変なSIMとは
・ 変なSIMとは、H.I.S.Mobile株式会社が2018年7月1日からサービス開始する、海外の75カ国・地域で利用できるSIMカード。SIMフリー状態のスマートフォンおよびSIMロックが解除されているスマートフォンに差し込めば、1日につき500円(不課税)でデータ通信が可能になる。5月23日に変なSIMが発表されると、面倒な手続きをしなくても海外でスマートフォンを使用できるとして注目を浴びた。
・ 変なSIMの購入申込みは6月上旬に始まり、配送は同下旬。7月1日からサービスが利用可能になる。販売価格は1,980円(税抜)だが、9月30日までは990円(税抜)だ。また、変なSIMを無料で手に入れられるキャンペーンが複数実施される。H.I.S.Mobileはいわゆる「格安スマホ」のサービスを提供しており、そのうち「きままベストチョイスプラン」(月額945円~)や「電話かけ放題プラン」(月額1,550円~)などに申し込めば、変なSIMがプレゼントされる。
・ 変なSIMを提供するH.I.S.Mobileは、旅行業者の株式会社エイチ・アイ・エス(H.I.S)および格安スマホ事業を手がける日本通信株式会社による合弁株式会社だ。H.I.Sグループは、ロボットが接客する「変なホテル」ならびにロボットがコーヒーを淹れる「変なカフェ」を運営している。H.I.Sによると、「変な」とは「変化しつづける」を意味しており、「常識を超えた先にある、かつてない感動と快適性」が目指されているという。
変なSIMの使い方
・ 変なSIMを使うには、まず変なSIMを対応端末に差し込む。そして出国前、専用のアプリケーションを通じて、渡航場所に応じた通信プランを購入しておく。そのまま海外へ行くと、端末が現地の回線事業者と自動で接続され、通信できるようになる。
・ 変なSIMを利用できるのは、SIMフリー状態のスマートフォンおよびSIMロックが解除されているスマートフォンのみ。一般的に、携帯電話端末の通信にはSIM(Subscriber Identity Module、加入者識別モジュール)カードが必要だが、端末には特定の通信事業者のSIMカードしか利用できない「SIMロック」が施されている。そのロックを解除するか、最初からどのSIMカードでも使えるSIMフリーの端末を用いる場合に、変なSIMを利用することができる。
変なSIMに対する反応
・ 変なSIMに対しては、歓迎の声がインターネット上で多く上がった。「設定が簡単そう」「国跨(また)ぐごとにSIM入れ替えたりするのめんどいから便利」など、変なSIMひとつあれば75の国・地域でインターネット接続できることが好評を博した。
・ また、H.I.S.Mobileは、変なSIMはレンタルWi-Fiよりも経済的であることを打ち出しており、その点もインターネット上で高く評価されている。まず、変なSIMはレンタル制ではなく買い切り制であるため、いちど購入すれば何度も使うことができる。1日あたり500円という利用料金も、他社に比べ割安だといわれている。
(参考) H.I.S.モバイル|変なSIM HIS|75の国と地域でデータ通信できるSIMカード「変なSIM」7月1日サービス開始! HIS|H.I.S.×日本通信 スマホ・サービスの新会社設立 ~格安スマホで、旅はもっと楽しくなる!~ コトバンク|SIMフリー H.I.S|変なホテル Twitter|変なSIM