもチャレンジしましょう。ただし、文法の単独問題が出ないため、本学部の問題に関しては、優先順位は低くなります。

・『全解説頻出英文法・語法問題1000』(桐原書店)
・『大学入試英語頻出問題総演習』(桐原書店)

さらに、様々な形式の問題がランダムに掲載されている問題集で、仕上げましょう。文法形式別の問題集はどうしても答えが半分わかってしまう(例えば不定詞の章をやっていたら、不定詞が出るということがあらかじめわかっている)ので、ランダム形式で正解できてこそ、本当に文法力がついていることがわかります。

・『全解説実力判定英文法ファイナル問題集―文法・語法・イディオム・会話表現の総仕上げ (標準編)』(桐原書店)
・『全解説実力判定英文法ファイナル問題集―文法・語法・イディオム・会話表現の総仕上げ (難関大学編)』(桐原書店)

英文法問題集を解いていて、解説を読んでも理解が不十分だと感じたら、参考書を読んでみることをおすすめします。代表的なものを挙げますが、学校で使用しているものがあればそれでも十分です。

・『総合英語Forest』
『総合英語Forest』

さらに、構文についても取り組んでみましょう。文法力と同様、長文問題で選択肢を正確に読んだり、正しい英作文を書くためにも構文力は欠かせません。

・『英語の構文150』
『英語の構文150』

・『解体英語構文 改訂版』(Z会)

4.2 長文問題に取り組む

本学部は長文問題が多くの配点を占めるので、最も合否を左右する単元だと言えます。しっかりと時間をかけて対策をしましょう。最終的には最難関レベルまで高めたいところではありますが、基本から少しずつ力をつけていくことが大切です。

・『やっておきたい英語長文』
『やっておきたい英語長文』

・『レベル別長文問題集』
『レベル別長文問題集』

下記の問題集はリスニングCDがついているので、シャドーイングやディクテーションなど、リスニングのトレーニングも行いましょう。リスニングテストが無いとしても、リスニング学習は速読力を鍛えるのに有効なので、本学部のような非常に長い長文が出題される問題に当たるにはリスニング学習も交えるのが理想的です。

・『大学入試英語長文ハイパートレーニング (レベル3)』(桐原書店)
・『大学入試 全レベル問題集 英語長文 6国公立大レベル』(旺文社)

最後の仕上げに難関レベルの長文問題集にも挑戦してみましょう。その他、英字新聞や雑誌、洋書などを日頃から読んでおくことをおすすめします。新聞や雑誌は定期購読をすれば安いですし、ウェブサイト上で無料で読めるものもあるので、積極的に利用しましょう。

・『TopGrade 難関大突破 英語長文問題精選』(学習研究社)
・『難関大のための 上級問題 特訓リーディング』(旺文社)

4.3 要約問題に取り組む

本学部の問題は要約問題が出題されます。長文は比較的読みやすくなっていますが、情報量が多いため、取捨選択をする練習をしなければ解答作成が難しいと思われます。文章の要旨をつかむことができるかがポイントとなります。

細かい具体例や説明は省くなど、要約を完成させるポイントを下記の問題集を通じて学習しておきましょう。

・『英文要旨要約問題の解法』(駿台文庫)
・『東京大学英語5 要約』(河合出版)

4.4 英作文問題に取り組む

本学部の英作文は自由英作文形式です。課題文に対して賛成もしくは反対意見をまとめる形式の問題なので、国公立大学などでよく問われる形式の問題です。

まずは下記のような基本例文をインプットし、平易な英語を自由に書けるようにしておきましょう。

・『ドラゴン・イングリッシュ基本例文100』
『ドラゴン・イングリッシュ基本例文100』

このほか、先ほど挙げた『アップグレード 英文法・語法問題』などは和訳を見て英文を書けるようにする学習法も有効です。英作文では文法や構文が適切に使えているかどうかが重要なポイントとなるためです。

文法の詳しい解説が書かれた英作文の参考書もあります。以下の参考書が特におすすめです。

・『大矢英作文講義の実況中継』
『大矢英作文講義の実況中継』

・『竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本』
『竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本』

一通り基本的な英文が書けるようになったら、自由英作文の対策に入りましょう。その他、英検準1級の過去問を利用するのも有効です。

・『[自由英作文編]英作文のトレーニング』
『[自由英作文編]英作文のトレーニング』

・『大学入試英作文ハイパートレーニング 自由英作文編』(桐原書店)

4.5 過去問・模擬試験を用いた演習

ここまで学習が進んだら、過去問演習に入りましょう。他学部の過去問も積極的に演習してください。また、慶應義塾大学の総合政策学部、環境情報学部の過去問演習も1000語以上の長文でテーマも多岐にわたるため、良い演習題材になるでしょう。本学部のような超長文を1題30分以内に解き切れるように繰り返し演習をすると共に、英作文や要約問題は添削を受けることも重要です。

一通り演習が終了したら、単元別に分かれている下記の問題集にも取り組んでみましょう。

・『早稲田の英語[第6版]』(教学社)

英語4技能テストの対策

実用英語技能検定(英検)およびTOEFL iBTがスコアの提出を許されている外部の民間で運営している検定試験となります。こちらは、STUDY HACKER for Studentsで別途ご紹介している、英検またはTOEFL iBTの対策記事をご覧ください。

英検準1級

英検準1級 リスニング攻略法
英検準1級 リーディング攻略法
英検準1級 スピーキング(面接)攻略法
英検準1級 ライティング攻略法
英検準1級 英単語・英熟語攻略法

英検2級

英検2級 リスニング攻略法
英検2級 リーディング攻略法
英検2級 スピーキング(面接)攻略法
英検2級 ライティング攻略法
英検2級 英単語・英熟語攻略法

TOEFL iBT

TOEFL iBT® リスニング攻略法
TOEFL iBT® リーディング攻略法
TOEFL iBT® スピーキング攻略法
TOEFL iBT® ライティング攻略法

(参考)
早稲田大学文学部|学部について|カリキュラム
早稲田大学文化構想学部|学部について|カリキュラム
早稲田大学文化構想学部|受験生の方へ|入学試験情報|Global Studies in Japanese Cultures Program(JCulP:国際日本文化論プログラム)|就職・進学
早稲田大学 2018年度(平成30年度) 入学試験関連情報|一般入試、センター利用入試 入試要項
早稲田大学|国際教養学部における2018年度一般入学試験の制度変更について