永世七冠とは

・ 永世七冠とは、将棋界における7つの「永世」称号を全て獲得した人に与えられる称号。2017年12月5日、棋士の羽生善治氏が第30期竜王戦第5局に勝利したことで竜王位を獲得。竜王としては通算で7期目となるため、「永世竜王」の条件を満たした。羽生氏はすでに「永世名人」「永世王位」「名誉王座」「永世棋王」「永世王将」「永世棋聖」の資格を得ていたため、前例のない永世七冠となった。Twitter上では多くの人が羽生氏の偉業を話題にし、5日から7日にかけて「永世七冠」はTwitterのトレンドに入った。

・ 2017年12月現在、棋戦には8大タイトルがあり、羽生氏は同年5月に発足した「叡王戦」を除く7タイトルで永世称号の条件を満たした。永世称号の条件はそれぞれ異なり、朝日新聞の特集によれば以下の通り。

- 永世竜王:通算7期保持、あるいは連続5期保持。
- 永世名人:通算5期保持。
- 永世王位:通算10期保持、あるいは連続5期保持。
- 名誉王座:通算10期保持、あるいは連続5期保持。
- 永世棋王:連続5期保持。
- 永世王将:通算10期保持。
- 永世棋聖:通算5期保持。

羽生善治氏のこれまでの歩み

・ 羽生氏がプロの棋士としてデビューしたのは1985年、中学3年生のときである。1987年度には、若獅子戦および天王戦で優勝した。羽生氏が脚光を浴びるようになったきっかけは、1988年度のNHK杯戦で優勝したことだといわれている。このトーナメントにおいて、羽生氏は加藤一二三氏や谷川浩司氏などの歴代名人を次々と破り、最優秀棋士賞を史上最年少の18歳で受賞した。

・ 羽生氏が初めてタイトルを獲得したのは、竜王戦で優勝した1989年。その後も各大会で次々と優勝し、早くも1995年には永世棋王・永世棋聖の資格を得た。翌1996年には19歳の若さで、誰も成しえなかった七冠同時制覇を達成し、大きなニュースとなった。

・ 2008年に永世名人の資格を獲得し、6つの永世称号を得た羽生氏だが、永世竜王となるまでは時間がかかった。羽生氏と同じく中学生でデビューした渡辺明氏が、2004年度~2012年度、2015年度~2016年度にかけて竜王の座を保持していたからである。羽生氏は2008年と2010年に竜王戦で渡辺氏と対局したものの敗退。しかし、2017年に4勝1敗で渡辺氏に勝利し、自身にとって7期目の竜王となった。

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永世七冠達成に対するコメント

・ 永世七冠という偉業を達成した羽生氏に対し、多くの人が称賛のコメントを寄せた。2017年6月に現役を引退した加藤一二三氏は、「類い稀なる才能をたゆまぬ努力により開花させた羽生さんが、ついに前人未踏の金字塔を打ち立てられたことに最大限の賛辞を送りたい」と、谷川浩司氏は「相手の得意形に飛び込み、相手も良い内容の将棋を指す中で、結果を出し続けるのが凄い」と述べた。

・ インターネット上でも、将棋ファンをはじめとする多くの人が羽生氏の永世七冠達成について発言した。陸上競技選手の山縣亮太氏は、羽生氏の著書を読んだことがあるとして、Twitter上で「とてもうれしい。ほんとうにおめでとうございます!!」と投稿。ゲーム製作を手がけるガンホー・オンライン・エンターテイメントの執行役員・山本大介氏も、「本当におめでとうございます!! 本当に凄すぎる」と絶賛した。

(参考)
日本将棋連盟|羽生善治が竜王位を奪回し、史上初の「永世七冠」の資格を獲得
日本将棋連盟|羽生棋聖が竜王位を獲得
日本将棋連盟|「叡王戦」がタイトル戦へ昇格、将棋棋戦が8大タイトルに ~6月開幕「第3期叡王戦」の開催概要発表~
日本将棋連盟|竜王戦
日本将棋連盟|羽生善治
コトバンク|羽生善治
日本将棋連盟|渡辺明
日本将棋連盟|加藤一二三九段、引退
朝日新聞デジタル|永世七冠 羽生善治
Twitter|永世七冠
Twitterトレンド速報|永世七冠