ムーンショット

ムーンショットとは

・ ムーンショットとは、困難だが、実現によって大きなインパクトがもたらされる、壮大な目標・挑戦のこと。近年、シリコンバレーから広まったビジネス用語として注目されている。

・ 日刊SPA!が2016年6月に発表した調査結果によれば、20~40代のホワイトカラー100人の間でムーンショットという言葉の意味を知っていたのは12%で、このとき調査された50語のカタカナビジネス用語のうち認知度は最下位であった。

・ ムーンショットという言葉は、アメリカの第35代大統領ジョン・F・ケネディ(在任期間1961年1月~1963年11月)が次のように述べたことに由来する。

「我が国は目標の達成に全力を傾ける。1960年代が終わる前に、月面に人類を着陸させ、無事に地球に帰還させるという目標である」

(引用元:DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー|ムーンショット――未来から逆算した斬新な目標

これは、人類をロケットで月面へ送り無事に帰還させるというアポロ計画のことであり、1963年にケネディ大統領が暗殺されてからもこの目標に向けた取り組みは推進され、1969年に計画は実現した。このことから、ムーンショット(月へのロケットの打ち上げ)が、困難または莫大な費用がかかるが、実現すれば大きなインパクトが期待できるもの、という意味の言葉となった。

ビジネス用語としてのムーンショット

・ 2016年2月に、ペプシコーラ社長とアップルコンピュータの社長、CEOを歴任したアメリカの実業家ジョン・スカリー氏が書いた『ムーンショット! -Moonshot!』という書籍が出版され、話題となっている。スカリー氏は、ペプシコーラ社長時代にスティーブ・ジョブズ氏によって引き抜かれアップルの社長に就任するも、ジョブズ氏をアップルから追放したことで知られる人物。同書によれば、ワールド・ワイド・ウェブやアップルのiPhoneなどがムーンショットの代表例である。

・ スカリー氏は書籍の中で、アップルコンピュータ時代の革新現場でのエピソードを交えながら、ムーンショットについて次のような主張を展開している。

クラウド・コンピューティング、ワイヤレス・センサー、ビッグデータ、モバイル機器といった4つの技術進化が生産者から顧客への主導権の移行を後押ししている。そこに、「もっといい方法」で「10億ドル規模の問題」を解決し「価格破壊」と「抜きんでた顧客の経験価値を提供する」ムーンショットの機会が潜んでいる

(引用元:NIKKEI STYLE|ムーンショット! ジョン・スカリー著 イノベーションの絶好機伝える

・ 近年のビジネス界では、グーグルの手掛けるムーンショット事業が話題である。2010年にグーグルで、先端技術の研究開発部門「X社」(当時は「グーグルX社」)が設立された。X社では、すぐには無理でも将来実現可能な技術目標をムーンショットと呼び、AIや宇宙事業、Google Glass(メガネ型のウェアラブル端末)、ドライバーの要らない自律走行自動車など、数々のムーンショットプロジェクトに取り組んでいる。

・ ムーンショットは、政治の世界でも使われる。アメリカのオバマ大統領は、2016年1月の一般教書演説の中でガン撲滅のために取り組む方針を表明。アメリカ国内に「ムーンショットイニシアチブ」を立ち上げるとともに、日米韓が協力してがん治療研究を進めることで合意した。

(参考) 日刊SPA!|『ムーンショット』の意味、わかります? 難解な「ビジネス横文字」アンケート調査 DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー|ムーンショット――未来から逆算した斬新な目標 NIKKEI STYLE|ムーンショット! ジョン・スカリー著 イノベーションの絶好機伝える 起業.tv|未来を見据えてビジョンを飛ばせ!~ムーン・ショットとは?~ PRESIDENT Online|グーグルが「完全自動運転」にこだわるわけ 毎日新聞|早期発見技術で連携強化 日米韓が共同声明 海外学術動向ポータルサイト|【ニュース・アメリカ】大統領府、がん撲滅を目指すイニシアティブに10億ドルを拠出 Amazon|ムーンショット デザイン幸福論 Amazon|ムーンショット! -Moonshot! Wikipedia|ジョン・F・ケネディ Wikipedia|ジョン・スカリー

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