「プーさんの雨」とは

・ 「プーさんの雨」とは、フィギュアスケートの羽生結弦選手が演技を披露したあと、ファンがプレゼントとして、ディズニーキャラクター「くまのプーさん」のぬいぐるみをスケートリンクに向かって大量に投げ入れる様子。「プーさんのシャワー」と称されることもあり、おなじみの光景となっている。2018年2月に韓国・平昌で開催された冬季オリンピックでも発生し、海外メディアに驚きをもって報じられた。

・ 羽生選手が平昌オリンピックで個人の演技を披露したのは、ショートプログラムの2月16日とフリースケーティングの17日。両日とも、演技のあとに大量のぬいぐるみが投げ入れられた。この「プーさんの雨」は、米国の雑誌『タイム』の電子版や新聞『ワシントン・ポスト』、スイスの新聞『デア・ブント』などで取り上げられた。『タイム』は、羽生選手が2017年11月に足を傷めてから平昌オリンピックまで競技に出ていなかったことに言及し、「3カ月が経ち、大量のプーさんはようやく帰る家を見つけることができた」と述べた。また『ワシントン・ポスト』は、何度も羽生選手の直後に滑ったことがあるという米国のフィギュアスケート選手ネイサン・チャン氏の「(ぬいぐるみを)回収するのに時間がかかるので、準備するのに充分な時間をもらえる」という発言を紹介した。

なぜ「プーさん」なのか

・ ファンが投げ込むぬいぐるみが、なぜ「プーさん」なのかという理由は、羽生選手が愛用しているティッシュボックスカバーだ。羽生選手は「プーさん」型のティッシュボックスカバーをスケートリンクの脇やキスアンドクライ(演技後に選手とコーチが結果発表を待つスペース)に持ち込む習慣があり、テレビで放送される映像に、その「プーさん」が頻繁に映り込んでいる。なお、国際オリンピック委員会が商標の取扱いに厳しいなどの理由で、「プーさん」のティッシュボックスカバーは平昌オリンピックの競技会場に持ち込まれなかった。しかし、競技終了後の2月21日、25日のエキシビションに向けてサブのスケートリンクで練習する羽生選手が、「プーさん」のティッシュボックスカバーを持ち込んでいるのが確認された。

・ 羽生選手が「プーさん」を好む理由は、「安定した顔で、見ていると緊張がほぐれるから」だといわれている。また、上述した海外メディアでは、「プーさん」は羽生選手にとって「幸運のマスコット」であり、羽生選手が滑る前に「プーさん」の頭を軽くたたいたり、羽生選手の滑りがよく見えるように「プーさん」を配置したりしていることなどが紹介されている。

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投げ入れられた「プーさん」ぬいぐるみの行方

・ 羽生選手によれば、ファンから投げ入れられた「プーさん」ぬいぐるみがあまりに多いため、部屋が「プーさん」だらけになってしまった。そのため羽生選手は、「プーさんの雨」によって得られたぬいぐるみを競技会場周辺に寄付しているという。2月18日の会見では「僕がすべてを家に持って行くのは難しいです。いつも子どものチームなどに寄付しています」などと語った。

・ 羽生選手が平昌オリンピックにおける「プーさんの雨」で得たぬいぐるみは、オリンピックの会場となった江陵市および平昌郡に寄付される見込み。ファンがぬいぐるみを投げ込むことについて「とても幸せな気持ちになれるので感謝しています」「気持ちはたくさんいただいています」と語った。

(参考)
日刊スポーツ|羽生結弦「感謝」投げ込まれたプーさん現地で寄付へ
産経WEST|羽生、祝福の「プーさん」ぬいぐるみを地元ファンへプレゼント 「感謝の印を示せたら」
Time|Here’s What Yuzuru Hanyu Does With All Those Pooh Bears Everyone Throws on the Ice
Washington Post|So what’s the deal with Japan’s Yuzuru Hanyu and all those Winnie-the-Pooh dolls?
derbund.ch|Der mit den Puuh-Bären tanzt
日刊スポーツ|羽生結弦「お部屋の中がプーさんに」/会見詳細
Sponichi Annex|羽生、4回転半へ始動 プーさんティッシュカバーも解禁
朝日新聞デジタル|羽生結弦「4回転アクセルめざす」「プーさんは森に…」
週刊女性PRIME|羽生結弦が「焼肉」、「エビフライ」が好きな意外な理由とは