グランピング

グランピングとは

・ グランピング(glamping)とは、glamor(魅力)と camping(キャンプ)を組み合わせた造語。テントや寝袋、食事を自身で準備することなく、自然のなかにある豪華な宿泊施設で快適なキャンプ体験を楽しむことができる。欧米で人気があり、日本でも2016年頃から流行が始まった。

・  一般社団法人・日本グランピング協会によると、グランピングという言葉が誕生する前から、カナダやアフリカには富裕層をターゲットとするアウトドア・リゾートが存在している。それらのなかにはグランピングを自称していない施設も多いものの、自称の有無にかかわらず、キャンプテイストの宿泊施設であれば第三者からグランピングと呼ばれているのが実情だという。

・ 2017年にはユーキャン新語・流行語大賞のトップテンとして「インスタ映え」が選出されたことからうかがえるように、「Instagram上で見映えのする写真を撮る」のを目的に行動することが社会現象となった。グランピングは非日常性を有し、個性的な宿泊施設や提供される料理が「インスタ映え」することからも人気を呼んでいる。グランピング施設のなかには「インスタ映え」をアピールしているものもある。人気インスタグラマーのYURIE TANAKO氏は、Instagramやグランピング雑誌『Glamp』を通してグランピングの魅力を発信し、6万2,000人以上にフォローされるほどの支持を受けている。

日本のグランピング施設

・ 日本グランピング協会によると、2015年に「大手リゾートホテルチェーン」がグランピングの名を冠した宿泊施設を開業したことで、日本のグランピングブームが加速したという。しかし、日本のグランピング施設は「それぞれが独自の解釈に基づいたもので非常にあいまいな状況」であり、「雨風などテントに伝わる自然の気配を遮断するような、キャンプからかけ離れた提案では、すぐにお客様の興味が失われてしまう」というのが同協会の見解だ。

・ 日本グランピング協会が言及した宿泊施設とは、株式会社星野リゾートが2015年10月にオープンした「星のや 富士」(山梨県南都留郡)だと思われる。「日本初のグランピングリゾート」をうたっており、丘陵に並んでいる客室「キャビン」は打ちっぱなしのコンクリートであることが特徴。各客室面積の約3分の1は「テラスリビング」と称される憩いの場であり、大きなソファや夜に火が燃える「ファイアプレイス」が設けられている。食事としては、レストラン棟でシェフが提供するグリル料理や、屋外ダイニングでスタッフとともに作るオーブン料理が用意されている。価格は1泊4万5,000円(税込・食事別)から。

・ 2018年3月オープン予定の「Circus Outdoor Tokyo」(東京都西多摩郡)も、ラグジュアリーなグランピング施設として注目されている。運営するのは、日本各地でグランピングのイベントを「CIRCUS OUTDOOR」というブランド名で開催している株式会社NOX Intervillage。「Circus Outdoor Tokyo」は同社にとって初の常設グランピング場となる。2018年1月18~21日、本格オープンに先がけて同施設での宿泊が体験できるイベント「Generalprobe chapter 4」が開催された。コンセプトの異なる5つのテントが用意されたという。「TOKYO MX NEWS」によれば、テント内にはアンティークの家具がそろっており、その総額は2,000万円を超える。本オープン時の宿泊費用は、1泊3万5,000円から。

海外におけるグランピング

・ 日本グランピング協会によれば、英国でもグランピングは人気で、手頃な価格のグランピング施設が多いという。英国の新聞「ガーディアン」に「英国のグランピング施設ベスト10」として紹介されたうちのひとつが、イングランド中部の「コッツウォルズ・キャンピング」だ。ゲル(遊牧民の移動住居)風のテント「Yurt Yami」は、モロッコ風の敷物やタペストリーで装飾されている。また、「Gypsy Caravan Carmen」は、かつて欧州を移動しながら生活していたことで知られる民族「ロマ」の馬車をイメージしたもの。馬車には華やかなペイントが施され、異国風の雰囲気が醸し出されている。1泊60ポンド(約9,200円)から。

・ 日本グランピング協会の説明では、グランピングの源流はアフリカにある。1800年代後半、狩猟を目的にした欧米の人々がアフリカを訪れはじめた。1960年代に動物愛護の気運が強まって以降、観光の主流は狩猟から写真撮影へと変化し、観光客向けのロッジが多く建設され、やがて富裕層向けの豪華なサファリロッジが登場したという。

・ 南アフリカの「マラタバ・サファリロッジ」は、「アフリカン・ルネサンス」をコンセプトにしたグランピング施設だ。ロケーションは、アフリカゾウやライオンなどが生息するマラケレ国立公園のただ中。270km離れた最寄りの空港とのあいだで、ベンツあるいはSUV(スポーツ用多目的車)による送迎サービスが行われている。メインロッジおよびプールを中心としてテント型客室「Luxury Tented Suite」が並んでいるのは、青々としたマラタバ川のほとり。各テントには広いプライベートデッキがついており、絶景を一望できる。1泊389(約4万3,000円)ドルから。

(参考) 一般社団法人 日本グランピング協会 TOKYO MX NEWS|1泊15万円! 東京・奥多摩町に豪華キャンプ場 TOKYO FM+|インスタ映えで女子に大人気! この夏行くべきグランピング施設3選 Glamping.com|Marataba Safari Lodge 新語・流行語大賞 PR TIMES|インスタ映え抜群!今話題のグランピング「THE FARM CAMP」に最新タイプが登場! 崖の上の「THE FARM CAMP クリフスイート」 オープン! 星野リゾート|10月30日【星のや 富士】開業。予約受付4月15日開始のお知らせ 星のや|星のや富士 東京都|Nature Tokyo Experience イベントを実施 The Guardian|10 of the best glamping sites in the UK Holycombe and Cotswolds Camping|Glamping at Cotswolds Camping at Holycombe Marataba Safari Lodge

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