AI面接とは

・ AI面接とは、企業の採用活動において、人間の面接官ではなくAIが対応する面接。2017年10月、AI面接サービス「SHaiN(シャイン)」が株式会社タレントアンドアセスメントからリリースされ、2018年4月時点での導入企業は20社以上。同社によれば、「SHaiN」はAI面接サービスとして世界初だという。

・ AI面接は主にスマートフォンを通じて実施される。企業からメールによって通知されるURLを応募者がタップすると、専用のアプリケーションが起動。応募者は、自身の顔が映る角度でスマートフォンを固定し、AI面接に臨む。また、「SHaiN」は人型ロボット「Pepper」にも対応している。

・ AI面接サービス「SHaiN」は、質問に対する応募者の返答から、「バイタリティ」「イニシアティブ」「対人影響力」「柔軟性」「感受性」「自主独立性」「計画力」という7つの項目を測定する。また、面接中の態度から、「インパクト」(明るさや清潔感)「理解力」「表現力」「ストレス耐性」の4項目を評価。AI面接の結果は、人間のスタッフがレポートにまとめて企業に提出する。

AI面接における質問と評価

・ タレントアンドアセスメントの代表取締役・山崎俊明氏によると、「SHaiN」の面接時間は60~90分程度。AIが応募者に投げかける質問の数は200個前後だという。「SHaiN」のAI面接では、志望理由などは尋ねられず、応募者の行動特性を測るために過去の経験のみに焦点が当てられる。AIによる質問の例は以下のとおり。「具体的に教えてください」「もう少し詳しく教えてください」とAIが促すこともあるという。

- 「ゼミや部活、サークル活動、アルバイトなどで、とても苦労したことや困難な状況を乗り越えたという経験はありますか? 『はい』か『いいえ』でお答えください」
- 「学生生活において自分で立てた高い目標や達成困難な課題などをやりきったという経験はありますか? 『はい』か『いいえ』でお答えください」

・ 山崎氏によれば、AI面接サービス「SHaiN」のAIは応募者の表情や仕草もチェックしている。「無駄な挙動が多かったり無駄に緊張したりする人」は「NG」とのこと。また、求めている答えが応募者から返ってこない場合、AIは同じ質問を繰り返すが、話しているときの表情も評価されるため、応募者は「イラッとしないで丁寧に回答」するべきだという。

外資系の同僚が驚いた! 3ヶ月でTOEIC大幅アップの秘密を、本人&トレーナーに直撃インタビュー
人気記事

AI面接のメリット

・ AI面接は、時間と場所を問わず実施することができるため、一般的な面接と比べて多くのメリットがある。まず、応募者が志望している他企業と面接の日程がかぶってしまう恐れがないので、応募者が他企業を優先して面接を欠席することがない。この点は、特に中小企業にとってメリットが大きいという。また、地方や海外の応募者も面接を受けやすいので、企業は応募者を集めやすくなる。

・ 人間でなくAIが面接を担当するという点でも、AI面接のメリットは多い。まず、採用活動に割く人員を抑えられるため、本来の業務に支障が出づらい。さらに、タレントアンドアセスメントによると、人間の担当者が行う面接には「客観性の欠如や評価のばらつき」という問題があるが、AIならば採用基準を統一できる。一般的な面接では面接官の個人的な印象が重視されるため、応募者が入社したあとの配属先で、採用基準について不満が出てしまうこともある。一方でAI面接なら、「科学的に計画された一律的な質問」によって応募者の資質や能力が評価されるので、応募者は入社後に期待通りのパフォーマンスを発揮しやすく、もともとの資質を活かして働くことができるという。

(参考)
AI面接サービス「SHaiN」
Talent and Assessment|AI面接サービス「SHaiN」を提供するタレントアンドアセスメント第三者割当増資を実施~三菱UFJキャピタルが運営するファンドによる出資を受け、事業を加速~
日経カレッジカフェ|就活リポート2019(8) AI面接体験会に密着~「人の面接官より緊張しました!」
SankeiBiz|就活に広がる「AI面接」で勝てる学生とは 無名大学は逆襲のチャンス、高学歴層は要注意
エキサイトニュース|「AI面接」で経験と勘による面接脱却 人間がするのは最終的な感情判断