Pepperとは

・ Pepper(ペッパー)とは、ソフトバンクグループの傘下にあるソフトバンクロボティクス株式会社によって開発された人型ロボット。胸元にタブレットを搭載しているほか、「独自の感情機能」を持っていることが特徴。

Pepperは、人の感情を理解するだけでなく、自らが感情を持ったロボットとして生まれました。人間同様、相手の気持ちや人とのふれあい、周囲や自らの状況に応じて複雑に感情が揺れ動き、それに応じた行動を行なうPepperとの生活をお楽しみください。

(引用元:ソフトバンク|Pepperの感情

・ 2015年6月に一般販売が開始されて以来、Pepperは店舗やオフィスなどに導入されたことで、多くの人から認知されるようになった。2015年10月に発表された、マーケティングリサーチなどを手がけるMM総研による一般消費者への調査結果では、コミュニケーションロボットとしての認知度はPepperが41.0%で最も高く、2位の16.2%を大きく引き離した。2017年現在、Pepperの認知はさらに広がっていると思われる。

・ 2017年7月12日、日本経済新聞によって「ペッパー、採算取れず」とソフトバンクロボティクスの債務超過が報道されると、Twitterを中心にインターネット上で話題になり、注目された。ソフトバンクグループによる2017年3月期の報告では、314億円の債務超過だという。Pepperの本体価格は税抜198,000円と、人型ロボットとしては安価。ソフトバンクグループ代表の孫正義氏は、2014年のPepper発表当時から「利益は出ない」と話していた。

低い値段と高い志で、当面は利益を度外視しても、PCと同じ値段で買えることにも力点を置いた。量産するようになれば、それなりのビジネスとして成り立つのでは

(引用元:ITmedia Mobile|孫氏「最終的には愛を理解させたい」――ソフトバンクが人型ロボット「Pepper」で目指すもの

Pepperの活躍

・ ソフトバンクの発表によれば、2017年2月時点で、Pepperは約2,000の企業で利用されているという。たとえば回転寿司チェーン「はま寿司」では、2016年10月から一部店舗でPepperが受付や案内業務の実証実験を行っており、将来的にはすべての店舗に導入される予定。「はま寿司」を訪れた客がPepperのタブレットに人数と希望席種を入力すると、空席がある場合は座席番号の書かれた用紙が発券され、客は指定された座席へ向かう。満席の場合、呼出番号が書かれた用紙が発券され、空席ができると客は呼び出される。Pepperのこのような働きによって、従業員の負担が軽減され、店の回転率が上がるという。

・ Pepperは介護施設にも導入されつつある。東京都世田谷区の「等々力の家デイホーム」では、2015年から2016年にかけて、介護現場におけるPepperの実証実験が行われた。狙いは「高齢者のコミュニケーション活性化や身体機能維持・向上」。高齢者たちは40分間のレクリエーション中、Pepperと会話を楽しんだり、Pepperの歌や動きに合わせて体を動かしたりした。ペッパー用の医療アプリケーションを製作するフューブライト・コミュニケーションズ株式会社取締役であり、このレクリエーションを担当した吉村英樹氏は、Pepperと高齢者たちが交流する現場を目にしたときのことを以下のように語った。

その際に強く感じたのが、高齢者との相性が良いということ。普段よりも高齢者が耳を傾けてくれる。長時間じっとしていられない方でも、Pepperが話したり、身振り手振りを交えて動いているときは、集中して話を聞いているのが驚きだったという職員の方からの感想もあった。そこで、介護現場での活用の可能性があるとの手応えを感じた。

(引用元:日経デジタルヘルス|Pepper×介護、施設での実証で見えたもの

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Pepperへの反応

・ Pepperは高齢者との相性がよいことが指摘されているほか、子どもにも人気だという。ジャーナリストの石川温氏は、自宅にPepperを設置し、友人の子どもたちを招いてその反応を伝えた。5歳と2歳の男の子たちは、当初Pepperを警戒していたり、Pepperに話しかけても音声をうまく認識しないことにいら立ったりしていたものの、やがて5歳の子はPepperの手品アプリケーションに強い興味を示すようになった。のちに「ペッパーの友達になれたかなぁ」と話したという。

・ 一方、企業のオフィスに配備されたPepperは、あまり周囲の人とコミュニケーションがとれず、放置されることもある。新宿区の人材サービス会社・ネオキャリアでは、Pepperが「入社」した当時はもてはやされたものの、やがて相手にされることが少なくなっていったという。仕事をしている社員たちにPepperが話しかけても、社員たちは多忙なため、PC画面から目をそらさない。広報担当者は、Pepperがオフィスの隅で「1人で歌を歌っていることもあった」と話す。

(参考)
ソフトバンク|Life with Pepper
ソフトバンク|Pepper for Biz
ソフトバンク|Pepper(一般販売モデル)
日本経済新聞 電子版|ペッパー、採算取れず 開発会社、債務超過300億円 開発費など負担先行
東洋経済オンライン|2代目ペッパー、家庭向けは”ほぼ別人”だった
マイナビニュース|Pepperがはま寿司に就職!? – 受付や案内業務をこなす姿を見てきた
Engadget 日本版|Pepper生みの親が語る「なぜ非ヒューマノイドロボットなのか」:GROOVE X林要氏インタビュー前編
Engadget 日本版|ソフトバンクの人型ロボ Pepper 開発者「言葉では2〜3割しか伝わらない」。9月にも先行販売予定
朝日新聞デジタル|新潟)介護ロボットを活用 上越の特養
日経デジタルヘルス|Pepper×介護、施設での実証で見えたもの
DIGIMONO!|Pepperは子供たちとお友達になれるのか?:Pepperがわが家にやってきた!
ITmedia Mobile|孫氏「最終的には愛を理解させたい」――ソフトバンクが人型ロボット「Pepper」で目指すもの
Economic News|最も認知度の高いコミュニケーションロボットは「Pepper」