もうスマホタイマーは使わない。集中力爆増「回す・転がす・ひっくり返す」で時間を区切る6つのガジェット

ダイバーズウォッチの回転ベゼルでタイムマネジメントをおこなう様子

スマホのタイマーアプリを開こうとして、ロック画面に表示されたSNSの通知を見てしまう。「ちょっとだけ」と確認した結果、気づいたら30分が消えていた——そんな経験、ありませんか?

効率的なタイムマネジメントを求めたはずなのに、なぜかスマホに時間が食われてしまうパラドクス。

スマホはそもそも「続きを見たい」という欲求を刺激するように設計されています。画面を開くたびに脳は「新しい情報があるかも」と反応してしまう。もうスマホにはほとほとうんざりです。

……という方、アナログでタイムマネジメントするのはいかがでしょうか。筆者の体験も交えながら、おすすめのアナログなタイムマネジメントガジェットを紹介します。

回転ベゼルが「効いた」話

スマホタイマーと回転ベゼルを比較し、回転ベゼルでタイムマネジメントを実践するイメージ

最近筆者は「モーニングページ」を試していて、アナログなタイムマネジメントがいいことに気が付きました。

<モーニングページとは>……作家、アーティストのジュリア・キャメロンが『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』で提唱したメソッド。朝イチで、あまりギアの入っていないまっさらな状態で書き始めるのがいいとされています。A4に3ページ、心の赴くままに、なんでもいいから手書きで書くというものです。*1

諸事情あって、時間を30分と決めてやっているのですが、スマホのタイマーを使おうとすると、どうもよろしくない。

余計なノイズがない状態で書くべきなのに、タイマーを起動するまでにインプットが入ってしまう。いい状態で書き出せなくなってしまうのです。

そこでハタと思いついたのが、手持ちのダイバーズウォッチの回転ベゼル。始める時間にベゼルを合わせるだけ。

これがなかなかよかったのです。

スマホの場合、

1. スマホをアクティブにする

2. タイマーを起動する

3. 数字を入力する

という3アクションですが、ベゼルの場合

1. ベゼルを回す

ワンアクションで済みます。近接戦闘におけるナイフの優位性みたいじゃないですか!(by MASTERキートン)。ノイズが非常に少なく、すんなりと集中モードに入れるんです。

※もちろんスマホでワンアクションで起動するように仕込んでおくことも可能ですが、今回、そのパターンは割愛。

アナログなアクションは身体的な認知にも結びついており、集中力を高める効果にも期待できます*2。スマホは視界に入るだけで認知を奪うというテキサス大学やバーゼル大学の研究もあります*3, *4

やはり、時間を区切るならシンプルな単機能ガジェットがいい。

以下に紹介するのは、どれも机の上に置くだけでなんか「やる気が出る」、そんなシンプルなタイムマネジメントアイテムです。

「勉強・作業の没入感を高める」回転ベゼル付き腕時計

最もシンプルで手軽なアナログタイマー。「回す」動作が儀式になって、深い集中を促します。

【ダイバーズウォッチ】

回転ベゼル付きダイバーズウォッチ・カシオMDV-107のイメージ

MDV-107。CASIO Collection STANDARDのサイトより抜粋

回転ベゼルのついた腕時計といえば、ダイバーズウォッチが代表的です。

ロレックスのサブマリーナやオメガのシーマスターなど高級路線に走るのもOKですが、そこまで予算をかけたくないなら3000円程度から購入可能なチープカシオあたりからどうぞ。

「ちょっとはいいものを」と思うなら、ビル・ゲイツも愛用しているというカシオのMDV-106/107シリーズ(写真)はデザインもよくスペックも十分、1万円前後でコスパも最高です。

【10 Watch S】

ファッションウォッチU+Oの回転ベゼル付き腕時計「10 Watch S」のイメージ

(左)10 Watch S 001(BLACK × yellow)。(右)10 Watch S 002(SILVER × green)の使用イメージ。
U+Oオンラインショップより抜粋

「いや、ダイバーズウォッチなんて……」という方、ご安心ください。ファッションウォッチでもこんなのがあります。

U+O(ユート)の「10 Watch S」は2024年にクラファンのMakuakeに登場し話題をさらった腕時計。ライフハック系のメディアでも取り上げられたのでご存じの方も多いかも。

シンプルなデザインで、大きめで扱いやすいベゼルが特徴。ビジネスシーンでも違和感なく使えます。

前モデル「10 Watch」と合わせると8アイテムのラインアップです。

【T-director】

インナーベゼルで残り時間を視覚化する腕時計T-directorのイメージ

左から「TD002TD-1・ブルー」「TD002TD-2・ライトグレー」「TD002TD-3・ブラック&ワイン」。
「合格時計」オンラインショップより抜粋

STUDY HACKERの読者なら、これが一番しっくり来るのでは。

T-director(タイム・ディレクター)は、「人生に合格すること」を手助けする腕時計。「合格時計」の異名もあり、勉強にも使えるということで、学生へのプレゼントに好まれたこともありました。

残り時間を視覚的に教えてくれるインナーベゼルデザインになっています。

ただ、ちょっと惜しいのは、ベゼルの調整がリュウズになっていること。

  1. リュウズカバーを開ける
  2. リュウズを回してベゼルを合わせる

という2アクションになっています。

この辺はデザインと機能の好みによるものなので、ヨシとするか否かはあなた次第。

「デスクのインテリアにもなる」ダイバーズ風置き時計(SEIKO TC208)

BEAMS EXCLUSIVEで販売された回転ベゼル付き置き時計SEIKO TC208のイメージ

BEAMSブログより抜粋。販売はこちらのサイト

ほぼ唯一ではないかと思われる回転ベゼル付きの置き時計。ワールドウォッチ用などで回転ベゼルが付くケースはありますが目的が違うし、ダイバーズウォッチそのままにベゼルが回せるのは珍しい。

BEAMSのEXCLUSIVEで発売されたもので、デザインが非常にいい。

筆者は腕時計ではペプシカラー(青と赤の組み合わせ)があまり好きではないのですが、TC208ならペプシカラー一択!と思ってしまいました。今回紹介するなかでは一番ガジェット心をくすぐられるアイテムではないでしょうか。

インテリアとしての存在感も抜群。「なんかいい感じのやつ置いてる」感ありますよね。超欲しい。

「ポモドーロ・テクニックが即座に始められる」キューブ型(TickTime)

転がすだけでタイマーが起動する六角柱タイマーTickTimeのイメージ

オンラインショップより抜粋

「転がすだけでタイマーが起動する」。この説明だけで欲しくなった人は同志です。

TickTimeは六角柱型のタイマーで、3分、5分、10分、15分、25分、30分の6面が設定されています。使い方はシンプル。使いたい面を上に向けて置くだけ。

ポモドーロ・テクニックをやりたいけど続かない…という人にこそ使ってほしいです。「始める」のハードルが、驚くほど低くなります。

ポンと置く。それだけ。

脳が「よし、始めるか」と切り替わります。やっぱり身体的認知、大事です。

2020年に台湾から上陸、Makuakeでのファンディングを経て、さまざまなタイプがラインアップされ、現在ではアマゾンでも購入可能です。

「残り時間を視覚化して焦りを防ぐ」タイムタイマー(Time Timer)

残り時間を扇形の面積で視覚化するTime Timerのイメージ

タイムタイマー モッドホームエディションメタリック ミッドナイト。Time Timerのオンラインショップより抜粋

ここまで来るとキッチンタイマーでよくない?と思う人もいるかもしれません。が、「残り時間を視覚的に確認できる」という代表的なタイマーとして「Time Timer」をおすすめします。

つまみをくりっと回すだけで開始。残り時間を色付きの扇形の面積が示すシンプルさ。

もともとは時間感覚をつかみにくい子ども向けに開発されたプロダクトですが、大人にも刺さります。お子さまには12インチなどの大きいタイプを。大人の方なら3インチの小さいものがおすすめ。60分、120分があり、カラーバリエも豊富です。

「スマホ依存から脱却する」美しき可変式砂時計(Focus Timer)

リングが点灯し、ひっくり返して時間を計る進化系砂時計Focus Timerのイメージ

Focus Timer® Adjustable Hourglass v2。Focus Timerのサイトより抜粋

デジタルから最も遠く、最も美しいタイムマネジメントツールといえば、砂時計でしょう。しかし、従来の砂時計には「計れる時間が固定されている」という決定的な弱点がありました。

その弱点を克服したのが、進化系砂時計・Focus Timer Adjustable Hourglassです。

使い方も簡単。Focus Timerにタッチし、その場で回すとリングが点灯、設定時間を表示します。青いリング1つが1分、黄色いリングが10分で、最大100分まで設定が可能。時間を設定してひっくり返せばタイマースタート。タイムアップはチャイムがお知らせします。

砂時計のように「ひっくり返す」のが、やはりいい。

Focus Timerも、スマホに時間を盗まれる!という切実な課題から開発されたもので、身体感覚、シンプルさ、使いやすさ、そして集中力の向上を重視しています。2024年に本格的にローンチしたものですが、早くも固定ファンがついている模様。

「集中の儀式」を、自分だけのものにしよう

スマホを開く手間と通知のリスクを考えると、「時間を計るためだけのガジェット」に投資することは、集中力への最高のコストパフォーマンスかもしれません(多分)。

大切なのは、ガジェットの種類よりも「物理的なアクションで時間を区切る」という体験ではないでしょうか。

回す、転がす、ひっくり返す——そのアクションが脳にとっての「集中スイッチ」になる。儀式を持つことで、スムーズにやる気につながります。

よくある質問(FAQ)

Q. 勉強や作業にスマホのタイマーを使うのはよくないですか?

あまりおすすめできません。スマホは視界に入るだけで脳の認知リソースを奪い、通知などの誘惑で集中が途切れる原因になりやすいため、可能であればアナログタイマーの活用を検討するとよいでしょう。

Q. なぜアナログのタイマーを使うと集中力が上がるのですか?

「回す」「転がす」といった物理的なアクションが脳の「集中スイッチ」となり、作業へ没入するための儀式として働くからです。身体的認知の研究でも、習慣化された動作が行動の切り替えを促すことが示唆されています。

Q. ポモドーロ・テクニックのタイマーには何がおすすめですか?

六角柱型の「TickTime」が向いています。計りたい時間の面を上にして置くだけで起動するため、作業を始める心理的ハードルが下がり、25分集中+5分休憩のリズムをつくりやすくなります。

Q. 子どもの学習にも使えるタイマーはありますか?

「Time Timer」がおすすめです。残り時間を扇形の面積で視覚的に示すため、時間感覚をつかみにくいお子さまでも直感的に把握できます。お子さまには12インチなどの大きめサイズが見やすいでしょう。

【ライタープロフィール】
STUDY HACKER 編集部

「STUDY HACKER」は、これからの学びを考える、勉強法のハッキングメディアです。「STUDY SMART」をコンセプトに、2014年のサイトオープン以後、効率的な勉強法 / 記憶に残るノート術 / 脳科学に基づく学習テクニック / 身になる読書術 / 文章術 / 思考法など、勉強・仕事に必要な知識やスキルをより合理的に身につけるためのヒントを、多数紹介しています。