SPINDLEとは

・ SPINDLE(スピンドル)とは、金融コンサルティングを手がける株式会社BLACK STAR&CO.が立ち上げた仮想通貨。2017年12月26日、世界的なアーティストのGACKT氏は自身のブログにおいて、実業家として参画するSPINDLEへの意気込みを語った。そして2日後の28日、SPINDLEの日本語版ホワイトペーパー(白書)が公開され、仮想通貨としての詳細が明らかとなった。SPINDLEは著名なGACKT氏が関わることで大きな注目を浴びた一方、その信頼性などに対し批判的な意見が噴出している。

・ BLACK STAR&CO.のプレスリリースによれば、仮想通貨は社会に浸透しつつあるものの、価格の乱高下が激しいため、一般の人々にとってハードルが高いという。そこで、「今までにない透明性と公平性を持つ投資・運用プラットフォーム」としてSPINDLEプロジェクトが誕生した。

・ GACKT氏がブログ上で説明したところによると、SPINDLEおよび関連サービスは個人投資家に向けたものであり、「これから投資を勉強しようとする人たち、投資を始めようとする人たち」にとっても「大きな機会」になるという。SPINDLE関連サービスとして「ZETA」というプラットフォームが提供される予定で、仮想通貨ユーザーと仮想通貨ヘッジファンドをマッチングさせる場になるとのことだ。

SPINDLEの概要

・ 上述したホワイトペーパーによると、SPINDLEの通貨記号はSPD。英語・北京語・日本語・ロシア語に対応している。2017年10月にプライベートプレセール(ICO、仮想通貨の発行による資金調達)が始まり、日本では2018年1月に終了。5月以降に仮想通貨取引所への上場が予定されている。

・ SPINDLEを購入してICOに参加するには厳しい条件が設けられており、下記をはじめとした諸条件に該当する人は参加できない。

- 仮想通貨を保有したことがない者。
- 75歳以上の後期高齢者。
- 先進国居住者で、金融資産が10万USDに満たない者。

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SPINDLEに対する批判的な指摘

・ SPINDLEは、GACKT氏が関わっていることもあって多くの注目を集めると同時に、インターネット上で批判や指摘が相次いだ。仮想通貨の情報を発信しているプロのブロガー・イケダハヤト氏は、SPINDLEのホワイトペーパーについて「正直、何が言いたいのかさっぱりわかりません」「論外」「くだらない思想哲学について、余計な会議とかしてそうなイメージ」と述べ、「投資に値しない」と断じた。イケダハヤト氏が指摘したように、ホワイトペーパー内の章・節には「Introduction Fallibilism 可謬主義≒SPINDLE」「現在社会におけるプラトン主義・統制的社会の登場と危機感」「概念的社会勝利者・詐欺師・ハッカー・司法当局の関係」といった、思想哲学を連想させるタイトルがつけられていた。以下に引用するのは、第1章第1節の冒頭部分である。

暗号通貨におけるプラトン主義的iv思考は、当方が暗号通貨情勢を俯瞰するにおいて、数多く散見されると認識している。本書におけるプラトン主義とは、暗号通貨リリース当事者がその一定の思考を行動化するにおいて、先の一定の思考を可謬的判断判断なしに進行してゆく概念で、端的には、暗号通貨における非分散・非中央集権が、ほぼ完全、もしくは、完全な民主化を果たすとする幻想を示唆する。

(引用元:SPINDLE|SPINDLE White Paper

・ また、SPINDLEを立ち上げたBLACK STAR&CO.の創立者が、2016年に行政処分を受けた宇田修一氏であることを問題視する人も多かった。金融庁の発表によると、宇田氏が代表取締役を務めていたドラグーンキャピタル株式会社は、金融商品取引業者としての業務運営に対し問題を指摘され、証券取引等監視委員会から行政処分を求められた。ファンドから得た出資金の50%(約3億円)を運用すると発表していたものの、実際は運用せずに自社の経費として使っていたという。また、顧客に対して虚偽の運用報告書を交付していたことなどが問題視され、宇田氏は「法令等遵守意識及び投資者保護意識は皆無」と厳しく糾弾された末、ドラグーンキャピタルは投資助言・代理業としての登録を取り消された。

・ SPINDLEに対する上記のような批判を受け、GACKT氏はブログ上で「投資はあくまで自己判断で行うものです。無理に強要されてするものではありません」と強調。さらに宇田氏については「彼の能力が絶対に必要だと感じている」と擁護し、「どんな理由があれ、一度処分を受けた人間を、そしてそれに向き合い贖罪し、社会に貢献しようとしている者を、どこまで否定し続ける社会なのか?」と苦言を呈した。

(参考)
SPINDLE
GACKTオフィシャルブログ|【大城 ガクト】と【 仮想通貨 】
GACKTオフィシャルブログ|新年の改めての挨拶とSPINDLEファンのみなさんへ
Yahoo!ニュース|タレント「GACKT」が仮想通貨ICO参入も問題続発、フィンテックバブルはどうなるのか
まだ仮想通貨持ってないの?|GACKTのICOは「投資に値しない」と判断した理由。
現代ビジネス|GACKTが関わる仮想通貨ビジネスへの拭いがたい「疑問と不安」
PR TIMES|「SPINDLE(スピンドル 通貨記号・SPD)」プロジェクトのホワイトペーパー開示へ
金融庁|ドラグーンキャピタル株式会社に対する行政処分について