みちのきちとは

・ みちのきちとは、学生が本に親しめるようにするための、國學院大學による取り組み「みちのきち-Kokugakuin Book Project」および同大学に設置された本棚兼読書スペース。みちのきちという名称には、「未知のことを既知に変える基地」「人生(道)の迷いに向き合う基地」「機知に富んだ会話のできる大人になれるような本がある基地」という意味が込められている。2018年3月、朝日新聞の記事「大学生の読書離れ、止められる? 学内に気軽に読めるスペース」で取り上げられたこにより、学外にも知られるようになった。

・ みちのきち第1弾「本の木」は2017年4月、國學院大學の渋谷キャンパス内、学術メディアセンター1階にオープンした。木のなかに潜り込むようなデザインとなっており、外側からは内部が見えづらい。みちのきち内部には本棚と椅子が設置されており、新書や写真集、漫画など約800冊が置かれている。國學院大學は、みちのきちについて以下のように説明している。

スペース内ではひとりで静かに読書するだけでなく、飲食も可能となっているため、複数人でコミュニケーションスペースとして利用するなど、利用者によって多様な使い方ができます。
 今後も学内の様々な場所にこのような場所を配置し、授業や図書館とは少し違った本との出会いを訴求していきます。(中略)
 このプロジェクトを通じて、本学学生の自発的な好奇心を誘発し、教養力、国語力、コミュニケーション力の向上を促すとともに、広く開放することで、地域の方や来訪者にも國學院大學の知の還元をして参ります。

(引用元:PR TIMES|地域にも無料開放!若者の本離れを憂う國學院がつくったブックディレクター幅允孝氏プロデュースの独創的な“本棚兼読書スペース”  國學院大學「みちのきち」第1弾本格オープン!

「若者の本離れ」という問題

・ 「みちのきち-Kokugakuin Book Project」は、「若者の本離れ」という問題を背景とし、2016年4月に始まった。國學院大學は2014年度から毎年、同大学の学生を対象にアンケート調査を実施。神道文化学部の石井研士教授によると、1週間に1冊も本を読まない学生が3割を超えた。「『本』というメディアにもっと触れてほしい」という思いから、みちのきちがスタートしたという。

・ みちのきちに置く本を選んだのは、有限会社バッハ代表でブックディレクターの幅允孝氏。幅氏は、本が持つ長所を以下のように語り、「若い時に色んな本を手に取る」ことを勧めた。

紙の本であれ、電子書籍であれ、「本というパッケージ」に書かれている情報は、責任の所在がはっきりしています。(中略)また、「本というパッケージ」の特徴として、何度も練られ、推敲が繰り返された情報だという点も挙げられます。すぐに消去し、更新できる昨今の情報と違い、本の書き直しは大変なもの。(中略)つまり、校了日に持てるベストを注ぎ込もうとした奇妙な怨念と奥行きみたいなものを、「本というパッケージ」は自然にまとっている気がします。
(中略)本がまとう怨念みたいなものに触れることは、誰にも譲れない確固とした自分をつくりあげていくガソリンになると僕は思っています。

(引用元:國學院大學|みちのきち Kokugakuin Book Project

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「みちのきち-Kokugakuin Book Project」の広がり

・ 「みちのきち-Kokugakuin Book Project」の活動は、「本の木」のような読書スペースを設置することだけではない。2018年4月、著名人109名によるブックガイド『みちのきち 私の一冊』(弘文堂)が発行される。執筆者が1冊ずつ本を紹介し、読書のコツや若者へのメッセージを伝える。執筆しているのは、作家の有川浩氏、ジャーナリストの池上彰氏、脳科学者の茂木健一郎氏など。

・ 『みちのきち 私の一冊』の発売を記念して、2018年3月15日、複合商業施設「渋谷ヒカリエ」においてイベント「109冊図書館」が開催された。『みちのきち 私の一冊』内で紹介された109冊の本が展示され、訪問者が手に取って読める空間が出現。料理研究家として知られる栗原はるみ氏の長男で、同じく料理研究家の栗原心平氏が登壇し、トークショーを行った。心平氏も『みちのきち 私の一冊』に寄稿している。

(参考)
國學院大學|みちのきち Kokugakuin Book Project
弘文堂|みちのきち 私の一冊
BACH|みちのきち-Kokugakuin Book Project-
PR TIMES|地域にも無料開放!若者の本離れを憂う國學院がつくったブックディレクター幅允孝氏プロデュースの独創的な“本棚兼読書スペース”  國學院大學「みちのきち」第1弾本格オープン!
朝日新聞デジタル|大学生の読書離れ、止められる? 学内に気軽に読めるスペース