ボス充とは

・ ボス充とは、上司が生活を楽しみ、充実した社会活動を行っている状況。2017年12月12日、株式会社リクルートホールディングスは、同社およびグループ企業が事業を手がけている人材派遣や飲食などの8領域に関して、2018年のトレンド予測を発表した。そのうち「人材マネジメント」の分野については「ボス充」がキーワードとして提唱された。ボス充している上司は、業務外の経験で学んだことを仕事に活かせるだけでなく、若い部下から信頼される傾向が高まっているという。

・ リクルートホールディングスのグループ企業である株式会社リクルートマネジメントソリューションズは、法人を経営人事領域で支援する業務を営んでおり、株式会社oricon MEが実施する顧客満足度調査において、「企業研修 管理職向け公開講座」の分野で顧客満足度第1位を獲得した。リクルートマネジメントソリューションズからはプレスリリースによって、ボス充が「これからの従業員の考え方を反映させたトレンド」「2018年はその傾向が顕著になる」であると発表された。ボス充している上司は従来から存在していたものの、「若者に支持される」「会社から歓迎される」という2点が新しいのだという。

ボス充することのメリット

・ リクルートホールディングスがボス充をトレンドとして主張した理由のひとつには、「働き方改革による余剰時間の活用」があるという。2017年6月~8月、リクルートマネジメントソリューションズが「従業員300名以上の企業の人事制度の企画・運用、および『働き方改革』推進の責任者」を対象に実施したアンケートでは、85.7%が「残業禁止・早帰り推奨」を実施していると回答。リクルートホールディングスはこの結果を「削減した余剰時間を有効に活用する上司が増加」したと解釈した。

・ リクルートホールディングスは、業務外の経験を仕事に活かしたボス充の具体例をいくつか挙げている。たとえばバイオ医薬品の研究・開発を行うアッヴィ合同会社の開発本部に属する大浦藤子氏は、子どもが通う学校でPTA役員を務めたことにより、「さまざまな感覚・価値観を持つ集団をまとめる経験」ができたという。同社の人事部からは「多様性への理解と柔軟性を、仕事や部下のマネジメントに活かし、高いパフォーマンスを発揮してくれている」と評価された。ボス充しているこのような上司について、リクルートホールディングスは「会社や社会によい影響を与える」と解釈している。

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ボス充の上司に対する部下からの支持

・ ボス充がトレンドだと主張するもうひとつの根拠として、リクルートホールディングスは「上司に対する若者の評価基準の変化」を挙げている。リクルートマネジメントソリューションズがアンケート調査を行ったところ、「『仕事人間』『会社人間』な上司よりも社外活動が充実しているほうが、人間的に魅力があると思う」という問いに対して肯定的に回答した人は、20代一般社員で40.2%、40~50代管理職で32.2%だったという。さらに、「人間的な幅が広い」上司と「専門性が高い」上司ではどちらが理想的かという設問について、前者を選んだ人は20代で60.8%、40~50代で45.2%だった。これらの結果から、「若者は、(中略)仕事以外の生活を楽しむ上司を支持する」傾向が生まれているとリクルートホールディングスは判断した。

・ ダイヤモンド・オンラインが2016年、20代と40代の会社員100名ずつを対象に実施したアンケートの結果からも、プライベートに対する考え方の相違が現れた。「40代と世代間ギャップを感じることがある?」という設問に対し、20代の70%が「はい」と回答。ギャップを感じる場面としては、「飲み会」(40%)の次に「仕事とプライベートの優先度」(34%)が多かった。回答者からは「私事より飲み会を最優先にと言われた」「仕事に対しての考え方、愛社精神、モチベーションが違いすぎる」のほか、以下のような意見が寄せられた。

40代はとにかく仕事優先。プライベートよりも仕事を優先する考えが若年層にくらべると強い気がします。私の会社では2、3ヵ月に1度の頻度で休みの日に取引先との懇親会があるのですが、40代の上司からは必ず参加だと言われます。一方で20代後半~30代の上司は参加しないこともあり、40代との意識的なギャップを感じます

(引用元:ダイヤモンド・オンライン|若手は40代上司の“このセリフ”にドン引きしている

・ 上記のようにプライベートを重視する若者にとっては、「会社人間」よりもボス充している上司のほうが好ましいであろうことは想像に難くない。リクルートホールディングスも、業務外の経験を仕事で活かすことによって上司が「成長経験」を獲得し、「人としての優しさ」や「余裕」が生まれた結果、部下から信頼が得られるのだと主張している。

(参考)
リクルートホールディングス|美容・人材派遣・飲食・住まいなど8領域の新たな兆し 2018年のトレンド予測を発表
リクルートホールディングス|2018年のトレンド予測 人材マネジメント領域
リクルートマネジメントソリューションズ|【ボス充】2018年人材マネジメント領域のトレンド予測&キーワード
リクルートマネジメントソリューションズ|『働き方改革』の推進に関する実態調査 2017
Study Hacker|育住近接
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ダイヤモンド・オンライン|若手は40代上司の“このセリフ”にドン引きしている