ブロマンスとは

・ ブロマンス(bromance)とは、男性同士のあいだに生じる、恋愛ではないが親密な関係。brotherとromanceが組み合わさった言葉である。2018年2月、平昌オリンピックの男子フィギュアスケートにおいてメダルを獲得した羽生結弦選手とハビエル・フェルナンデス選手(スペイン)の仲のよさが「ブロマンス」としてインターネット上で注目されている。

・ 2月17日、男子フィギュアスケートのフリースケーティングが行われ、羽生選手の金メダルおよびフェルナンデス選手の銅メダルが決定した。2人は同じコーチに師事しており、ライバルでありながらも仲のよいことで知られている。フェルナンデス選手は2015年、「ユヅとはあらゆる関係だ。友でありチームメイトであり、ときにはライバルにならないといけない」と発言。米国の雑誌『タイム』電子版がこの発言を引用し、2018年2月16日付の記事で「羽生結弦がフェルナンデスとのブロマンスでインターネットのハートを獲得」と紹介した。日本のソーシャルメディア上では、羽生選手とフェルナンデス選手の互いに高め合う関係を「お互いにとって幸せな出会いだった」「とっても深い友情が感じられる」などと称賛する人が多く見られる。

ブロマンスに関する研究

・ 2017年10月、ウィンチェスター大学(英国)の研究者たちによる、異性愛者の男性がブロマンスをどう考えているかについての調査が公開された。スポーツを専攻している大学2年生30人に質問をしたところ、全員が1人以上の「ブロマンス」関係にある友人を持っており、秘密の共有や愛情の表現を行っているという。また、30人中29人が、「ブロマンスのパートナー」を抱きしめた経験があると答えたとのこと。

・ 同調査によれば、ブロマンスは異性間の恋愛と対立してしまうという。回答者たちは女性の交際相手よりも男性の親友を相手にしたときのほうが、感情を表明する際に「ジャッジ」されていると感じにくく、けんかをしても解決しやすいと考えていることが判明したためだ。また、30人中28人が、個人的な問題は女性の交際相手よりもブロマンスの相手に話したいと答えた。

TOEIC 3ヶ月で400点アップ! 英語の「ジム」 English Company モニターインタビュー
人気記事

政界におけるブロマンス

・ ブロマンス関係にあるとたびたび報じられているのが、米国の前大統領バラク・オバマ氏と、前副大統領ジョー・バイデン氏である。バイデン氏は2016年8月、公式Twitterアカウント上で「バラク、55歳の誕生日おめでとう。我が兄弟、永遠の親友」と述べつつ、互いの名前が入ったブレスレットの写真を投稿した。自身とオバマ氏との関係が、インターネット上で「ネタ」にされているのを意識してのことだと思われる。

・ オバマ氏も2017年11月、公式Twitterアカウント上で「我が兄弟にして、誰よりも最高の副大統領」とバイデン氏の誕生日を祝った。米国の新聞『USAトゥデイ』はこのツイートを取り上げ、オバマ氏とバイデン氏の関係について「歴史的ブロマンス」「私たちにたくさんの思い出をくれた」と称賛した。

(参考)
Time|The Internet Is Head Over Heels for the Yuzuru Hanyu and Javier Fernández Figure Skating Bromance
Yahoo!ニュース|羽生結弦、「ユヅ」と「ハビ」の“美しき絆”を米大手誌が特集「ブロマンスに大騒ぎ」
Reuters|INTERVIEW-Figure skating-Fernandez takes tips from his skating ‘wife’
Medical News Today|How straight millennials feel about ‘bromance’
Cambridge Dictionary|bromance
2018平昌冬季オリンピック及び冬季パラリンピック大会|フィギュアスケート
TIME|Men Are More Satisfied By ‘Bromances’ Than Their Romantic Relationships, Study Says
SAGE Journals|Privileging the Bromance: A Critical Appraisal of Romantic and Bromantic Relationships
USA TODAY|Former president Barack Obama wishes Joe Biden happy birthday — in meme form