金魚電話ボックス

「金魚電話ボックス」とは

・ 「金魚電話ボックス」とは、2014年から2018年4月まで奈良県大和郡山市柳町の商店街に常設展示されていた、電話ボックス内で生きた金魚を泳がせるアート作品。2018年4月、「金魚電話ボックス」が別のアート作品の著作権を侵害しているとしてトラブルが生じ、撤去が検討されていることが相次いで報道され、同12日に「金魚電話ボックス」はTwitterのトレンドに入った。読売新聞によると、同12日までに「金魚電話ボックス」から水が抜かれ、展示が終了していた。

・ 「金魚電話ボックス」の撤去を検討する動きに反対するオンライン署名活動によると、「金魚電話ボックス」は「一商店街を越えた大和郡山市のランドマーク」だった。「金魚電話ボックス」を見るために大和郡山市を訪れる人が多く、同市にとって「観光の目玉の一つ」にして「市民に愛されている大和郡山の町の象徴的存在」だったという。

「金魚電話ボックス」の制作・設置の経緯

・ 京都造形芸術大学の主張によると、「金魚電話ボックス」は同大学の学生グループによって制作され、2011年に開催された大阪府の芸術イベントに「テレ金」という作品名で出品されたもの。「伝統文化として培われてきた金魚の美を改めて見直し、美しい日本の文化として新たに開花させる」というコンセプトを持っていた。水槽に見立てた電話ボックス内で1,000匹もの金魚を泳がせるにあたって、金魚の産地である大和郡山市関係者の協力があったとのこと。

・ 福島県在住の現代美術家・山本伸樹氏は、自身のFacebookページ上で、「テレ金」の部材は2013年に大和郡山市の有志「金魚の会」に譲渡され、2014年から「金魚電話ボックス」として商店街に常設展示されはじめたと説明している。山本氏が京都造形芸術大学に問い合わせたところ、「テレ金」に使われた電話ボックスは、2011年3月に発生した東日本大震災において被災したものを「Yahoo!オークション(現ヤフオク!)」によって福島から入手したものだという回答があったという。

山本伸樹氏が制作した「メッセージ」

・ 山本氏は、「テレ金」および「金魚電話ボックス」は同氏が1998年に世界で初めて発表したアート作品「メッセージ」に酷似しており、著作権侵害に該当すると、2011年から訴えつづけてきた。山本氏によると、「メッセージ」とは、「電話ボックスに水を満たし、金魚などの魚を入れ、受話器からあぶくが出るようにした装置」。古い電話ボックスを再利用したのではなく、電話ボックスに似せて一から造形した作品だという。

・ 「メッセージ」を初めて発表したあとも、山本氏は「ライフワーク」として同様の作品を各地で展示しつづけている。2013年には、伊達市梁川美術館(福島県)で開かれていた山本氏の個展に合わせて同美術館前に設置されていたところ、「いたずら?」「合成?」などとインターネット上で話題になった。2016年にも、神奈川県川崎市で開催された現代美術のイベント「アートかわさき2016」において、電話ボックス型の水槽に500匹の金魚を泳がせた作品が展示された。

(参考) Facebook|山本 伸樹 京都造形芸術大学|大和郡山市柳町商店街の作品に関する件について 弁護士ドットコム|「金魚電話ボックス」に現代美術家が「著作権侵害」指摘するも、専門家は「侵害にはならない」 読売新聞|「金魚電話ボックス」突然の撤去、惜しむ声も Twitterトレンド速報|金魚電話ボックス カナロコ|「電話ボックス」に金魚500匹 川崎でアートイベント

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