半育休とは

・ 半育休とは、育児休業制度を適用されながら短時間のみ働くこと。子どもに関する問題に取り組むNPO法人フローレンス代表理事の駒崎弘樹氏や、フローレンス従業員の橋本吉央氏が積極的に推奨している。2017年8月25日、半育休について法律の面から解説した記事「働きながら取れる『半育休』、パパたちの育児参加に広がる期待…どんな制度なの?」がYahoo!ニュースで配信されると、同30日までに260件以上のコメントがつく程の反響を生んだ。

・ 半育休は、2014年の育児休業給付金制度改正によって可能となった。改正前は、1カ月に11日以上就業すると育児休業給付金を受け取ることができなかったが、改正後は1カ月の就業時間が80時間以下であれば育児休業給付金が支給されるようになった。

半育休の体験談

・ 育児休業給付金制度改正が実現した背景には、駒崎氏の影響がある。駒崎氏は、討論番組『ニッポン未来会議』に出演した際、政府関係者に対して、自身の経験から半育休の考えを述べた。駒崎氏は子どもが産まれた際に2カ月の育児休暇をとったものの、フローレンスを経営する立場であるため、1日につき1.5時間のみ、メールの返信やビデオ会議などに時間を割いた。その結果、以下のような発見があったという。

2ヶ月間経営者が(ほぼ)いなくても、組織は問題なく回っていきました。
しかも「結局自分はこれだけやっていれば組織は回るんだ」ということに気づき、優先順位付けを改めてできたので、ワークスタイルの変革を導く大きな収穫を得ました。

(引用元:駒崎弘樹公式サイト|これはすごい!育休が「在宅勤務しつつ取れる」ようにバージョンアップ!!

・ しかし、駒崎氏が上述のような半育休を実現できたのは、自身が経営者であるためだった。そこで駒崎氏は、『ニッポン未来会議』で半育休を制度的に可能にするよう働きかけ、育児休業給付金制度改正が実現したのである。

・ 橋崎氏の経営するフローレンスに、半育休を取得する男性従業員は多い(男性育休)。その一人である橋本氏は、webメディアやSNSを通じて半育休の情報を発信している。「『働き方』をもっと自分らしく」をコンセプトにしたwebメディア「Fledge」において、橋本氏は以下のような半育休の利点を挙げた。

- 育児休業給付金に加え、会社から給与が得られる。
- 同僚に対して業務内容の引き継ぎを完璧にする必要がない。
- 育児に充分な時間を割きつつ、育児休業から通常の労働へスムーズに復帰しやすい。

・ 橋本氏は3カ月半の育児休暇を取得した際、家や会社で執筆や編集などの業務に取り組む、半育休という働き方を選んだ。短時間働いているとはいえ、多くの時間を育児・家事に注いだため、出産後の妻の回復が早かった、家族に笑顔が増えたなどのメリットを実感したという。

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半育休に対する意見

・ ソーシャルメディア上では、半育休に対する肯定的な意見が少なくない。Yahoo!ニュースで配信された記事には、「働きながら子育てができる可能性を広げる」「キャリアの中断がなく仕事続けられる」など、メリットを強調するコメントが寄せられた。

・ 一方、「半分育児、半分仕事なんてうまいことできるとは思えない」「中途半端な勤務よりは、ガッツリ休んでもらった方が現場は楽」など、半育休に対する懐疑的な意見も見られた。また、「専門職の技術者だから在宅が許されてる」「経営陣に真剣に改善に取り組ませなければ、浸透は難しい」など、半育休の普及への課題を挙げる人もいた。

(参考)
認定NPO法人フローレンス|0か100かじゃない「半育休」が共働き家庭を救う!制度を柔軟に使って男性も育児休業に挑戦してみませんか?
駒崎弘樹公式サイト|これはすごい!育休が「在宅勤務しつつ取れる」ようにバージョンアップ!!
Fledge|育児と仕事はゼロかイチかじゃない。育休中もちょっと働く「半育休」やってみませんか?
Yahoo!ニュース|働きながら取れる「半育休」、パパたちの育児参加に広がる期待…どんな制度なの?
弁護士ドットコム|働きながら取れる「半育休」、パパたちの育児参加に広がる期待…どんな制度なの?
厚生労働省|平成26年10月1日から育児休業期間中に就業した場合の育児休業給付金の取扱いが変わります
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