へるしい旅とは

・ へるしい旅とは、健康になることを目的とした旅行。2017年12月6日、株式会社リクルートライフスタイルは、旅行業界における2018年のトレンド予測キーワードとして「おいしい、たのしい、へるしい へるしい旅」を発表した。

「健康立国」を標榜した日本。「人生100年時代構想」の発表や「スーパーフード」「クロスフィット」の流行を背景に世の中の健康志向が高まり、それは旅のスタイルにも変化を及ぼしています。旅行の目的は「疲れを癒すこと」から「旅先で健康になること」へと変わり、旅行者が自ら「へるしい」になるための滞在へと変化しつつあります。観光地は、健康地へ。観光客は、健康客へ。今、「へるしい旅」の流れがきています。

(引用元:リクルートライフスタイル|旅行業界における2018年のトレンドを発表 キーワードは「へるしい旅」

・ リクルートライフスタイルは、旅行を予約できるwebサイト「じゃらんnet」を運営している。同サイトは、株式会社oricon MEが2016年に実施した顧客満足度調査において「旅行予約サイト 国内旅行」の第9位に留まり、「旅行プラン」の項目ではランキング圏外だった。消費者の動向を分析して魅力的な旅行プランを提案することにより、多くの顧客の獲得が期待される。

へるしい旅の背景にある、健康・旅行に対する関心

・ リクルートライフスタイルがへるしい旅をトレンドとして主張した理由のひとつには、「健康や旅行に対する世の中の関心度」が高まっていることがあるという。2017年9月、全国の10~60代男女を対象にじゃらんnetが実施したアンケートにおいて、「以前よりも、興味関心が高まっていること」として回答が最も多かったのが「健康・リラックス」(62.8%)、次点が「旅行」(61.8%)だった。また、「健康になる旅行」に対して「興味・関心を持っている」と答えた人は70.9%。全体的に男性よりも女性の関心が強く、さらに女性のなかでは30代(88.1%)、10~20代(85.0%)の順で多かった。

・ さらに、じゃらんnetのアンケートにおける「興味関心があるヘルスツーリズム」の項目では、「湯治ができる旅行」(47.7%)「スローフードやマクロビが提供される旅行」(34.4%)「ヨガができる旅行」(24.4%)の順に関心が高かった。しかし、10~30代の女性に限れば、「スローフードやマクロビ」および「ヨガ」に対する関心を示した人の割合はいずれも40%を超えた。そのため、「老人向けの湯治」という従来のイメージとは異なる、若い世代に向けたへるしい旅の需要は、一定程度あると思われる。

・ 上記のような若い女性をターゲットに、じゃらんnetは2018年1月、ヨガを旅先で満喫できる「へるしい宿」の特集を掲載した。豊かな自然のなかにある居心地のよい宿でヨガを楽しんだり、工芸や農業が体験できたりといったアクティビティーが用意されている。

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旅行を通した健康促進に対する政府の取り組み

・ へるしい旅がトレンドだと主張する別の根拠として、リクルートライフスタイルは、政府による「旅行×健康」の取り組みが活性化していることを挙げた。2013年に設置された「次世代ヘルスケア産業協議会」は、2017年4月に開かれた第6回会合において、「次世代ヘルスケア産業の創出に向けたコンセプト」を発表した。資料によると、⼈⼝減少および医療・介護費の増⼤という状況を意識し、「農業・観光等の地域産業やスポーツ関連産業等との連携による新産業創出」が期待されているという。このため、旅行者の健康増進などを目的とする「ヘルスツーリズム」が注目を浴びており、2018年には政府の主導によるヘルスツーリズム認証制度が施行される予定。

・ さらに2017年7月、「自然等の地域資源を活かした温泉地の活性化に関する有識者会議」は環境省に対し、「現代のライフスタイルに合った温泉の楽しみ方」として「新・湯治」を提言した。温泉の利用者が「楽しく、元気になるプログラムの提供」などが重要視され、環境省が「新・湯治推進プラン」を推進することによって実現される予定だ。

(参考)
リクルートライフスタイル|旅行業界における2018年のトレンドを発表 キーワードは「へるしい旅」
リクルートライフスタイル|2018年のトレンド予測~旅行業界~
じゃらんnet|旅先でヨガを満喫!心も体もキレイになれるオススメの「へるしい宿」5選【関東近郊】
オリコン日本顧客満足度ランキング|旅行予約サイト 国内旅行 ランキングTOP
経済産業省|次世代ヘルスケア産業協議会の検討の進捗状況と「アクションプラン2017」について
月刊「事業構想」オンライン|ヘルスツーリズム認証基準が公表 焦点は安全性と地域資源
環境省|自然等の地域資源を活かした温泉地の活性化に向けた提言~「新・湯治-ONSEN stay」の推進~の発表について