グリッドガールとは
・ グリッドガール(grid girl)とは、モーターレースのスタート前に、レーサー番号の書かれた札を掲げて各グリッド(車両が配置されている場所)に立っている女性。レースの主催者が手配する。2018年1月、自動車レースの最高峰として知られるフォーミュラ1(F1)が、グリッドガールを廃止すると発表したことが話題となった。その結果、2月1日に「グリッドガール」がTwitterのトレンドに入った。
・ F1からの発表によると、営業部責任者であるショーン・ブランチェス氏は「数十年間、グリッドガールを雇用する習慣はF1において当たり前だったが、もはやF1のブランド価値や社会規範にそぐわない」と考えているという。グリッドガールは「F1および世界中の新旧ファンにふさわしくない」とのことだ。
グリッドガールの仕事
・ 米国のニュース局・CNNによる2013年の報道によれば、グリッドガールがF1に登場しはじめたのは1960年代。グリッドガールは番号札を掲げたり、表彰台に立つレーサーを拍手で迎えたりといった役割を持つ。自分からレーサーに話しかけてはいけないという。
・ 優れた容姿が求められ、採用までに複数回の審査を経るため、グリッドガールに選ばれた女性は注目を浴びる。グリッドガールの経験は、モデルやリポーターへのステップアップに役立つと考える人もいる。著名なグリッドガール経験者としては、女優であるケリー・ブルック氏やボディービルダーのジョディー・マーシュ氏が挙げられる。
日本におけるグリッドガール
・ 自動車メディア「clicccar.com」によると、日本にはグリッドガールが存在しない。グリッドに立って札を掲げる役割は、レースを観戦に来た子どものなかから選ばれた「グリッドキッズ」が担当するという。
・ 日本のモーターレースに関わる女性としては、日本で生まれたと考えられる「レースクイーン」が有名である。レースクイーンは参加チームのスポンサーによって手配され、パラソルを持ってレーサーを日光や雨から守ったり、レーサーにドリンクを渡したりといった仕事を担当する。また、スポンサーの商品の宣伝や、ファンとの交流も行う。
(参考) Formula 1|Formula 1 to stop using grid girls AUTOSPORT web|『F1グリッドガール廃止』で騒然。改めて知っておきたいグリッドガールとレースクイーンの文化 コトバンク|グリッドガール clicccar.com|F1のグリッドガール廃止。日本の「レースクイーン」への影響を考える Twitterトレンド速報|グリッドガール The Sun|What are grid girls, how much do they get paid and who are the grid kids set to replace them? CNN|Grid girl power: The style and substance behind the glamor