人面鳥

人面鳥とは

・ 人面鳥とは、鳥の体に人間の頭部を持つ架空の生き物。2018年2月に韓国で開幕した平昌オリンピックの開会式に登場し、インターネット上で話題となった。開会式の行われた2月9日夜にTwitterのトレンドに入ったほか、日本や米国のメディアによって取り上げられた。

・ 平昌オリンピックの開会式では、東西南北を司るとされる古代中国の神「四神」(青龍・朱雀・白虎・玄武)の張り子に続き、人面鳥の巨大な張り子が登場した。人面鳥の胴体は白く、長い首の先には顔がついており、黒く長い帽子をかぶっていた。人面鳥は複数人によって操作され、ステージの中央で羽ばたくように踊った。

人面鳥の意味

・ 朝日新聞によると、人面鳥は「高句麗時代(紀元前1世紀~7世紀)の壁画に描かれており、韓国の神話に出てくる不死鳥の元になった」と報道機関向けの資料に記載されていたという。NHKによれば、「天と地のあいだを行き来しながら1000年を生きる伝説の鳥」である。開会式の翌日、総監督を務めた演出家の宋承桓氏は記者会見で「人面鳥は平和の象徴。韓国の過去、現在、未来の三つの世代をつなぎたかった」と語ったという。

・ 韓国の新聞・朝鮮日報によると、人面鳥は「千秋」や「万歳」という名で呼ばれることもあるという。また、韓国の英字新聞・コリアタイムズによれば、人面鳥の描かれている遺跡は現在の中国・吉林省に位置している。人面鳥は仏教および道教に登場し、人間に永遠の若さと長い寿命をもたらすという。

・ 仏教には、人面鳥に近い「迦陵頻伽」(かりょうびんが)という生物も登場する。上半身は美女、下半身は鳥という姿で、美しい声で鳴くという。

人面鳥に対する反応

・ Twitter上では、人面鳥に対する反応はさまざまだ。「こわかった」「なかなかエグい」など、人面鳥を苦手とする人もいる一方、「個人的にはめっちゃ好き」「大きくてきれいだった」と感想を述べる人もいる。朝日新聞の映像報道部は、Twitter上で人面鳥を紹介する際に「ちょっと怖いですが」と前置きした。

・ 米国のwebメディア「The Verge」は、人面鳥がTwitter上にて国際的なトレンドになっていると紹介した。また、人面鳥に対する人々の反応は二分されていると述べつつ、「今夜、あなたの夢に出没/祝福する」として人面鳥が至近距離でまばたきをする動画を掲載した。

(参考) YouTube|【NHK】開会式 韓国のパフォーマンスをまとめました<ピョンチャン> Chosun online 朝鮮日報|平昌五輪:怖いけど心引かれる「人面鳥」、一夜にしてスターに The Korea Times|Human-faced bird becomes PyeongChang opening ceremony buzz word The Verge|The internet can’t decide whether it loves or fears the Pyeongchang Olympics’ human-faced sacred bird 朝日新聞デジタル|突然現れた「人面鳥」に驚き、実は平和象徴 五輪開会式 コトバンク|迦陵頻伽 コトバンク|四神 Twitter|人面鳥

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