地味に集中力を奪う「ページ押さえ」をやめた話。愛用の『ウカンムリクリップ』

机で学習する男性

「参考書を開いて勉強していると、ページが勝手に閉じてしまい、片手でずっと押さえながらノートをとるのが大変」

「開いたままにしたくて重しを載せたものの、少しズレるたびに直す」

そんな不便さに心当たりはありませんか?

よくあることだと流してしまいがちですが、この地味な不便さが集中力を奪っているとしたらどうでしょうか。

この記事では、実際に筆者も愛用している、集中力を守るのに役立つ「ウカンムリクリップ」をご紹介します。

『ウカンムリクリップ』でページ押さえから解放された、リアルな勉強シーン

「押さえ直し」を防ぐためのツールとして筆者が活用しているのがウカンムリクリップ

ウカンムリクリップは、サンスター文具が2023年6月に発売したブックストッパーです。*3

名前の由来は、漢字の部首「宀(うかんむり)」に近い形状にあります。一般的な洗濯ばさみ型のクリップとは違い、中央部分がくり抜かれた二股構造になっているのが最大の特徴です。

ここでは、資格試験の勉強やパソコン作業のように、日常的によくある場面を例に、その使い勝手を具体的に見ていきましょう。

シーン1 分厚い資格本の見開き固定

分厚い問題集を開いて、左ページの問題を解きながら右ページの解説を見比べる。資格試験の勉強では定番の光景です。

このとき、閉じようとするページを片手で押さえ続けなければならないのは、地味ながら確実に集中を削られる作業です。

書き写しの途中で手を離せば、ページが閉じてしまったり、また同じ場所を探し直さなければいけなかったり……。

しかしこのようにウカンムリクリップを使えば、両手が自由になり、書き写しやマーカーを引く作業そのものに集中できるのです。

うかんむりクリップを使用した本

画像は筆者にて作成

また、留め具が紙面の中央にかからないため、「ページ上部を読むときに文字が隠れて、クリップをずらさなければいけない」といった手間もありません。

厚めの本でも、背表紙を避けて留める構造のおかげで、無理な力をかけずにしっかり固定できます。*4

メモ帳を留める程度の小さな「ぷち」タイプから、分厚い本を留める「PRO」タイプまでラインナップされているため、用途に合わせて使い分けられるのも魅力です。*4

シーン2 狭いカフェやデスクでの「PC+テキスト」作業

「ブックスタンドを使いたいけど、デスクスペースが狭い……」そんなときにもウカンムリクリップが便利です。

このようにテキスト自体をクリップで留めて自立させておけるため、専用のスタンドがなくても省スペースですむのです。

うかんむりクリップとPC

画像は筆者にて作成

カフェの小さなテーブルや、モニターとキーボードで手狭になったデスクなど、置き場所に制約のある環境ほど、その効果を実感しやすいはずです。

両手が自由になるので、タイピングの邪魔にならないのも魅力です。

地味な不便さが「集中力」を奪う理由

「ページを押さえながら勉強を進めるのは不便だけど、たいした手間ではない」と思うかもしれません。

しかしこのちょっとした不便な動作は、脳のリソースを余分に消耗しているサインです。

ひとつの作業に集中しているとき、脳はその作業向けに"最適化"された状態になります。しかし別の作業に意識が移るたびに、その最適化はいったんリセットされ、もう一度整え直す必要があると、明治大学教授の堀田秀吾氏は説明しています。*1

本を押さえ直す動作も、これと同じ構造だと考えられます。

動作そのものは一瞬でも、そのたびに意識が本文の内容から逸れ、再び集中を立て直すための"やり直し"が必要になるのです。

ワーキングメモリ(脳の作業スペース)は、こうして少しずつ消費されていきます。*2

問題なのは、「押さえ直し」は無意識に行なわれているので、本人が気付かぬうちにワーキングメモリが消費されてしまうこと。

こうした、作業の合間に生じるちょっとした消費は、いわば「環境の摩擦」です。

歯車

この摩擦を減らすことが、ワーキングメモリの目減りを防ぐ勉強ハックです。机の上に転がっている小さなストレスの種をひとつずつ取り除いていくことは、意志力や集中力のトレーニングよりも、はるかに再現性の高い対策です。

こんな人に特におすすめ

筆者が活用して実感している最大の魅力は、両手が自由になるという点。この魅力も踏まえて整理すると、ウカンムリクリップは次のような人に向いています。

  • 分厚い参考書や問題集を使って勉強している人 背表紙を避ける構造で、無理なくしっかり固定できます。*4
  • ノートパソコンとテキストを並べて作業する人 省スペースでテキストを自立させられ、タイピングの邪魔になりません。

一見どれも小さなメリットに見えますが、こうした「地味な引っかかり」をひとつずつ取り除くことこそが、集中力を長時間保つための土台になるのです。

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文房具をひとつ変えるだけで、勉強中の意識が「ページを押さえること」から解放され、内容そのものに100%向けられるようになります。

分厚いテキストや資格本と格闘している人、狭いデスクでの作業に悩んでいる人は、まずはひとつ手元に置いて、その違いを体感してみてください。

よくある質問(FAQ)

Qウカンムリクリップとはどんな文房具ですか?

Aサンスター文具が2023年6月に発売したブックストッパーです。名前の由来である漢字の部首「宀(うかんむり)」に似た形状で、中央部分がくり抜かれた二股構造になっており、開いたページの文字を隠さずに固定できます。

Qなぜページを押さえ続けると集中力が落ちるのですか?

A何かひとつの作業に集中しているとき、脳はその作業向けに最適化された状態になっています。別の作業に意識が移るたびにこの最適化はリセットされてしまうため、ページを押さえ直す動作も、繰り返すたびに集中を立て直す負荷がかかると考えられます。

Q分厚い参考書でもしっかり固定できますか?

A二股のアーム部分が本の背表紙を避けて2点で支える構造になっているため、分厚い本でも無理な力をかけずにしっかり固定できます。

Q価格や色展開を教えてください。

A標準タイプの希望小売価格は660円(税込み)で、ウォータリークリア、サイレントホワイト、ダークフォグ、ピーチベージュ、スモーキーソーダ、ナイトフォレストの全6色から選べます。ほかにも、シアーカラーの「第2弾」が4色、「PRO」は1色で展開されています。

Q「ぷち」「PRO」との違いは何ですか?

A標準タイプは幅約120×高さ76×奥行き40mmです。「ぷち」は幅約72×高さ47×奥行き25mmで、手帳やメモ帳を留めるのに適したコンパクトサイズです。「PRO」は幅約140×高さ70×奥行き40mmとひと回り大きく、より厚みのあるテキストの固定に適した上位モデルです。

Qどこで購入できますか?

Aサンスター文具公式サイトのほか、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどの通販サイト、全国の文具取扱店で購入できます。

【ライタープロフィール】
澤田みのり

大学では数学を専攻。卒業後はSEとしてIT企業に勤務した。仕事のパフォーマンスアップに不可欠な身体の整え方に関心が高く、働きながらピラティスの国際資格と国際中医師の資格を取得。日々勉強を継続しており、勉強効率を上げるため、脳科学や記憶術についても積極的に学習中。