「また忘れた」がなくなった。Trelloで復習を自動化したら、1日15分で記憶が定着するようになった話

タスク管理ツール「Trello」が記憶術に役立つイメージ図解

「学びたい気持ちはあるのに、仕事に追われて時間がとれない」
「集中して勉強しているつもりなのに、まったく覚えられない」

そんな "時間も集中力も足りない問題" をどうにかしたくて、タスク管理ツールのTrelloを使った「1日15分だけの集中記憶術」を試してみました

復習サイクルが整うことで短時間でも理解が深まり、覚えていられる量と期間も増えたと実感。

今回筆者がTrelloを使ってやってみた勉強法とその効果を、科学的根拠を交えてご紹介いたします。

Trelloの無料プランの範疇でできるので、ぜひ参考にしてみてください。

Trelloで作る「記憶の3段階リスト」設定方法

【朝の5分】

まずは、学んで終わりにしない仕組みづくりから始めます。
以前勉強しっぱなしになっていた内容を振り返りながら、朝の5分でTrelloに登録していきました。

(1)Trelloに以下の3つのボードを作成します。
  • 今日覚える
  • 3日後に復習
  • 1週間後に復習

Trelloの基本設定:今日覚える・3日後・1週間後の3つのボード

(画像は筆者にて作成)

(2)作成した「今日覚える」のボードを開き、「リスト」を作成します。リスト名は単元名にしました。

Trelloのリスト作成画面:学習単元ごとにリストを分ける手順

(画像は筆者にて作成)

(3)要点や間違えた問題を、リストに「カード」として追加していきます。

カードには写真も添付できるため、演習問題を撮影してメモ欄に解説を文字スキャンすれば、簡易的な問題集もできて便利です。

Trelloカードの詳細設定:問題の写真を添付し文字スキャンで解説を入力(画像は筆者にて作成)

入力の際は「文字スキャン」機能を活用すると入力の手間を削減できます。

(4)作成したリストを、「3日後に復習」「1週間後に復習」にコピー。

復習サイクルの構築:作成したカードを3日後と1週間後のリストへコピー

(画像は筆者にて作成)

(5)カードごとに期限とリマインドを設定できるので、「3日後に復習」にコピーしたリスト内のカードの期限を3日後に、「1週間後に復習」も同様に設定。リマインドは自分宛に設定します。

Trelloのリマインド設定:復習のタイミングを期限設定して通知させる方法

(画像は筆者にて作成)

【昼の5分】

Trelloに設定しただけで満足してしまわないよう、朝に設定した内容をお昼休みに振り返ります。

チェックリスト形式なので、確認した項目にチェックを入れるだけでOK。(チェックを入れるのは「今日覚える」ボード内のカード)
作業量が少ないため、昼の5分でも余裕で終わります。

お昼休みの復習:Trelloのチェックリストを活用した進捗管理

(画像は筆者にて作成)

【夜の5分】

記憶の定着を高めるために、寝る前にも振り返りを実施。
確認し終えたリストは「今日覚える」ボードからアーカイブして視界をスッキリ保ちます。

【復習ルーティン】

3日後・1週間後のリストは、通知が来たらカードを開いてサッと振り返ります。
一度見た内容を確認するだけなので、5分もあれば充分です。

それぞれのリストをすべてチェックし終えたら、ボードからリストをアーカイブし、視界が散らからないようにしました。

やってみた感想・工夫した点

Trelloは記憶を必要とする学習と、非常に相性が良い

この方法は "暗記系の学習" と相性が抜群でした。

1日に「朝・昼・夜」で3回、さらに「3日後・1週間後」に復習するため、自然と記憶に残ります。短いスパンで何度も思い出すことで、自分でも驚くほど覚えられるようになりました。

一方で、計算が必要な科目や論述など "手を動かす必要がある学習" は、Trello単体では完結しません。短時間復習ツールとして割りきるのがいいと感じました。

工夫した点は以下のとおりです。

1回5分と決めて終わらせる:短時間だからこそ継続しやすい

カードの内容は簡潔に:長文にすると認知負荷が上がり理解を阻む

写真・文字スキャンの活用:入力に時間をかけない

復習漏れをゼロに:リマインドのおかげで抜けがなくなった

短時間でも積み上がっていく感じがあり 「忙しくても学べる」という小さな成功体験になりました。

今後は新しい分野の勉強を休日に行ない、その内容を平日にTrelloで整理しながら復習していこうと思います。

科学が証明:記憶定着率を高める理由

Trelloを使った記憶学習には脳科学的根拠があることを示す図解

【理由① 反復学習と分散学習】

"覚えた情報を思い出す頻度" は記憶の定着に大きく影響します。*2

今回、Trelloで通知が来るたびにカードを開いて学習内容を思い出しました。それが反復学習となり、結果的に記憶が強化されたと考えられます。
また、学習の間隔を少しずつ広げながら復習する「分散学習」につながるのも、記憶の定着の一助となったと言えるでしょう。

【理由② 情報のチャンク化】

株式会社カルペ・ディエム代表の西岡壱誠氏は、「チャンクと呼ばれるひとかたまりの情報として認識しづらい、または、目の移動が多くなり読み手が疲れることなどが原因で、理解しづらい」と話します。*3

学んだ内容をリスト→カードという階層で整理することで、視覚的にも情報がまとまり、読み返す負担が減りました。その結果、理解しやすく、復習の効率が上がったと感じます。

***

Trelloを活用した短時間集中記憶術を紹介いたしました。やりかたに正解はありません。Trelloを使いながら、自分に合ったやりかたを探してみてくださいね。

よくある質問(FAQ)

Q. Trelloを使った記憶術は、どのような勉強と相性が良いですか?

英単語や用語などの「暗記系学習」と非常に相性が良いです。反復学習と分散学習を自動化できるため、短いスパンで何度も思い出すことで記憶の定着率を劇的に高められます。

Q. 忙しくて復習の時間がとれない場合でも、効果はありますか?

はい、効果があります。1回5分、1日合計15分という極小のステップで完結するため、すきま時間を活用して、無理なく学習を習慣化することが可能です。

Q. Trelloの有料プランに加入する必要はありますか?

いいえ、無料プランの範囲内で十分に実践可能です。ボードの作成、カードのコピー、リマインド設定など、本記事で紹介した機能はすべて無料で利用できるのでご安心ください。

(参考)

*1 Trello|Trello 初級編: Trello ボードおよびカードの使用方法|https://trello.com/ja/guide/trello-101
*2 国立大学法人 岩手大学|憶えたければ思い出せ!:想起の学習促進効果|https://www.iwate-u.ac.jp/research/2018/03/000364.html
*3 STUDY HACKER|自分のミス、徹底的に分析してる? 「ミス集め勉強法」で弱点克服!|https://studyhacker.net/issei-nishioka-interview203

【ライタープロフィール】
澤田みのり

大学では数学を専攻。卒業後はSEとしてIT企業に勤務した。仕事のパフォーマンスアップに不可欠な身体の整え方に関心が高く、働きながらピラティスの国際資格と国際中医師の資格を取得。日々勉強を継続しており、勉強効率を上げるため、脳科学や記憶術についても積極的に学習中。