餃子通りとは

・ 餃子通りとは、栃木県宇都宮市の中央部に位置する「宮島町通り」に対して、2018年4月26日につけられた呼び名。この通りには宇都宮名物である餃子の専門店が集まっており、命名には観光を活性化させる意図がある。餃子通りは複数のメディアによって取り上げられ、Twitter上でも地元住民などのあいだで話題となった。

・ 命名をきっかけとして、餃子通りには「餃子通り」と書かれた垂れ幕や、「おいしい餃子焼いてます」というイラストつきの看板が掲げられた。来訪者に写真を撮ってもらい、SNS上で拡散させるのが狙い。2018年10月頃までには、歩道を「こんがり焼き上がった餃子の色」に塗装するほか、マンホールのふたを餃子模様にする予定だという。

・ 宮島町通りは、JR宇都宮駅から約800m離れた繁華街にある、160m程度の市道。「宇都宮みんみん 本店」「正嗣(まさし)宮島町本店」「豚嘻嘻(とんきっき)」「悟空」「ザ・餃子のキャロル」という5軒の餃子専門店が並んでおり、休日には観光客でにぎわう。

餃子通り命名の背景

・ 餃子通りの命名は、JRと地元が協働で取り組む観光企画「デスティネーションキャンペーン(DC)」に合わせたもの。DCの開催期間は2018年4月~6月。栃木県全域で観光客を意識した企画が開催されるほか、積極的なプロモーションが展開される。JR東日本の発表によると、栃木でDCが行われるのは19年ぶり2回目。

・ 4月27日、餃子通りにおいて命名記念セレモニーが開かれ、宇都宮市DC推進委員会によるテープカットが行われた。DC期間中の土日祝日、餃子通りには臨時の観光案内所が設置される。市の担当者によれば、宇都宮餃子の象徴的な場所になることと、市内の観光スポットをめぐる「周遊の拠点」になることが、餃子通りには求められている。市が毎年実施している観光動態調査によると、2017年に宇都宮を訪れた人の63.0%が餃子を食べた一方で、道の駅「ろまんちっく村」に行った人は14.4%、名所・旧跡を訪れた人はわずか7.0%だった。餃子を目的として宇都宮を訪れた人を、市内の観光地に誘導することが課題といえる。

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宇都宮における餃子

・ 宇都宮は「餃子のまち」として知られる。市によると、大日本帝国陸軍の第14師団が宇都宮に駐屯しており、中国に出兵した際に餃子を知って帰還後に広めたのが、宇都宮が餃子のまちとなったきっかけだ。餃子専門店の協同組合である「宇都宮餃子会」には、2013年時点で80店舗が加盟している。

・ 上述した観光動態調査の結果によると、宇都宮のイメージについて「餃子のまち」と答えた人が92.3%と最も多く、2番目に多かった「近隣に有名な観光地や温泉地があるまち」(36.8%)に大差をつけた。宇都宮は、多くの人から餃子の街として認識されていることがうかがえる。

(参考)
Yahoo!ニュース|「餃子通り」が誕生 観光のきっかけ届ける(18-04-27)
JR東日本|「本物の出会い 栃木」デスティネーションキャンペーンの開催について
NHK|宇都宮市「餃子通り」で記念式典
毎日新聞|餃子通り:宇都宮の人気スポット、命名 焼き色の道路やマンホールも 期間限定の観光案内所設置 /栃木
宇都宮市公式Webサイト|平成29年宇都宮市観光動態調査報告書
宇都宮市公式Webサイト|餃子のまち