ネコリパ不動産とは
・ ネコリパ不動産とは、保護猫カフェを運営する株式会社ネコリパブリックと不動産を管理するイノーヴ株式会社が共同で手がける、猫専門の不動産仲介サイト。2018年4月25日にWebサイトの始動が発表され、猫が好きな人々のあいだで注目されている。
・ ネコリパ不動産は、猫が飼育できる部屋の売買・賃貸を仲介している。25日現在、掲載されている物件は7件のみだが、掲載物件以外にも猫と暮らせる部屋を紹介できる場合があるという。ネコリパ不動産を通じて申し込みが発生した際、仲介手数料の一部はネコリパブリックが実施する猫の保護活動に使われる。
・ 不動産オーナーに対して、ネコリパ不動産は、部屋が猫の飼育に向くようなリノベーションの提案などを行う。また、賃貸をめぐった飼育トラブルを防ぐための契約および管理体制を用意しているという。
ネコリパ不動産認定マーク
・ ネコリパ不動産は、一定の条件を満たした不動産を「ネコフレンドリー」と認め、「ネコリパ不動産認定マーク」を付与している。条件とは、風通しがよい、眺望がよい、日当たりがよい、猫の脱走が予防できる、猫が台所に入れないなど13項目のうち3つ以上に該当すること。25日現在でネコリパ不動産に掲載されている7件のうち、5件に認定マークがつけられている。
・ 不動産情報サービス事業を手がける株式会社LIFULLによると、猫を飼う人が物件を探すにあたって、飼育の可否以外にも確認するべきことがある。そのひとつが「室内の空気環境」だ。近年の物件は気密性が高いことから、一年中カビ・ダニが繁殖する可能性があるたえ、空気環境を清潔に保ちやすい物件を選ぶべきだという。また、玄関ドアを開けたときに猫が外に飛び出したり、刃物やコンロがある台所に猫が入ったりしないよう、ペットフェンスを設置するなど対策をとるべきとのことだ。このような対策が講じられた物件は、猫にとって暮らしやすいとして、ネコリパ不動産認定マークの付与対象となる。
ネコリパ不動産の狙い
・ ネコリパ不動産は「猫と暮らせる不動産をもっともっと増やすこと」を目指している。ネコリパ不動産によると、猫の飼育ができない賃貸が「圧倒的に多い」反面、猫の飼育頭数は増えつづけている。猫を飼いたいという需要に対し、飼える物件の供給が追いついていないことから、飼育が禁じられている物件で猫を飼ってトラブルが生じたり、飼い主が引っ越した先で猫を飼育できずに捨てたりといった問題が発生している。そのため、ネコリパ不動産の活動を通して猫が飼育できる不動産が増えれば、「不動産を理由に命を落とす猫」が減るのだという。
・ 「不動産が理由で不幸になる猫」を減らすことだけでなく、ネコリパ不動産は「一匹でも多くの猫達を幸せにすること」も目指している。猫の飼い主は、ネコリパ不動産の利用で生じた仲介手数料によって間接的に「猫助け」をし、自分の猫にも快適な住空間を提供することができる。さらに、猫に興味はあるが飼育していない人も、支援団体が保護している保護猫を引き取り、猫の飼える物件で生活しやすくなるため、「たくさんの猫たちが保護猫から卒業」できる。このような方法での課題解決を掲げるネコリパ不動産は、「ネコと幸せに暮らしたい、猫を幸せにしたい人に寄り添う」Webサイトだという。
(参考) ネコリパ不動産 PR TIMES|お引越しで楽しみながら猫助け「ネコリパ不動産」仲介手数料の一部が保護猫活動に役立てられ、猫との暮らしが楽しめる物件を紹介する猫専門不動産仲介サイト始動開始! HOME’S|室内で猫を飼うために必要な3つの対策~賃貸でネコを飼う心得